帝国、恐怖の切り札発動!!
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「おい……マズいぞ、もう時間がない!!」
(時間がない?)
佐久間の言葉は不自然だ。まだ試合自体は終わってないのに、前半が終了するのを恐れている。
帝国のベンチを見れば、今まで座っていた影山が立ち上がり、手にはボルトがある。さらに天井を見上げれば、円堂の真上に当たる場所に人影が見えた。
瑞貴の脳裏に、走馬灯のごとく原作が甦る。
「……まさか!!」
「おい瑞貴!? どこに行く気だ!」
「「「「「!?」」」」」
帝国ゴールとは逆方向に走り出した瑞貴に、豪炎寺たちは驚く。それに焦って気づかない佐久間は、鬼道の元へ駆け寄る。
「マズいです、鬼道さん!! このままでは鉄骨が……!!」
「……弱気は罪。帝国学園は絶対に勝たねばならない……」
「!! そ…そんな……」
鬼道の言葉に佐久間はショックを受ける。
「大人しくしておけばよかったものを」
影山が呟くと、前半終了のホイッスルが鳴り響く。帝国イレブンは絶望的に顔を歪める。
「タイムアップだ! 潰れてもらうぞ、円堂ォ――ッ!!」
ガラッ……。
影山が叫ぶと同時に天井から音が聞こえる。円堂は「なんだ?」と上を見上げ、みんなも同じ方向に目を向ける。
「あ……」
「ああっ!!」
「バ…バカな!! 鉄骨が降ってきたぁあ――っ!!」
鉄骨は重力に従って円堂の元へ落ちていく。
「守!!」
「えっ……」
ドンッ!
瑞貴は円堂を思いっきり突き飛ばした。円堂は鉄骨の落下地点から逃れたが、突き飛ばした反動で倒れる。それは瑞貴も同じでその場に倒れた。
「瑞貴!!」
「…………」
「!?」
円堂が悲鳴に近い声を上げて瑞貴を見ると……彼女は、笑っていた。
(守や……みんなが無事ならよかった……)
円堂が駆けつけても、もう間に合わない。そう思いきや……。
「――鈍い奴め」
「え?」
「スピニングカット!!」
「うわっ!!」
「瑞貴ー!!」
鬼道のスピニングカットで瑞貴は弾き飛ばされ、円堂は落ちる前に瑞貴を抱き留める。そして、ついに鉄骨がグラウンドに落ちた。
「きゃああぁああッ!!」
「円堂センパイ!! 瑞貴さん!!」
秋と五郎がやってくる末路を予想して悲鳴を上げる。
そして砂煙が晴れると……円堂も瑞貴も無事だった。瑞貴が円堂を助け、鬼道が瑞貴を助けたのだ。
「鬼道さん!」
「鬼道!! 貴様~~!!」
「き…鬼道……」
「鬼道くん……」
鬼道の行動に、帝国イレブンも影山も円堂も瑞貴も驚く。
(この女も…サッカーと仲間に全てをかけるのか……)
鬼道は瑞貴を見て、フッと笑う。
「円堂…井上……。帝国学園こそ強者だ! 絶対に勝つ」
「「え……?」」
「ただし……」
鬼道はマントを翻(ヒルガエ)して、二人から背を向ける。
「あくまでもサッカーでな……!!」
(時間がない?)
佐久間の言葉は不自然だ。まだ試合自体は終わってないのに、前半が終了するのを恐れている。
帝国のベンチを見れば、今まで座っていた影山が立ち上がり、手にはボルトがある。さらに天井を見上げれば、円堂の真上に当たる場所に人影が見えた。
瑞貴の脳裏に、走馬灯のごとく原作が甦る。
「……まさか!!」
「おい瑞貴!? どこに行く気だ!」
「「「「「!?」」」」」
帝国ゴールとは逆方向に走り出した瑞貴に、豪炎寺たちは驚く。それに焦って気づかない佐久間は、鬼道の元へ駆け寄る。
「マズいです、鬼道さん!! このままでは鉄骨が……!!」
「……弱気は罪。帝国学園は絶対に勝たねばならない……」
「!! そ…そんな……」
鬼道の言葉に佐久間はショックを受ける。
「大人しくしておけばよかったものを」
影山が呟くと、前半終了のホイッスルが鳴り響く。帝国イレブンは絶望的に顔を歪める。
「タイムアップだ! 潰れてもらうぞ、円堂ォ――ッ!!」
ガラッ……。
影山が叫ぶと同時に天井から音が聞こえる。円堂は「なんだ?」と上を見上げ、みんなも同じ方向に目を向ける。
「あ……」
「ああっ!!」
「バ…バカな!! 鉄骨が降ってきたぁあ――っ!!」
鉄骨は重力に従って円堂の元へ落ちていく。
「守!!」
「えっ……」
ドンッ!
瑞貴は円堂を思いっきり突き飛ばした。円堂は鉄骨の落下地点から逃れたが、突き飛ばした反動で倒れる。それは瑞貴も同じでその場に倒れた。
「瑞貴!!」
「…………」
「!?」
円堂が悲鳴に近い声を上げて瑞貴を見ると……彼女は、笑っていた。
(守や……みんなが無事ならよかった……)
円堂が駆けつけても、もう間に合わない。そう思いきや……。
「――鈍い奴め」
「え?」
「スピニングカット!!」
「うわっ!!」
「瑞貴ー!!」
鬼道のスピニングカットで瑞貴は弾き飛ばされ、円堂は落ちる前に瑞貴を抱き留める。そして、ついに鉄骨がグラウンドに落ちた。
「きゃああぁああッ!!」
「円堂センパイ!! 瑞貴さん!!」
秋と五郎がやってくる末路を予想して悲鳴を上げる。
そして砂煙が晴れると……円堂も瑞貴も無事だった。瑞貴が円堂を助け、鬼道が瑞貴を助けたのだ。
「鬼道さん!」
「鬼道!! 貴様~~!!」
「き…鬼道……」
「鬼道くん……」
鬼道の行動に、帝国イレブンも影山も円堂も瑞貴も驚く。
(この女も…サッカーと仲間に全てをかけるのか……)
鬼道は瑞貴を見て、フッと笑う。
「円堂…井上……。帝国学園こそ強者だ! 絶対に勝つ」
「「え……?」」
「ただし……」
鬼道はマントを翻(ヒルガエ)して、二人から背を向ける。
「あくまでもサッカーでな……!!」