勝利への執念!
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ついにフットボールフロンティア決勝戦、ロスタイムが残りわずかになる。
「シューティングアロー!!」
井上瑞貴のシュートが逆転した。しかしまだ試合は終わってない。相手のシュートが放たれると、円堂守は手を掲げ力を集中する。
「守!!」
「円堂!!」
「円堂センパイ!!」
瑞貴、豪炎寺修也、多摩野五郎は円堂に呼びかける。
「オオッ!! ゴッドハンド――!!」
円堂の必殺技・ゴッドハンドが相手のシュートを見事止めた。それと同時に試合終了のホイッスルが鳴り響く。
《止めた――っ!! 雷門中、フットボールフロンティア優勝――ッ!! まさに伝説のイナズマイレブンと自然の(ナチュラル)プレーヤーの大復活です――っ!!》
たくさんの歓声が沸き起こり、雷門イレブンは喜びに満ち溢れていた。
「やったね守!!」
「オウ! よっしゃ――っ!! ついに……!! ついにオレたちも、イナズマイレブンだぁ――ッ!!」
感激の涙を流す円堂の声が響き渡ったのは……試合会場ではなく、雷門中の教室だった。
「あれ?」
そう、今までの試合は全部円堂の夢だった。
突然叫んだので、クラスメイトはもちろん、コメカミに青筋を浮かばせた先生にまで注目を浴びていた。
「なんだ夢かぁ。おやすみ」
「寝直すなー!!」
また眠り始めた円堂に対しツッコむ先生。そのバカらしさにクラスメイトたちはズッコけた。円堂の隣の席にいる瑞貴は溜息をつくと同時にハリセンを取り出す。
「起きろ!! バカキャプテン!!」
スパ――ンッ!!
「イッテェ――ッ!!」
ハリセンのいい音が響くと同時に、先ほどとは違う円堂の叫び声が響き渡った。
――放課後。瑞貴、円堂、風丸一郎太、壁山塀吾郎、栗松鉄平は、入院中の五郎のお見舞いに来ていた。
六人は稲妻総合病院の庭に集まり、話題となっているのは円堂の授業中に見ていた夢と、叫び声だった。
「アッハッハッ! さすが円堂センパイ!! 寝ても覚めてもイナズマイレブンのことで頭がいっぱいなんですね!!」
「あの寝言と叫び声、学校中に響いてたっスよ」
「瑞貴も容赦なくやったなー」
五郎と壁山と風丸も笑いながら会話する。
「まあ、守があんな夢見たのも無理ないかも」
「ああ! いよいよ三回戦が近づいてきたからなー」
雷門中の次の相手は秋葉名戸学園。文科系の部員みたいな連中なので楽勝っぽいが、かつて雷門中を苦しめた尾刈斗中にも勝利したのだ。油断はできない。
「よーし!! 次はボクもがんばりますよー!!」
「焦らないでよ五郎。怪我はまだ治りきってないじゃん」
「大丈夫。退院も、もうすぐですし……。ほら」
五郎はリフティングするも、足の痛みで体制を崩してしまった。円堂を始めとして、みんな五郎のそばに駆け寄る。
「ほらまだムリだよ。しっかりケガを治してくれ、五郎……」
「……。そ…そうですよね。キチンとケガ治さなきゃ。ボクは応援に行きますから、がんばってくださいね!!」
「「「「「「オウッ!!」」」」」」
笑顔で言う五郎に対し、みんなはやる気満々に答える。だけど瑞貴は五郎が無理して笑っているように見えた。
そして時間になったので、五郎と別れて病院を出た。
「あれ? 守、カバンは?」
「いけね! 忘れてきた!!」
帰り道で瑞貴は円堂のカバンがないことに気づくと、円堂は慌てて病院に戻る。瑞貴も五郎の様子が気になったので円堂について行く。
二人が病院の庭に着くと、そこにはリフティングをしている五郎がいた。しかし、先ほどのように足の痛みで失敗してしまう。
「ハァ……。悔しいなぁ、こんなときにケガなんて……。あのとき、特訓マシンさえ壊れてなければな……。頑丈に作ったつもりだったのに……。なんで、あんな事故が……!」
悔しさで体を震わせる五郎の気持ちが、瑞貴と円堂には痛いほど伝わってきた。
☆☆☆☆☆
地区予選三回戦当日。雷門中サッカー部は試合会場である秋葉名戸学園にやってきた。そこには秋葉名戸サッカー部がウォーミングアップをしている。
「おい! お前らもっとドリブル素早く!! ちゃんとプレーしろ! もっとパスを正確に!!」
秋葉名戸FWの漫画萌は仲間に指示出すも、秋葉名戸イレブンはマトモなドリブルもできず、パスミスなどしている。
「シューティングアロー!!」
井上瑞貴のシュートが逆転した。しかしまだ試合は終わってない。相手のシュートが放たれると、円堂守は手を掲げ力を集中する。
「守!!」
「円堂!!」
「円堂センパイ!!」
瑞貴、豪炎寺修也、多摩野五郎は円堂に呼びかける。
「オオッ!! ゴッドハンド――!!」
円堂の必殺技・ゴッドハンドが相手のシュートを見事止めた。それと同時に試合終了のホイッスルが鳴り響く。
《止めた――っ!! 雷門中、フットボールフロンティア優勝――ッ!! まさに伝説のイナズマイレブンと自然の(ナチュラル)プレーヤーの大復活です――っ!!》
たくさんの歓声が沸き起こり、雷門イレブンは喜びに満ち溢れていた。
「やったね守!!」
「オウ! よっしゃ――っ!! ついに……!! ついにオレたちも、イナズマイレブンだぁ――ッ!!」
感激の涙を流す円堂の声が響き渡ったのは……試合会場ではなく、雷門中の教室だった。
「あれ?」
そう、今までの試合は全部円堂の夢だった。
突然叫んだので、クラスメイトはもちろん、コメカミに青筋を浮かばせた先生にまで注目を浴びていた。
「なんだ夢かぁ。おやすみ」
「寝直すなー!!」
また眠り始めた円堂に対しツッコむ先生。そのバカらしさにクラスメイトたちはズッコけた。円堂の隣の席にいる瑞貴は溜息をつくと同時にハリセンを取り出す。
「起きろ!! バカキャプテン!!」
スパ――ンッ!!
「イッテェ――ッ!!」
ハリセンのいい音が響くと同時に、先ほどとは違う円堂の叫び声が響き渡った。
――放課後。瑞貴、円堂、風丸一郎太、壁山塀吾郎、栗松鉄平は、入院中の五郎のお見舞いに来ていた。
六人は稲妻総合病院の庭に集まり、話題となっているのは円堂の授業中に見ていた夢と、叫び声だった。
「アッハッハッ! さすが円堂センパイ!! 寝ても覚めてもイナズマイレブンのことで頭がいっぱいなんですね!!」
「あの寝言と叫び声、学校中に響いてたっスよ」
「瑞貴も容赦なくやったなー」
五郎と壁山と風丸も笑いながら会話する。
「まあ、守があんな夢見たのも無理ないかも」
「ああ! いよいよ三回戦が近づいてきたからなー」
雷門中の次の相手は秋葉名戸学園。文科系の部員みたいな連中なので楽勝っぽいが、かつて雷門中を苦しめた尾刈斗中にも勝利したのだ。油断はできない。
「よーし!! 次はボクもがんばりますよー!!」
「焦らないでよ五郎。怪我はまだ治りきってないじゃん」
「大丈夫。退院も、もうすぐですし……。ほら」
五郎はリフティングするも、足の痛みで体制を崩してしまった。円堂を始めとして、みんな五郎のそばに駆け寄る。
「ほらまだムリだよ。しっかりケガを治してくれ、五郎……」
「……。そ…そうですよね。キチンとケガ治さなきゃ。ボクは応援に行きますから、がんばってくださいね!!」
「「「「「「オウッ!!」」」」」」
笑顔で言う五郎に対し、みんなはやる気満々に答える。だけど瑞貴は五郎が無理して笑っているように見えた。
そして時間になったので、五郎と別れて病院を出た。
「あれ? 守、カバンは?」
「いけね! 忘れてきた!!」
帰り道で瑞貴は円堂のカバンがないことに気づくと、円堂は慌てて病院に戻る。瑞貴も五郎の様子が気になったので円堂について行く。
二人が病院の庭に着くと、そこにはリフティングをしている五郎がいた。しかし、先ほどのように足の痛みで失敗してしまう。
「ハァ……。悔しいなぁ、こんなときにケガなんて……。あのとき、特訓マシンさえ壊れてなければな……。頑丈に作ったつもりだったのに……。なんで、あんな事故が……!」
悔しさで体を震わせる五郎の気持ちが、瑞貴と円堂には痛いほど伝わってきた。
☆☆☆☆☆
地区予選三回戦当日。雷門中サッカー部は試合会場である秋葉名戸学園にやってきた。そこには秋葉名戸サッカー部がウォーミングアップをしている。
「おい! お前らもっとドリブル素早く!! ちゃんとプレーしろ! もっとパスを正確に!!」
秋葉名戸FWの漫画萌は仲間に指示出すも、秋葉名戸イレブンはマトモなドリブルもできず、パスミスなどしている。