計算を超えた戦い!
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「う…牛~~!?」
そこには牛と自分の体に紐を繋いで綱引きしている、円堂の姿があった。
「んぐぐ…負けるか……!!」
「牛と綱引きィ~!? ってか、誰よ!? 牛なんか連れてきたのは!?」
「あはは。もちろん守に決まってるよ」
瑞貴は苦笑しながら答える。すると円堂は足を踏み外し、牛に引かれるままになってしまった。
「のわぁ~~!!」
仲間も見物人も面白がり、グラウンドは一気に笑いに包まれた。秋も笑いながら夏未に言う。
「なんか五郎くんの心配が落ち着いて、明るい円堂くんが戻ってきましたね!」
「バカに戻っただけよ!」
「誰がバカだ~」
フラフラになりながら反論する円堂に、瑞貴は「あんただ、あんた」とツッコんだ。
「瑞貴は足大丈夫なの?」
「まあ元々大したことじゃなかったし、お医者さんも『試合を見に行くくらいの元気があるなら大丈夫だ』って言われたし」
瑞貴は問題ないと表すようにリフティングする。足も完治したし事故の後遺症もない、健康そのものだ。
「ならよかったわ。それにしても、デタラメな特訓してボロボロになってホントバカ……。いつもいつも……」
次に円堂は大岩を合わせた巨大ダンベルを持ちながら、ジグザグドリブルする。
「……でも、サッカーしてる円堂くんて…本当に楽しそう!!」
辛いこともあるが、円堂はいつも楽しんでサッカーをしている。そんな彼を、女子三人は頬を朱に染めながら見ていた。
――場所を変えて雷門サッカー部部室。次の試合に向けてミーティングをしているのだ。二回戦の相手は御影専農中だ。
「徹底したサッカー部で、巷(チマタ)で選手は、笑うことのないサッカーサイボーグと言われているそうです……!!」
「っ!! 笑わない……サッカーサイボーグ!?」
秋の情報に、原作を知っている瑞貴以外のみんなは驚いた。
☆☆☆☆☆
試合当日となり、グラウンドでは両校が整列して向かい合う。御影専農の選手は、噂通り無表情でロボットみたいだった。
「気を引き締めていくぞ!!」
「この試合も勝つよ!!」
「「「「「オウッ!!」」」」」
ホイッスルが鳴り、試合開始。早くも雷門中の怒涛の攻撃が始まる。
「竜吾!」
瑞貴がボールを前線に向かう染岡にパスを送る。
「いけぇーっ!! 染岡――っ!!」
「決めてやるぜ!! ドラゴンクラッシュ!!」
染岡の必殺技・ドラゴンクラッシュがゴールを狙う。だが――。
「ムダなことだ。スーパースキャン!!」
御影専農のキャプテンでありGKの杉森威が、シュートコースを予測して右に向かう。そしてボールは杉森に受け止められた。完全に読まれたのだ。
そこには牛と自分の体に紐を繋いで綱引きしている、円堂の姿があった。
「んぐぐ…負けるか……!!」
「牛と綱引きィ~!? ってか、誰よ!? 牛なんか連れてきたのは!?」
「あはは。もちろん守に決まってるよ」
瑞貴は苦笑しながら答える。すると円堂は足を踏み外し、牛に引かれるままになってしまった。
「のわぁ~~!!」
仲間も見物人も面白がり、グラウンドは一気に笑いに包まれた。秋も笑いながら夏未に言う。
「なんか五郎くんの心配が落ち着いて、明るい円堂くんが戻ってきましたね!」
「バカに戻っただけよ!」
「誰がバカだ~」
フラフラになりながら反論する円堂に、瑞貴は「あんただ、あんた」とツッコんだ。
「瑞貴は足大丈夫なの?」
「まあ元々大したことじゃなかったし、お医者さんも『試合を見に行くくらいの元気があるなら大丈夫だ』って言われたし」
瑞貴は問題ないと表すようにリフティングする。足も完治したし事故の後遺症もない、健康そのものだ。
「ならよかったわ。それにしても、デタラメな特訓してボロボロになってホントバカ……。いつもいつも……」
次に円堂は大岩を合わせた巨大ダンベルを持ちながら、ジグザグドリブルする。
「……でも、サッカーしてる円堂くんて…本当に楽しそう!!」
辛いこともあるが、円堂はいつも楽しんでサッカーをしている。そんな彼を、女子三人は頬を朱に染めながら見ていた。
――場所を変えて雷門サッカー部部室。次の試合に向けてミーティングをしているのだ。二回戦の相手は御影専農中だ。
「徹底したサッカー部で、巷(チマタ)で選手は、笑うことのないサッカーサイボーグと言われているそうです……!!」
「っ!! 笑わない……サッカーサイボーグ!?」
秋の情報に、原作を知っている瑞貴以外のみんなは驚いた。
☆☆☆☆☆
試合当日となり、グラウンドでは両校が整列して向かい合う。御影専農の選手は、噂通り無表情でロボットみたいだった。
「気を引き締めていくぞ!!」
「この試合も勝つよ!!」
「「「「「オウッ!!」」」」」
ホイッスルが鳴り、試合開始。早くも雷門中の怒涛の攻撃が始まる。
「竜吾!」
瑞貴がボールを前線に向かう染岡にパスを送る。
「いけぇーっ!! 染岡――っ!!」
「決めてやるぜ!! ドラゴンクラッシュ!!」
染岡の必殺技・ドラゴンクラッシュがゴールを狙う。だが――。
「ムダなことだ。スーパースキャン!!」
御影専農のキャプテンでありGKの杉森威が、シュートコースを予測して右に向かう。そしてボールは杉森に受け止められた。完全に読まれたのだ。