開幕! フットボールフロンティア!!
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点を入れられたのに、雷門は悔しんだりせず黙ったままだ。
「しっかりしろ!! 試合中だぞ、お前ら!!」
豪炎寺がなんとか士気を上げようと叫ぶ。
「余計なことは考えるな!! 集中しろ!!!」
「よ……余計なこと……?」
その言葉に反応したのは、瑞貴のおかげで必殺技を出すことができ、五郎と同じ一年の壁山だ。
「余計なことってなんスか!? 豪炎寺さん! 瑞貴さんと五郎のことが余計なことですか!?」
「よせ壁山!!」
円堂と風丸は今にも豪炎寺に食いかかる壁山を止めるが、彼は泣いていた。
「五郎はオレたちと一緒にずーっとサッカーをやってきたんス……。弱小チームと言われても落ちこぼれと笑われても、がんばってきて……。瑞貴さんだって中途入部だったけど頼りになる先輩なんス……。帝国戦に向けてがんばって特訓し、オレたちを励ましてくれた、二人とも大事な仲間なんス……」
試合に負けてもくじけない五郎と、辛くても笑顔を絶やさない瑞貴の姿が壁山の脳裏に浮かぶ。
「入部したばかりの豪炎寺さんには、オレたちの気持ちはわからないんスよ!!」
「なんだとぉ~!? オレは試合に集中しろと言ってんだ!!」
壁山の言葉にカチンときた豪炎寺は歯を食いしばり、「チッ、もういい!!」と言ってポジションに着く。
試合が再開されると、豪炎寺は仲間のパスをカットした。
「やりすぎだ豪炎寺!!」
染岡の声も届かないように、豪炎寺は一気に上がってシュートする。……が、ボールは軌道を変えてゴールから大きく逸れた。
「ハハハハハッ! ブハハッ! どこへ蹴っている!? 天才豪炎寺が聞いて呆れるわ――っ!!」
「豪炎寺……?」
野生中のGK・猪口兵吾は豪快に嘲笑う。円堂は豪炎寺が珍しいミスをしたことに驚いた。栗松は怒りのせいでミスしたと思い、豪炎寺を励まそうとする。
「だ…誰にでもミスはありますよ豪炎寺さん……」
「…………」
「豪炎寺……さん?」
顔を見ると、豪炎寺は涙を流していた。豪炎寺はただ気丈にふるまっていただけだったのだ。彼も、仲間の怪我がショックだったのだ。
あんなに充実していた合宿が嘘のようだ。瑞貴や五郎がいないだけで、みんな抜け殻のようだ……。
「いい加減にしなさい円堂守!! 何がフットボールフロンティア優勝よ!? こんな状態ではイナズマイレブンどころか学校の恥よ!!!」
夏未は待っている。いつもの円堂なら怒って「なんだとー!?」とか言って反論するはずだ。だが……。
「そうかもな……」
「!!」
「円堂くん!!」
彼には夏未に対しても言い返す気力がなかった。
「しっかりしろ!! 試合中だぞ、お前ら!!」
豪炎寺がなんとか士気を上げようと叫ぶ。
「余計なことは考えるな!! 集中しろ!!!」
「よ……余計なこと……?」
その言葉に反応したのは、瑞貴のおかげで必殺技を出すことができ、五郎と同じ一年の壁山だ。
「余計なことってなんスか!? 豪炎寺さん! 瑞貴さんと五郎のことが余計なことですか!?」
「よせ壁山!!」
円堂と風丸は今にも豪炎寺に食いかかる壁山を止めるが、彼は泣いていた。
「五郎はオレたちと一緒にずーっとサッカーをやってきたんス……。弱小チームと言われても落ちこぼれと笑われても、がんばってきて……。瑞貴さんだって中途入部だったけど頼りになる先輩なんス……。帝国戦に向けてがんばって特訓し、オレたちを励ましてくれた、二人とも大事な仲間なんス……」
試合に負けてもくじけない五郎と、辛くても笑顔を絶やさない瑞貴の姿が壁山の脳裏に浮かぶ。
「入部したばかりの豪炎寺さんには、オレたちの気持ちはわからないんスよ!!」
「なんだとぉ~!? オレは試合に集中しろと言ってんだ!!」
壁山の言葉にカチンときた豪炎寺は歯を食いしばり、「チッ、もういい!!」と言ってポジションに着く。
試合が再開されると、豪炎寺は仲間のパスをカットした。
「やりすぎだ豪炎寺!!」
染岡の声も届かないように、豪炎寺は一気に上がってシュートする。……が、ボールは軌道を変えてゴールから大きく逸れた。
「ハハハハハッ! ブハハッ! どこへ蹴っている!? 天才豪炎寺が聞いて呆れるわ――っ!!」
「豪炎寺……?」
野生中のGK・猪口兵吾は豪快に嘲笑う。円堂は豪炎寺が珍しいミスをしたことに驚いた。栗松は怒りのせいでミスしたと思い、豪炎寺を励まそうとする。
「だ…誰にでもミスはありますよ豪炎寺さん……」
「…………」
「豪炎寺……さん?」
顔を見ると、豪炎寺は涙を流していた。豪炎寺はただ気丈にふるまっていただけだったのだ。彼も、仲間の怪我がショックだったのだ。
あんなに充実していた合宿が嘘のようだ。瑞貴や五郎がいないだけで、みんな抜け殻のようだ……。
「いい加減にしなさい円堂守!! 何がフットボールフロンティア優勝よ!? こんな状態ではイナズマイレブンどころか学校の恥よ!!!」
夏未は待っている。いつもの円堂なら怒って「なんだとー!?」とか言って反論するはずだ。だが……。
「そうかもな……」
「!!」
「円堂くん!!」
彼には夏未に対しても言い返す気力がなかった。