目指せ優勝! 超ハード合宿!!
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瑞貴、円堂、五郎は河原に移動し、交代で五郎の相手をする。
「よーしもういっちょう!」
「はいっ!!」
五郎はなんとかフェイントでかわそうとするが、ボールは円堂に取られてしまい地面に転ぶ。
「大丈夫か五郎!?」
「は…はい……」
「今のは動きが弱かったね。素早くするにはまだ足りないか……」
「やっぱりボクはダメなんですかねぇ……」
弱音を吐く五郎に瑞貴と円堂は反応する。
「バカ言わない! あんたの真面目さは立派な才能だよ!!」
「オレだって必殺技はまだ完璧じゃないんだ。焦るなよ! 豪炎寺が言ってた。『必殺技は日々の訓練といざというときの集中力の爆発によって生まれる……。大切なのは日々の練習の積み重ねだ』ー……ってな」
円堂はいつの間に髪が逆立ち、つり目を上げて豪炎寺のマネをする。瑞貴は苦笑を浮かべ五郎はポカンとしていた。
「私もDFの必殺技を覚えようとしてるんだ。だからさ、お互いがんばろう」
「……はい……」
そろそろ戻る時間になり、瑞貴たちは合宿所に戻るため足を進めて橋を渡る。
「――ホォー、サッカーか。ガキ共。一緒に遊ぼうぜ~」
反対側からいかにもチャラい男が二人現れる。
「おっ。そこのお嬢ちゃんもサッカーやってんのか? よく見れば結構可愛いじゃん。そんな奴らなんか放ってオレたちと来いよ~」
ジロジロと見る男に瑞貴はゾワッと鳥肌が立つと、円堂が瑞貴の手を引く。
「あんなチャラい連中はほっとけ。瑞貴、五郎」
「賛成……!」
「おっと!」
すると男が五郎の前に立ちふさがる。
「あっちへ行きたかったら、このオレを抜いてみな」
「えっ……?」
「バカにすんなよ! 特訓の成果を見せてやれ五郎!!」
「がんばれ!」
五郎と男は向かい合い、五郎はフェイントで抜けようと動く。しかし――。
「お――っとぉ!!」
「あぅっ!」
「「五郎!!」」
男は強いタックルで五郎を弾き飛ばした。
「ハーッハッハッハッ! チビは簡単に吹き飛ぶな――っ!!」
「うぐ……」
五郎は、ここでもダメだった……、と肩を落とす。
「こんなもんお前には無用だな」
「ああっ!!」
なんと男はボールを川へ落とすように放り投げる。
「なんてことするんだ――っ!!」
五郎は素早く男を抜きボールへと手を伸ばすが届かず、このままでは自分自身も落ちてしまう。
「落ちろ。バーカ」
「五郎!!」
瑞貴は五郎を助けようと駆け出すが腕をつかまれる。
「瑞貴ちゃんはこっちな~」
腕を掴んだのは五郎の相手をした男で、瑞貴は離れようとするが男の力には敵わない。
「え…円堂センパイ!?」
瑞貴が顔を上げると、なんと円堂はボールと五郎を同時に抱え、そのまま二人は落ちてしまう。
「アーハッハッハッ。ヘタクソサッカー部はびしょ濡れがお似合いだぜ。ハッハッハッ」
男はペッと円堂に唾を吐く。
「じゃ~瑞貴ちゃんはもらうぜ」
「……せ……」
「あ?」
「離せ!!」
すると瑞貴の周りからオーロラが自身を守るように現れ、男から逃れその隙に川沿いに降りる。男はチッと舌打ちをしてもう一人の男と一緒に去っていった。
「守! 五郎!」
「ウッ……」
怪我はないようだが、五郎は自分の不甲斐なさに顔をうつむける。
(せっかく特訓してくれたのにすみません。円堂センパイ、瑞貴さん……。やっぱりボクは全然ダメなんだ……)
「五郎、お前はやっぱり……」
(すいません)
「スゴい奴だ――っ!! 今の感じだよ――っ!!」
「えぇ!?」
責められると思ったのに、円堂は責めるどころか盛大に喜んでいた。
「瑞貴! お前もそう思うだろ!?」
「うん! ボールを追いかけた、あのときの感じ……あの感じをつかめばフェイントもできる!!」
「!!!」
五郎はそれに気づいたらしく目を見開く。
「とにかく二人共! 風邪引くから早く上がって!」
円堂と五郎が濡れたユニフォームを脱いで絞っている間、瑞貴も先ほどのことを思い返していた。
男から逃れる前、自分の周りに現れたオーロラが気になる。
(アレ、うまくやれば必殺技になるかも……)
「おいおい帰りが遅いから来てみれば……泳いだのか?」
瑞貴の思考を遮った声は染岡。他の部員も来ていた。
「午後練のあとも特訓するのか、五郎?」
「は…はい」
風丸の問いに五郎は控えめながらも答える。
「じゃあオレたちも付き合うぜ!!」
「DFは円堂と瑞貴より手強いと思うがな」
「え……」
先ほどまで呆れていた半田も、風丸やみんなも、同じように笑っていた。
「よーしもういっちょう!」
「はいっ!!」
五郎はなんとかフェイントでかわそうとするが、ボールは円堂に取られてしまい地面に転ぶ。
「大丈夫か五郎!?」
「は…はい……」
「今のは動きが弱かったね。素早くするにはまだ足りないか……」
「やっぱりボクはダメなんですかねぇ……」
弱音を吐く五郎に瑞貴と円堂は反応する。
「バカ言わない! あんたの真面目さは立派な才能だよ!!」
「オレだって必殺技はまだ完璧じゃないんだ。焦るなよ! 豪炎寺が言ってた。『必殺技は日々の訓練といざというときの集中力の爆発によって生まれる……。大切なのは日々の練習の積み重ねだ』ー……ってな」
円堂はいつの間に髪が逆立ち、つり目を上げて豪炎寺のマネをする。瑞貴は苦笑を浮かべ五郎はポカンとしていた。
「私もDFの必殺技を覚えようとしてるんだ。だからさ、お互いがんばろう」
「……はい……」
そろそろ戻る時間になり、瑞貴たちは合宿所に戻るため足を進めて橋を渡る。
「――ホォー、サッカーか。ガキ共。一緒に遊ぼうぜ~」
反対側からいかにもチャラい男が二人現れる。
「おっ。そこのお嬢ちゃんもサッカーやってんのか? よく見れば結構可愛いじゃん。そんな奴らなんか放ってオレたちと来いよ~」
ジロジロと見る男に瑞貴はゾワッと鳥肌が立つと、円堂が瑞貴の手を引く。
「あんなチャラい連中はほっとけ。瑞貴、五郎」
「賛成……!」
「おっと!」
すると男が五郎の前に立ちふさがる。
「あっちへ行きたかったら、このオレを抜いてみな」
「えっ……?」
「バカにすんなよ! 特訓の成果を見せてやれ五郎!!」
「がんばれ!」
五郎と男は向かい合い、五郎はフェイントで抜けようと動く。しかし――。
「お――っとぉ!!」
「あぅっ!」
「「五郎!!」」
男は強いタックルで五郎を弾き飛ばした。
「ハーッハッハッハッ! チビは簡単に吹き飛ぶな――っ!!」
「うぐ……」
五郎は、ここでもダメだった……、と肩を落とす。
「こんなもんお前には無用だな」
「ああっ!!」
なんと男はボールを川へ落とすように放り投げる。
「なんてことするんだ――っ!!」
五郎は素早く男を抜きボールへと手を伸ばすが届かず、このままでは自分自身も落ちてしまう。
「落ちろ。バーカ」
「五郎!!」
瑞貴は五郎を助けようと駆け出すが腕をつかまれる。
「瑞貴ちゃんはこっちな~」
腕を掴んだのは五郎の相手をした男で、瑞貴は離れようとするが男の力には敵わない。
「え…円堂センパイ!?」
瑞貴が顔を上げると、なんと円堂はボールと五郎を同時に抱え、そのまま二人は落ちてしまう。
「アーハッハッハッ。ヘタクソサッカー部はびしょ濡れがお似合いだぜ。ハッハッハッ」
男はペッと円堂に唾を吐く。
「じゃ~瑞貴ちゃんはもらうぜ」
「……せ……」
「あ?」
「離せ!!」
すると瑞貴の周りからオーロラが自身を守るように現れ、男から逃れその隙に川沿いに降りる。男はチッと舌打ちをしてもう一人の男と一緒に去っていった。
「守! 五郎!」
「ウッ……」
怪我はないようだが、五郎は自分の不甲斐なさに顔をうつむける。
(せっかく特訓してくれたのにすみません。円堂センパイ、瑞貴さん……。やっぱりボクは全然ダメなんだ……)
「五郎、お前はやっぱり……」
(すいません)
「スゴい奴だ――っ!! 今の感じだよ――っ!!」
「えぇ!?」
責められると思ったのに、円堂は責めるどころか盛大に喜んでいた。
「瑞貴! お前もそう思うだろ!?」
「うん! ボールを追いかけた、あのときの感じ……あの感じをつかめばフェイントもできる!!」
「!!!」
五郎はそれに気づいたらしく目を見開く。
「とにかく二人共! 風邪引くから早く上がって!」
円堂と五郎が濡れたユニフォームを脱いで絞っている間、瑞貴も先ほどのことを思い返していた。
男から逃れる前、自分の周りに現れたオーロラが気になる。
(アレ、うまくやれば必殺技になるかも……)
「おいおい帰りが遅いから来てみれば……泳いだのか?」
瑞貴の思考を遮った声は染岡。他の部員も来ていた。
「午後練のあとも特訓するのか、五郎?」
「は…はい」
風丸の問いに五郎は控えめながらも答える。
「じゃあオレたちも付き合うぜ!!」
「DFは円堂と瑞貴より手強いと思うがな」
「え……」
先ほどまで呆れていた半田も、風丸やみんなも、同じように笑っていた。