目指せ優勝! 超ハード合宿!!
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尾刈斗戦から数日後、井上瑞貴は雷門中までドリブルしながら向かっている。
「おはよー瑞貴!」
「あっ。おはよー守!」
角から円堂守が現れ、二人は挨拶をかわす。円堂もドリブルしていたことに気づくと向こうも気づいたらしく、顔を見合わせてニッと笑う。
「やっぱり同じだね!」
「ああ! 相棒だもんな!」
瑞貴と円堂は最近『相棒』と呼べる仲になった。元々キャプテンと副キャプテンの役目を持っているので、息が合うことも多く仲間からも納得できる組み合わせだった。
「おっ」
「どうしたの?」
円堂が指差した先には、振り子のように揺れるタイヤを前にサッカーボールを構える多摩野五郎の姿があった。
「おおおっ!!」
なんと五郎はドリブルしながら揺れるタイヤに突入したが、うまくかわしていく。
「おおっ!」
「わぁー! スゴーい!」
「ハッ!?」
しかし次に迫るタイヤはかわしきれず、五郎に当たろうとする。
「ダメッ! 避けきれない!!」
「危ない五郎!!」
「うわああぁぁあああ!!」
寸前で瑞貴は五郎を守るように抱きしめ、円堂はタイヤを受け止めた。
「怪我はない?」
「大丈夫か五郎?」
「瑞貴さん!! 円堂センパイ!!」
五郎は憧れの二人が現れて嬉しそうな顔をする。が、次いで顔が真っ赤になった。
「……あ、あの瑞貴さん」
「なに?」
「そ、そろそろ離してくれませんか……?」
瑞貴はまだ五郎を抱きしめている。瑞貴はもう少しそのままでいたかったが、その隣にいた円堂は即座に五郎を引っ剥がした。
「瑞貴、五郎が困っているだろ? 離してやれよ」
「はーい。でもこのタイヤどうしたの?」
「へへへ。円堂センパイのマネして特訓マシーン作っちゃいました」
「燃えてるなー!!」
「スゴくやる気満々だね」
「えへへ。なんか嬉しくて眠れなくて」
「オレもだ。ハハハ」
「私も私も。クスクス」
「「なんたってオレ/私たち…勝っちゃったからな!!」」
帝国学園は棄権勝ちだが、尾刈斗中には実力で勝ったのだ。
その喜びもあるが、三人は別のことにも喜んでいた。
☆☆☆☆☆
雷門中のサッカー部部室――。
「……というわけで……。オレたちは最大の大会……」
「フットボールフロンティアに参加できるよ!」
円堂と瑞貴はフットボールフロンティアのポスターを思いっきり広げる。
「ふん…部員はいるし一応勝ったようだし……いいわ、認めましょう」
「「「「「やった――っ!!」」」」」
雷門夏未からの許可も取り、サッカー部のメンバーは歓声の声を上げる。
弱小とはいえ、出場できなかったことに豪炎寺修也は不思議そうに言う。
「今まで出たことなかったのか?」
「ええ。ボクたち弱小だったし、人数も足りなかったから……。でもボクらもついに普通の部のように大会参加できるようになったんですぅ~~。ううう」
嬉しさのあまり涙を流す五郎に、夏未は上品に笑う。
「レベルが低いと当たり前のことに喜べていいわねー。オホホ」
「よーし目指すは優勝だ!!」
「初出場のくせにおめでたすぎるのよ、あんたは!!」
張り切る円堂に対し夏未のナイスツッコミに瑞貴はクスクスと笑う。
「いいじゃん夏未ちゃん。最初から弱気になってちゃ勝てるものも勝てないよ」
瑞貴と夏未は帝国戦以来、何度か話すこともあり、いつしか名前で呼び合うようになった。
「あのねぇ瑞貴。フットボールフロンティアがどれほどの大会かわかっているの? せいぜいうちの学校の恥をさらさないでほしいものだわ」
「う~ん。確かにもっとチーム力を上げたいな~……」
円堂が腕を組み悩む。
「守、合宿はどう?」
「おっ! その手があったか!」
「「「!!」」」
「合宿!? いきなりですか!?」
瑞貴の提案に円堂は賛同するが、他の部員は驚いた。……豪炎寺を除いて。
「……なるほど。いいかもしれないな」
「おはよー瑞貴!」
「あっ。おはよー守!」
角から円堂守が現れ、二人は挨拶をかわす。円堂もドリブルしていたことに気づくと向こうも気づいたらしく、顔を見合わせてニッと笑う。
「やっぱり同じだね!」
「ああ! 相棒だもんな!」
瑞貴と円堂は最近『相棒』と呼べる仲になった。元々キャプテンと副キャプテンの役目を持っているので、息が合うことも多く仲間からも納得できる組み合わせだった。
「おっ」
「どうしたの?」
円堂が指差した先には、振り子のように揺れるタイヤを前にサッカーボールを構える多摩野五郎の姿があった。
「おおおっ!!」
なんと五郎はドリブルしながら揺れるタイヤに突入したが、うまくかわしていく。
「おおっ!」
「わぁー! スゴーい!」
「ハッ!?」
しかし次に迫るタイヤはかわしきれず、五郎に当たろうとする。
「ダメッ! 避けきれない!!」
「危ない五郎!!」
「うわああぁぁあああ!!」
寸前で瑞貴は五郎を守るように抱きしめ、円堂はタイヤを受け止めた。
「怪我はない?」
「大丈夫か五郎?」
「瑞貴さん!! 円堂センパイ!!」
五郎は憧れの二人が現れて嬉しそうな顔をする。が、次いで顔が真っ赤になった。
「……あ、あの瑞貴さん」
「なに?」
「そ、そろそろ離してくれませんか……?」
瑞貴はまだ五郎を抱きしめている。瑞貴はもう少しそのままでいたかったが、その隣にいた円堂は即座に五郎を引っ剥がした。
「瑞貴、五郎が困っているだろ? 離してやれよ」
「はーい。でもこのタイヤどうしたの?」
「へへへ。円堂センパイのマネして特訓マシーン作っちゃいました」
「燃えてるなー!!」
「スゴくやる気満々だね」
「えへへ。なんか嬉しくて眠れなくて」
「オレもだ。ハハハ」
「私も私も。クスクス」
「「なんたってオレ/私たち…勝っちゃったからな!!」」
帝国学園は棄権勝ちだが、尾刈斗中には実力で勝ったのだ。
その喜びもあるが、三人は別のことにも喜んでいた。
☆☆☆☆☆
雷門中のサッカー部部室――。
「……というわけで……。オレたちは最大の大会……」
「フットボールフロンティアに参加できるよ!」
円堂と瑞貴はフットボールフロンティアのポスターを思いっきり広げる。
「ふん…部員はいるし一応勝ったようだし……いいわ、認めましょう」
「「「「「やった――っ!!」」」」」
雷門夏未からの許可も取り、サッカー部のメンバーは歓声の声を上げる。
弱小とはいえ、出場できなかったことに豪炎寺修也は不思議そうに言う。
「今まで出たことなかったのか?」
「ええ。ボクたち弱小だったし、人数も足りなかったから……。でもボクらもついに普通の部のように大会参加できるようになったんですぅ~~。ううう」
嬉しさのあまり涙を流す五郎に、夏未は上品に笑う。
「レベルが低いと当たり前のことに喜べていいわねー。オホホ」
「よーし目指すは優勝だ!!」
「初出場のくせにおめでたすぎるのよ、あんたは!!」
張り切る円堂に対し夏未のナイスツッコミに瑞貴はクスクスと笑う。
「いいじゃん夏未ちゃん。最初から弱気になってちゃ勝てるものも勝てないよ」
瑞貴と夏未は帝国戦以来、何度か話すこともあり、いつしか名前で呼び合うようになった。
「あのねぇ瑞貴。フットボールフロンティアがどれほどの大会かわかっているの? せいぜいうちの学校の恥をさらさないでほしいものだわ」
「う~ん。確かにもっとチーム力を上げたいな~……」
円堂が腕を組み悩む。
「守、合宿はどう?」
「おっ! その手があったか!」
「「「!!」」」
「合宿!? いきなりですか!?」
瑞貴の提案に円堂は賛同するが、他の部員は驚いた。……豪炎寺を除いて。
「……なるほど。いいかもしれないな」