雷門中にかけられた呪縛!
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尾刈斗中との試合は十日後に決まった。雷門中サッカー部の部室では栗松鉄平が先日の円堂守と尾刈斗中サッカー部キャプテン・幽谷博之との勝負の出来事を話していた。
「ええっ!? 金縛り!?」
「そう! 昨日幽谷との対決で、円堂さんは動けなくなったでヤンス……。あれは『呪い』に違いないでヤンス……!!」
「ヒエエ~。やっぱり尾刈斗中は『呪い』を使うのか~」
「こら栗松。余計なことを言ってみんなをビビらすな!!」
壁山塀吾郎を始め、尾刈斗中の『呪い』に恐れ始めたので円堂が叱咤する。
「あの呪いの技を幽谷は『ゴーストロック』と呼んでるそうですよ」
「呪いなんてあるわけないだろ。何がゴーストロックだ。アッハッハッハッ」
「だけど、体が動かなくなったのは事実でしょ」
「ウッ……」
多摩野五郎が説明すると円堂は否定して高笑いするが、しかし井上瑞貴が確信を突くと円堂は言葉に詰まる。
「確かにオレも『呪い』があるとは思わないがな……」
「あったら困るよ修也」
瑞貴にとって怖いもの関係は苦手な類だ。本当にあったら嫌だ。冷や汗かく瑞貴に豪炎寺修也は微笑を浮かべるが、すぐに真剣な表情に戻り円堂に振り向く。
「円堂。何か気づいた点はなかったのか?」
「そういえば、あいつが蹴る前のユラユラした動き……。あれを見て一瞬クラッときたんだ……」
「――それでは正体はきっと『催眠術』ですね」
言葉を発したのは影野仁だった。
「催眠術?」
「催眠術とは潜在意識に働きかける術……。幽谷は自分の動きで金縛りの催眠術をかけたのでしょう」
オカルト現象のほとんどが当事者の思い込みである。幽谷は金縛りの催眠術を『呪い』と思いこませ、雷門を脅かせていたのだ。呪いの正体がわかって五郎は目を輝かす。
「なるほど催眠術!」
「おー影野。珍しくしゃべると良いこと言うな~!!」
「さり気に失礼なこと言うな!!」
スパ――ンッ!!
「イッテェ!!」
瑞貴はハリセンで円堂を叩いた。
「ま、まぁとにかく! ゴーストロックは催眠術……!!」
「呪いじゃなければ攻略できそうですね!」
「そうだな!! なあ影野、どうすればいい!?」
円堂が期待を込めた目で見るが、影野は表情が暗かった。
「――相手の動きを見ないことです……」
「えっ……?」
影野が発した言葉に、部室は一気に静まり返った。
「幽谷がシュートの前の動きでゴーストロックをかけている以上、それを見ないようにするしか方法はありません」
「な…なんだって!?」
相手を見ずにゴールを守なんて不可能。かと言ってゴーストロックにかかっても点は取られ放題……。ということは……勝つことは不可能。
「そんな…尾刈斗中には勝てないのか……。瑞貴さんも豪炎寺さんも入部したし、壁山を始め、みんな力をつけてきたのに……。残念でヤンス……」
「「みんな……」」
円堂と瑞貴が部員を見渡すと、ほとんどが顔をうつむけていることに気づいた。
「……守。これはヤバいよ」
「ああ……。みんな勝てないと思い込んでいる……」
ゴーストロックの恐ろしさを知ってみんなにも呪縛がかかってしまった。せっかく全国一のイナズマイレブンを目指すムードができてきたのに、こんな状態じゃ……。
「みんな、安心しろ!! ゴーストロックはオレが破る!!」
円堂が叫ぶとみんなは反応した。そして円堂は「みんな来い!!」と部員を部室の外へ促す。
「ええっ!? 金縛り!?」
「そう! 昨日幽谷との対決で、円堂さんは動けなくなったでヤンス……。あれは『呪い』に違いないでヤンス……!!」
「ヒエエ~。やっぱり尾刈斗中は『呪い』を使うのか~」
「こら栗松。余計なことを言ってみんなをビビらすな!!」
壁山塀吾郎を始め、尾刈斗中の『呪い』に恐れ始めたので円堂が叱咤する。
「あの呪いの技を幽谷は『ゴーストロック』と呼んでるそうですよ」
「呪いなんてあるわけないだろ。何がゴーストロックだ。アッハッハッハッ」
「だけど、体が動かなくなったのは事実でしょ」
「ウッ……」
多摩野五郎が説明すると円堂は否定して高笑いするが、しかし井上瑞貴が確信を突くと円堂は言葉に詰まる。
「確かにオレも『呪い』があるとは思わないがな……」
「あったら困るよ修也」
瑞貴にとって怖いもの関係は苦手な類だ。本当にあったら嫌だ。冷や汗かく瑞貴に豪炎寺修也は微笑を浮かべるが、すぐに真剣な表情に戻り円堂に振り向く。
「円堂。何か気づいた点はなかったのか?」
「そういえば、あいつが蹴る前のユラユラした動き……。あれを見て一瞬クラッときたんだ……」
「――それでは正体はきっと『催眠術』ですね」
言葉を発したのは影野仁だった。
「催眠術?」
「催眠術とは潜在意識に働きかける術……。幽谷は自分の動きで金縛りの催眠術をかけたのでしょう」
オカルト現象のほとんどが当事者の思い込みである。幽谷は金縛りの催眠術を『呪い』と思いこませ、雷門を脅かせていたのだ。呪いの正体がわかって五郎は目を輝かす。
「なるほど催眠術!」
「おー影野。珍しくしゃべると良いこと言うな~!!」
「さり気に失礼なこと言うな!!」
スパ――ンッ!!
「イッテェ!!」
瑞貴はハリセンで円堂を叩いた。
「ま、まぁとにかく! ゴーストロックは催眠術……!!」
「呪いじゃなければ攻略できそうですね!」
「そうだな!! なあ影野、どうすればいい!?」
円堂が期待を込めた目で見るが、影野は表情が暗かった。
「――相手の動きを見ないことです……」
「えっ……?」
影野が発した言葉に、部室は一気に静まり返った。
「幽谷がシュートの前の動きでゴーストロックをかけている以上、それを見ないようにするしか方法はありません」
「な…なんだって!?」
相手を見ずにゴールを守なんて不可能。かと言ってゴーストロックにかかっても点は取られ放題……。ということは……勝つことは不可能。
「そんな…尾刈斗中には勝てないのか……。瑞貴さんも豪炎寺さんも入部したし、壁山を始め、みんな力をつけてきたのに……。残念でヤンス……」
「「みんな……」」
円堂と瑞貴が部員を見渡すと、ほとんどが顔をうつむけていることに気づいた。
「……守。これはヤバいよ」
「ああ……。みんな勝てないと思い込んでいる……」
ゴーストロックの恐ろしさを知ってみんなにも呪縛がかかってしまった。せっかく全国一のイナズマイレブンを目指すムードができてきたのに、こんな状態じゃ……。
「みんな、安心しろ!! ゴーストロックはオレが破る!!」
円堂が叫ぶとみんなは反応した。そして円堂は「みんな来い!!」と部員を部室の外へ促す。