呪いの挑戦状
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『呪いがあなた方を凍らせる。それは更なる恐怖を招くだろう。我々と試合をしたまえ。
さもなくば大きな災いがあなた方を包むことになる。
――尾刈斗サッカー部』
手紙の内容に部員はどんどん顔を青ざめていく。
「イタズラですよね!!」
「でももし本物だったら……」
「大きな災いって書いてあったでヤンスよ!! 呪い殺される~~っ!!」
「こ…ここと試合やらなきゃ! 無視したらオレたち死んじゃうかもっス!! 怖いけど」
五郎も半田も栗松も壁山を含め、みんな手紙の内容を恐れている。そんな中円堂は……。
ビッ!!
なんと大胆に手紙を破り、しかもクシャクシャに小さく丸める。もちろんこの行動に壁山や染岡や栗松や他の部員は慌てる。
「何やってんスか円堂センパイ!!」
「よく考えろ円堂!」
「オレたち死ぬかもしれないでヤンスよ」
「うろたえるな!!」
円堂は仲間に渇を入れると、瑞貴も染岡の背中から出てきた。
「呪いだの祟りだので人を脅かすって根性が気に入らねえ。こことの試合はやらん!!」
「守……」
「さすが円堂センパイ。カッコいいです!!!」
五郎が目を輝かせて円堂を褒める。栗松も不安ながら「だ…大丈夫かなぁ!」というが先程より慌ててない。
するとグーッという腹の虫が鳴る音が秋以外から聞こえた。
「それじゃ、そろそろ帰ろーぜ」
「ちゃんと掃除してからね」
瑞貴がゴミとなった尾刈斗中からの手紙を指差すと、全員円堂に振り返り、円堂はちゃんと手紙をゴミ箱に捨てたのだった。
――それから全員制服に着替え、散り散りとなって下校する。
「守。昨日のお詫びになんか奢るよ」
「えっ。別に気にしなくていいぜ」
「ダメ。私のせいでボロボロになっちゃったんだから」
気づかなかったとはいえ、仲間に本気で成敗する勢いだったから瑞貴には負い目があった。
そんな必死な気持ちがわかったのか、円堂は「う~ん」と唸り次いで拳をポンッと手の平に拳を叩く。
「じゃあ行きたい所があるんだ! それに付き合ってくれ!」
そう言った円堂は瑞貴の返事を聞く前に、瑞貴の手を取って走り出した。
「円堂の奴……何瑞貴を連れ出しているんだ」
豪炎寺は二人の様子を気にかけながら、帰宅路も兼ねて二人の後を付いて行く。
☆☆☆☆☆
「ここだ」
「ここって……墓場――っ!?」
円堂から案内された場所は、昨日豪炎寺が目撃した場所でもあった墓地だった。
円堂は「こっちこっち」と言って瑞貴の手を引くとある一つの墓の前に止まり、手を離して座り込む。そこには『円堂大介』という名前があった。
「守…この人って……」
「俺のじいちゃんの墓だ。じいちゃんはかつてのイナズマイレブンだったんだ」
全国優勝確実と言われながら志半ばで亡くなった、かつての雷門中サッカー部の監督――それが円堂大介。
「俺はそんなじいちゃんの遺志を次いで、雷門中サッカー部を『イナズマイレブン』にしたいんだ。だからサッカー部に何かあると俺はじいちゃんに報告してる」
「……だから夕べもここにいたんだね」
瑞貴は大介がどうなっているかを知っている。でもそれは彼の目で確かめた方がいい、そう思い円堂の隣に座る。
「守。私も絶対に自然の(ナチュラル)プレーヤーになる。そしてみんなでイナズマイレブンになろう!」
「ああ!」
二人は大介の墓に体を向けて手を合わせた。
ヒッヒッヒッヒッ――…………。
「な、何!?」
「っ!」
不気味な笑い声と共に霧が出てきて、瑞貴は怖がって無意識に円堂の腕にしがみつく。対して円堂はいきなりのことに頬を染めるが、この原因が先決だったので顔を声がした方に振り向く。
「墓参りとは、ずいぶん信心深いですねぇ。円堂守、井上瑞貴……」
霧の中から四人の少年たちが現れた。
「呪いの手紙は気に入ってもらえましたか?」
「あんな不気味な手紙、気に入るわけないでしょ!」
瑞貴は、未だに円堂にしがみつきながら相手に怒鳴る。彼らの正体は……。
「円堂センパイ、瑞貴さん! あいつら尾刈斗中の奴らですよ!」
「み…みんな」
(そういえば後をついてきたんだっけ)
どこからか現れたのは、五郎、栗松、豪炎寺だ。円堂は彼らの登場に驚き、瑞貴は原作を思い出す。
さもなくば大きな災いがあなた方を包むことになる。
――尾刈斗サッカー部』
手紙の内容に部員はどんどん顔を青ざめていく。
「イタズラですよね!!」
「でももし本物だったら……」
「大きな災いって書いてあったでヤンスよ!! 呪い殺される~~っ!!」
「こ…ここと試合やらなきゃ! 無視したらオレたち死んじゃうかもっス!! 怖いけど」
五郎も半田も栗松も壁山を含め、みんな手紙の内容を恐れている。そんな中円堂は……。
ビッ!!
なんと大胆に手紙を破り、しかもクシャクシャに小さく丸める。もちろんこの行動に壁山や染岡や栗松や他の部員は慌てる。
「何やってんスか円堂センパイ!!」
「よく考えろ円堂!」
「オレたち死ぬかもしれないでヤンスよ」
「うろたえるな!!」
円堂は仲間に渇を入れると、瑞貴も染岡の背中から出てきた。
「呪いだの祟りだので人を脅かすって根性が気に入らねえ。こことの試合はやらん!!」
「守……」
「さすが円堂センパイ。カッコいいです!!!」
五郎が目を輝かせて円堂を褒める。栗松も不安ながら「だ…大丈夫かなぁ!」というが先程より慌ててない。
するとグーッという腹の虫が鳴る音が秋以外から聞こえた。
「それじゃ、そろそろ帰ろーぜ」
「ちゃんと掃除してからね」
瑞貴がゴミとなった尾刈斗中からの手紙を指差すと、全員円堂に振り返り、円堂はちゃんと手紙をゴミ箱に捨てたのだった。
――それから全員制服に着替え、散り散りとなって下校する。
「守。昨日のお詫びになんか奢るよ」
「えっ。別に気にしなくていいぜ」
「ダメ。私のせいでボロボロになっちゃったんだから」
気づかなかったとはいえ、仲間に本気で成敗する勢いだったから瑞貴には負い目があった。
そんな必死な気持ちがわかったのか、円堂は「う~ん」と唸り次いで拳をポンッと手の平に拳を叩く。
「じゃあ行きたい所があるんだ! それに付き合ってくれ!」
そう言った円堂は瑞貴の返事を聞く前に、瑞貴の手を取って走り出した。
「円堂の奴……何瑞貴を連れ出しているんだ」
豪炎寺は二人の様子を気にかけながら、帰宅路も兼ねて二人の後を付いて行く。
☆☆☆☆☆
「ここだ」
「ここって……墓場――っ!?」
円堂から案内された場所は、昨日豪炎寺が目撃した場所でもあった墓地だった。
円堂は「こっちこっち」と言って瑞貴の手を引くとある一つの墓の前に止まり、手を離して座り込む。そこには『円堂大介』という名前があった。
「守…この人って……」
「俺のじいちゃんの墓だ。じいちゃんはかつてのイナズマイレブンだったんだ」
全国優勝確実と言われながら志半ばで亡くなった、かつての雷門中サッカー部の監督――それが円堂大介。
「俺はそんなじいちゃんの遺志を次いで、雷門中サッカー部を『イナズマイレブン』にしたいんだ。だからサッカー部に何かあると俺はじいちゃんに報告してる」
「……だから夕べもここにいたんだね」
瑞貴は大介がどうなっているかを知っている。でもそれは彼の目で確かめた方がいい、そう思い円堂の隣に座る。
「守。私も絶対に自然の(ナチュラル)プレーヤーになる。そしてみんなでイナズマイレブンになろう!」
「ああ!」
二人は大介の墓に体を向けて手を合わせた。
ヒッヒッヒッヒッ――…………。
「な、何!?」
「っ!」
不気味な笑い声と共に霧が出てきて、瑞貴は怖がって無意識に円堂の腕にしがみつく。対して円堂はいきなりのことに頬を染めるが、この原因が先決だったので顔を声がした方に振り向く。
「墓参りとは、ずいぶん信心深いですねぇ。円堂守、井上瑞貴……」
霧の中から四人の少年たちが現れた。
「呪いの手紙は気に入ってもらえましたか?」
「あんな不気味な手紙、気に入るわけないでしょ!」
瑞貴は、未だに円堂にしがみつきながら相手に怒鳴る。彼らの正体は……。
「円堂センパイ、瑞貴さん! あいつら尾刈斗中の奴らですよ!」
「み…みんな」
(そういえば後をついてきたんだっけ)
どこからか現れたのは、五郎、栗松、豪炎寺だ。円堂は彼らの登場に驚き、瑞貴は原作を思い出す。