呪いの挑戦状
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月も出てきた夜。豪炎寺修也は墓地のそばを通りがかった。
「へえ……。この町はこんな所に墓地があるのか。さすがに夜は不気味だな……。まっ、幽霊なんざ信じちゃいないが……。ん?」
すると墓地から見知った人影が見えた。
「円堂……?」
それは同じサッカー部の円堂守。なぜ彼がここにいるのかと豪炎寺は不思議に思った。
「お前、こんな所で何をやって……」
「あ~~ん?」
「うわあぁぁあああ!!!」
振り向いた円堂の顔は、あちこちが大きく腫れており頭にはタンコブがいくつもある。まるで本当の幽霊みたいな円堂の姿に豪炎寺は叫び声を上げるのだった。
☆☆☆☆☆
翌日。部活の時間も終わり、雷門中サッカー部の部室では部員が着替える中、円堂が昨夜の経緯を話していた。
「アッハッハッ。いやー昨日は参ったよ。山で特訓してたらハチに襲われちゃってさ~。それにしても豪炎寺の驚きようったらなかったぜ!」
「へー。豪炎寺さんも驚くことがあるんですねー」
「あの顔は誰でも驚く」
多摩野五郎は意外と思い、豪炎寺は自分の反応に羞恥を感じた。
「でもなー瑞貴なんてもっとスゴかったんだぜ」
「瑞貴がか?」
「どんな反応してたんだ?」
「聞きたいでヤンス!」
染岡竜吾や半田真一や栗松鉄平を始め、雷門サッカー部は井上瑞貴の反応が知りたくて興味津々に円堂の話を聞こうとする。豪炎寺も耳を傾けていた。
「見かけて声をかけたら『お化けー!』とか『悪霊退散!』とか叫びながらハリセンで叩いてきて、俺だってわかったときにはもうボロボロになっていた!」
「しゃべるな!」
部室の外から瑞貴の怒号が聞こえてきた。女子ということで部室とは違う場所で着替えているが、どうやら終わったらしい。
活発で強気な副キャプテンである彼女の意外な一面に部員は笑いをこらえ、豪炎寺は円堂の頭のタンコブの原因がわかり苦笑する。
「瑞貴はあからさまだけどさ、豪炎寺ももしかして幽霊とか苦手なんじゃねーの?」
「オレはそういうのは信じない!! だいたい円堂、お前いったいあそこで何をして……――」
バンッ!
「みんな大変!!」
勢いよく扉を開けたのは、マネージャーの木野秋。ノックもせずにやってきたため部員たちは一斉に目を向けた。瑞貴も秋の行動に驚きながらも部室に入る。
「どうした! また雷門夏未が廃部とか言い出したのか!?」
「違うの!!」
円堂が予想すると秋は笑顔で否定する。
「うちの部に練習試合の申し込みがスゴいのよ!!」
「「「「「えっ!?」」」」」
思わぬ知らせに部員全員驚く。
そうして秋が持ってきたのは、山となって積み上げられた手紙だ。
「こりゃスゲェ!」
円堂も思わず感嘆の声を上げるほどの多さだ。
「これって、あの練習試合が原因だよね修也」
「ああ。おそらく帝国学園に勝った噂が広まったんだ」
「なるほど。帝国に勝ったオレたちに勝って地位を上げたいんだな」
雷門のFW三人はこの現象の原因を理解する。
「でもこれで実践練習がガンガンできるぞ!!」
「今まで相手探すのに苦労しましたもんね……」
反対に円堂や五郎は喜びの声を上げる。
しかしその手紙の山の中、禍々しいオーラを持つ真っ黒な封筒があった。それさまるで呪いの手紙のように。
「これってイタズラですよねぇ」
「気持ち悪いな」
「同感」
五郎は震えながら円堂に手紙を渡し、染岡が見たままの感想を言い瑞貴も同意する。……しかし瑞貴は染岡の背中に隠れているから若干説得力がない。
「読んだら死んじゃうかも」
「そんな~~っ!!」
栗松や壁山塀吾郎も青ざめて慌てる中、円堂は黙々と手紙を開く。そこにはこう書いてあった。
「へえ……。この町はこんな所に墓地があるのか。さすがに夜は不気味だな……。まっ、幽霊なんざ信じちゃいないが……。ん?」
すると墓地から見知った人影が見えた。
「円堂……?」
それは同じサッカー部の円堂守。なぜ彼がここにいるのかと豪炎寺は不思議に思った。
「お前、こんな所で何をやって……」
「あ~~ん?」
「うわあぁぁあああ!!!」
振り向いた円堂の顔は、あちこちが大きく腫れており頭にはタンコブがいくつもある。まるで本当の幽霊みたいな円堂の姿に豪炎寺は叫び声を上げるのだった。
☆☆☆☆☆
翌日。部活の時間も終わり、雷門中サッカー部の部室では部員が着替える中、円堂が昨夜の経緯を話していた。
「アッハッハッ。いやー昨日は参ったよ。山で特訓してたらハチに襲われちゃってさ~。それにしても豪炎寺の驚きようったらなかったぜ!」
「へー。豪炎寺さんも驚くことがあるんですねー」
「あの顔は誰でも驚く」
多摩野五郎は意外と思い、豪炎寺は自分の反応に羞恥を感じた。
「でもなー瑞貴なんてもっとスゴかったんだぜ」
「瑞貴がか?」
「どんな反応してたんだ?」
「聞きたいでヤンス!」
染岡竜吾や半田真一や栗松鉄平を始め、雷門サッカー部は井上瑞貴の反応が知りたくて興味津々に円堂の話を聞こうとする。豪炎寺も耳を傾けていた。
「見かけて声をかけたら『お化けー!』とか『悪霊退散!』とか叫びながらハリセンで叩いてきて、俺だってわかったときにはもうボロボロになっていた!」
「しゃべるな!」
部室の外から瑞貴の怒号が聞こえてきた。女子ということで部室とは違う場所で着替えているが、どうやら終わったらしい。
活発で強気な副キャプテンである彼女の意外な一面に部員は笑いをこらえ、豪炎寺は円堂の頭のタンコブの原因がわかり苦笑する。
「瑞貴はあからさまだけどさ、豪炎寺ももしかして幽霊とか苦手なんじゃねーの?」
「オレはそういうのは信じない!! だいたい円堂、お前いったいあそこで何をして……――」
バンッ!
「みんな大変!!」
勢いよく扉を開けたのは、マネージャーの木野秋。ノックもせずにやってきたため部員たちは一斉に目を向けた。瑞貴も秋の行動に驚きながらも部室に入る。
「どうした! また雷門夏未が廃部とか言い出したのか!?」
「違うの!!」
円堂が予想すると秋は笑顔で否定する。
「うちの部に練習試合の申し込みがスゴいのよ!!」
「「「「「えっ!?」」」」」
思わぬ知らせに部員全員驚く。
そうして秋が持ってきたのは、山となって積み上げられた手紙だ。
「こりゃスゲェ!」
円堂も思わず感嘆の声を上げるほどの多さだ。
「これって、あの練習試合が原因だよね修也」
「ああ。おそらく帝国学園に勝った噂が広まったんだ」
「なるほど。帝国に勝ったオレたちに勝って地位を上げたいんだな」
雷門のFW三人はこの現象の原因を理解する。
「でもこれで実践練習がガンガンできるぞ!!」
「今まで相手探すのに苦労しましたもんね……」
反対に円堂や五郎は喜びの声を上げる。
しかしその手紙の山の中、禍々しいオーラを持つ真っ黒な封筒があった。それさまるで呪いの手紙のように。
「これってイタズラですよねぇ」
「気持ち悪いな」
「同感」
五郎は震えながら円堂に手紙を渡し、染岡が見たままの感想を言い瑞貴も同意する。……しかし瑞貴は染岡の背中に隠れているから若干説得力がない。
「読んだら死んじゃうかも」
「そんな~~っ!!」
栗松や壁山塀吾郎も青ざめて慌てる中、円堂は黙々と手紙を開く。そこにはこう書いてあった。