エピローグ
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「守。私、雷門中サッカー部に入ってよかった」
「ん?」
「前の学校のサッカー部もステキな仲間たちだよ。だけど今は違う仲間もできた――守という、相棒が」
副キャプテンという立場も初めてだが、対等という支え合える立場ができたのは嬉しかった。『女子選手』だけでなく『一人のサッカー選手』として見ててくれるのだと。
「守、ありがとう。私を相棒にしてくれて、雷門中サッカー部の自然の(ナチュラル)プレーヤーとしてくれて」
「瑞貴……」
「それとね」
「ん?」
「私、守のことが好きだよ」
「……えっ?」
ポーン……。
あまりに突飛だったためか、円堂は持っていたボールを落としてしまった。数回バウンドしたボールは転がって瑞貴の足元に来ると、それを瑞貴が拾い上げた。
「い、今、な、なんて?」
「だから、その、私は守が好きなの! 相棒や仲間としてだけじゃなく、お、男として!」
「えっ……ええぇぇえええ!?」
まさかの告白に円堂は驚きを隠せなかった。
かく言う瑞貴も、サッカーをやりながらだと自然に言えると思っていたのだが、円堂に聞き返されたため顔が真っ赤になっている。
「それ、本当か? 瑞貴がオレのこと好きって、夢じゃないよな?」
「夢じゃないってばー!」
パンッパンッパンッ!
「イテテテッ!」
照れ隠しなのか瑞貴は久々にハリセンを繰り出した。その間にも顔が赤くなっている。
「で! 守はどうなの!?」
「えっ!?」
「私はもう覚悟したから、どんな答えでも大丈夫! 答えを聞かせてください!」
すでにキャパオーバーで瑞貴は涙目になって体も震えている。その姿は強気な一面も含め可愛くて――愛しいと円堂は思った。
「オレもだ」
「!」
「オレも瑞貴が好きなんだ。ずっと前から」
グイッ――ギュッ。
円堂は瑞貴の腕を引き寄せると抱きしめた。あまりの展開に瑞貴は固まっている。勢いで告白したのはいいが、いざ返ってきた返事にどうすればいいかわからないようだ。
「ま、ま、まも、守――」
「瑞貴。オレは情けない姿を何度も見せたし、これからも迷惑をかけると思う。それでもオレの相棒として、その……こ、恋人としていてくれるか?」
「うん…うん……! また間違いそうになったら、今度は容赦なくハリセンでぶっ叩くから!」
「ハハッ、それは怖いな!」
先ほどまで緊張していた瑞貴も、円堂と笑い合うことで自然と肩の力が抜いたのでギュッと抱き返した。
「瑞貴」
「ん?」
チュッ。
…………。
「なっ!? 何!? 今、何をっ!?」
瑞貴は一瞬何をされたかわからなかったが、唇に温かい感触が残っているのでキスされたと気づき、再び顔を真っ赤にした。対して円堂はイタズラっ子のように笑っている。
「いつかオレが言おうとした告白は先越されたからな。これはオレが先にもらったぜ!」
「~~~~っ!」
最後にニカッと笑われて、瑞貴はもう言葉も出なかった。
ちなみに翌日――二人は雷門中サッカー部のみんなに報告した。祝福の言葉を送っている者も多かったが、円堂にサッカー勝負という名の八つ当たりも多かったとか。
☆☆☆☆☆
そして今日も雷門中のグラウンドに、あの声が響く。
「「おーい、みんな……」」
日本一だけに留まらず、世界一にまで導いた、伝説の相棒の声が!
「「サッカーやろうぜ!!!」」
「ん?」
「前の学校のサッカー部もステキな仲間たちだよ。だけど今は違う仲間もできた――守という、相棒が」
副キャプテンという立場も初めてだが、対等という支え合える立場ができたのは嬉しかった。『女子選手』だけでなく『一人のサッカー選手』として見ててくれるのだと。
「守、ありがとう。私を相棒にしてくれて、雷門中サッカー部の自然の(ナチュラル)プレーヤーとしてくれて」
「瑞貴……」
「それとね」
「ん?」
「私、守のことが好きだよ」
「……えっ?」
ポーン……。
あまりに突飛だったためか、円堂は持っていたボールを落としてしまった。数回バウンドしたボールは転がって瑞貴の足元に来ると、それを瑞貴が拾い上げた。
「い、今、な、なんて?」
「だから、その、私は守が好きなの! 相棒や仲間としてだけじゃなく、お、男として!」
「えっ……ええぇぇえええ!?」
まさかの告白に円堂は驚きを隠せなかった。
かく言う瑞貴も、サッカーをやりながらだと自然に言えると思っていたのだが、円堂に聞き返されたため顔が真っ赤になっている。
「それ、本当か? 瑞貴がオレのこと好きって、夢じゃないよな?」
「夢じゃないってばー!」
パンッパンッパンッ!
「イテテテッ!」
照れ隠しなのか瑞貴は久々にハリセンを繰り出した。その間にも顔が赤くなっている。
「で! 守はどうなの!?」
「えっ!?」
「私はもう覚悟したから、どんな答えでも大丈夫! 答えを聞かせてください!」
すでにキャパオーバーで瑞貴は涙目になって体も震えている。その姿は強気な一面も含め可愛くて――愛しいと円堂は思った。
「オレもだ」
「!」
「オレも瑞貴が好きなんだ。ずっと前から」
グイッ――ギュッ。
円堂は瑞貴の腕を引き寄せると抱きしめた。あまりの展開に瑞貴は固まっている。勢いで告白したのはいいが、いざ返ってきた返事にどうすればいいかわからないようだ。
「ま、ま、まも、守――」
「瑞貴。オレは情けない姿を何度も見せたし、これからも迷惑をかけると思う。それでもオレの相棒として、その……こ、恋人としていてくれるか?」
「うん…うん……! また間違いそうになったら、今度は容赦なくハリセンでぶっ叩くから!」
「ハハッ、それは怖いな!」
先ほどまで緊張していた瑞貴も、円堂と笑い合うことで自然と肩の力が抜いたのでギュッと抱き返した。
「瑞貴」
「ん?」
チュッ。
…………。
「なっ!? 何!? 今、何をっ!?」
瑞貴は一瞬何をされたかわからなかったが、唇に温かい感触が残っているのでキスされたと気づき、再び顔を真っ赤にした。対して円堂はイタズラっ子のように笑っている。
「いつかオレが言おうとした告白は先越されたからな。これはオレが先にもらったぜ!」
「~~~~っ!」
最後にニカッと笑われて、瑞貴はもう言葉も出なかった。
ちなみに翌日――二人は雷門中サッカー部のみんなに報告した。祝福の言葉を送っている者も多かったが、円堂にサッカー勝負という名の八つ当たりも多かったとか。
☆☆☆☆☆
そして今日も雷門中のグラウンドに、あの声が響く。
「「おーい、みんな……」」
日本一だけに留まらず、世界一にまで導いた、伝説の相棒の声が!
「「サッカーやろうぜ!!!」」