真の力を呼びおこせ!!
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夏未がサッカー部員を指差して言うと、円堂は負けじと反論する。
「バカヤロー、オレたちはクズじゃねぇ!! こいつらの潜在能力はハンパじゃないぞ」
「潜在能力? 今まで一勝もできなかったくせに。何を根拠にそんなことを!?」
「ビビッときたのさ」
「勘……!?」
五郎と一緒にドヤ顔で言う円堂。さっきまで賛同していた瑞貴も結果的には円堂と同じなので自信を持って言えない。
「オレは瑞貴が自然の(ナチュラル)プレーヤーになり、このメンバーでイナズマイレブンを目指すんだ。帝国だろうがなんだろうが、次こそガチで勝ってやるぜ!!」
「「「「「オ――ッ!!」」」」」
「ムリだな」
「!!!」
円堂の意気込みにメンバーも声を上げると、否定する声が上がった。それはチームメイトの豪炎寺だった。
「何?」
「こんなチームじゃ絶対に勝てない!!」
「「「「「!!」」」」」
「…………」
豪炎寺から『絶対』と言われた雷門メンバーは驚くが、瑞貴だけは動じなかった。
「イナズマイレブンを目指すと言ったな、円堂」
「おうよ」
円堂がそうハッキリと言い返したので、豪炎寺は未だにビクビクしている壁山を見る。
「ならば、例えばそのDFをなんとかしろ。DFが臆病で全国を目指せるか? 瑞貴、お前だってわかってるだろ」
豪炎寺の言葉にチームは全員瑞貴を見ると、彼女は溜息をついて頬をかく。
「まあね、今のままじゃ勝つのは難しい……。『イナズマイレブン』は全国優勝できるチームのはず……。修也はやるからには勝てるチームでサッカーしたいんでしょ?」
瑞貴がチラッと見ると、豪炎寺は強く頷いた。それは肯定の意味を表す。
「もし瑞貴が自然の(ナチュラル)プレーヤーになっても、DFをやめさせなければオレはここではプレイできない」
「なんだと!? 壁山をクビにしろって言うのか!?」
「こんなぬるいチームのままじゃ100パーセント負ける。お前は本気でイナズマイレブンを目指す気があるのか……円堂!!」
「…………!!!」
初めて突きつけられた現実。口で言うなら簡単だが、実際は違うのだ。
「大丈夫さ! こいつだってやるときゃやる!!」
円堂は「なっ!? 壁山!!」と同意を求めるが、壁山はなんともいえない顔をする。
「フフフ……面白いわ。ならこうしましょう。壁山くんと豪炎寺くんで勝負するの」
「「!!」」
夏未が言うには――マンツーマンで豪炎寺が10点取るまでに壁山がボールを一回止めればよし。もし止められなかったら……今度こそ廃部。
「そんな……。壁山一人に責任を負わせるなんて。ムチャな」
「だってチーム全員に潜在能力があるんでしょ? ホホホホホホ」
五郎は慌てて瑞貴と豪炎寺を見る。
「豪炎寺さんと瑞貴さんはいいんですか!? こんな勝負、廃部になったらサッカーができなくなるんですよ!」
「嫌に決まってる」
豪炎寺とは違い、瑞貴はハッキリと意思表示した。五郎は「だったら!」と言うが瑞貴はニッと笑う。
「私は『今のままじゃ勝てない』って言ったの」
「「「「「!!」」」」」
どうやら部員は瑞貴の意図に気づいたようだ。瑞貴は人差し指を立てて説明する。
「守だってゴッドハンドを出せたんだもの。だからこの勝負で塀吾郎の実力を見せれば……」
「でも井上さん。豪炎寺くんには強いチームからスカウトがきてるのよ」
夏未の口から出た事実に瑞貴はやっと漫画の内容を思い出してピシリと凍りつく。それて逆に、豪炎寺は聞かれたことに顔をしかめて舌打ちする。
「それに井上さんには生徒会に入り、私の補佐になってもらうわ」
「「「「「なっ!!」」」」」
「はい!? 雷門さん何言ってるの!?」
「学年トップになる成績なら、申し分ないでしょ?」
瑞貴は頭を押さえたくなった。デスクワークするぐらいならサッカーしたい。
「私は塀吾郎を含め、みんなとサッカーしたい。塀吾郎ならいける! ねっ、守!」
「ああ! よーし、その勝負…受けてやるぜ!!!」
瑞貴と円堂の返事に満足した夏未はニヤリと笑う。
「決まりね。勝負は明日! 楽しみにしてるわ」
夏未はそう告げて去って行くが、壁山は内心混乱していた。
(オ…オレが豪炎寺さんと対決……!? た…大変なことになったっス――っ!!)
☆☆☆☆☆
豪炎寺もいなくなり、残ったサッカー部員は明日の勝負を気にかけた。
「心配すんな。お前ならいける!!」
「塀吾郎ならやれるよ!!」
「そんな~~……」
円堂と瑞貴が励ますも、壁山はまだ不安そうな声を出す。
「ならば壁山! お前は弱小のままでいいのか?」
そう問いかけたのは壁山と同じDFの風丸一郎太だった。
「風丸さん……」
「『夢を語るだけじゃなく、叶える覚悟があるのか?』豪炎寺がつきつけているのはそういう問題だ。瑞貴、お前もそれが言いたいんだろ?」
風丸は瑞貴に顔を向けると、瑞貴は強く頷く。壁山もやっと気づいたらしく、押し黙った。
「任せろ、勝機はある」
「風丸さん!!」
「コラ――ッ!! オレより目立つな――っ!!」
円堂は見せ場を風丸に取られたので騒ぎ出すと、瑞貴と五郎は落ち着かせる。しかも風丸と壁山はスルーする。
「そうと決まれば練習だ」
「ハイ!!」
「だーかーらー」
「やかましい!!」
スパ――ンッ!!
瑞貴はハリセンで円堂を叩いた。
「バカヤロー、オレたちはクズじゃねぇ!! こいつらの潜在能力はハンパじゃないぞ」
「潜在能力? 今まで一勝もできなかったくせに。何を根拠にそんなことを!?」
「ビビッときたのさ」
「勘……!?」
五郎と一緒にドヤ顔で言う円堂。さっきまで賛同していた瑞貴も結果的には円堂と同じなので自信を持って言えない。
「オレは瑞貴が自然の(ナチュラル)プレーヤーになり、このメンバーでイナズマイレブンを目指すんだ。帝国だろうがなんだろうが、次こそガチで勝ってやるぜ!!」
「「「「「オ――ッ!!」」」」」
「ムリだな」
「!!!」
円堂の意気込みにメンバーも声を上げると、否定する声が上がった。それはチームメイトの豪炎寺だった。
「何?」
「こんなチームじゃ絶対に勝てない!!」
「「「「「!!」」」」」
「…………」
豪炎寺から『絶対』と言われた雷門メンバーは驚くが、瑞貴だけは動じなかった。
「イナズマイレブンを目指すと言ったな、円堂」
「おうよ」
円堂がそうハッキリと言い返したので、豪炎寺は未だにビクビクしている壁山を見る。
「ならば、例えばそのDFをなんとかしろ。DFが臆病で全国を目指せるか? 瑞貴、お前だってわかってるだろ」
豪炎寺の言葉にチームは全員瑞貴を見ると、彼女は溜息をついて頬をかく。
「まあね、今のままじゃ勝つのは難しい……。『イナズマイレブン』は全国優勝できるチームのはず……。修也はやるからには勝てるチームでサッカーしたいんでしょ?」
瑞貴がチラッと見ると、豪炎寺は強く頷いた。それは肯定の意味を表す。
「もし瑞貴が自然の(ナチュラル)プレーヤーになっても、DFをやめさせなければオレはここではプレイできない」
「なんだと!? 壁山をクビにしろって言うのか!?」
「こんなぬるいチームのままじゃ100パーセント負ける。お前は本気でイナズマイレブンを目指す気があるのか……円堂!!」
「…………!!!」
初めて突きつけられた現実。口で言うなら簡単だが、実際は違うのだ。
「大丈夫さ! こいつだってやるときゃやる!!」
円堂は「なっ!? 壁山!!」と同意を求めるが、壁山はなんともいえない顔をする。
「フフフ……面白いわ。ならこうしましょう。壁山くんと豪炎寺くんで勝負するの」
「「!!」」
夏未が言うには――マンツーマンで豪炎寺が10点取るまでに壁山がボールを一回止めればよし。もし止められなかったら……今度こそ廃部。
「そんな……。壁山一人に責任を負わせるなんて。ムチャな」
「だってチーム全員に潜在能力があるんでしょ? ホホホホホホ」
五郎は慌てて瑞貴と豪炎寺を見る。
「豪炎寺さんと瑞貴さんはいいんですか!? こんな勝負、廃部になったらサッカーができなくなるんですよ!」
「嫌に決まってる」
豪炎寺とは違い、瑞貴はハッキリと意思表示した。五郎は「だったら!」と言うが瑞貴はニッと笑う。
「私は『今のままじゃ勝てない』って言ったの」
「「「「「!!」」」」」
どうやら部員は瑞貴の意図に気づいたようだ。瑞貴は人差し指を立てて説明する。
「守だってゴッドハンドを出せたんだもの。だからこの勝負で塀吾郎の実力を見せれば……」
「でも井上さん。豪炎寺くんには強いチームからスカウトがきてるのよ」
夏未の口から出た事実に瑞貴はやっと漫画の内容を思い出してピシリと凍りつく。それて逆に、豪炎寺は聞かれたことに顔をしかめて舌打ちする。
「それに井上さんには生徒会に入り、私の補佐になってもらうわ」
「「「「「なっ!!」」」」」
「はい!? 雷門さん何言ってるの!?」
「学年トップになる成績なら、申し分ないでしょ?」
瑞貴は頭を押さえたくなった。デスクワークするぐらいならサッカーしたい。
「私は塀吾郎を含め、みんなとサッカーしたい。塀吾郎ならいける! ねっ、守!」
「ああ! よーし、その勝負…受けてやるぜ!!!」
瑞貴と円堂の返事に満足した夏未はニヤリと笑う。
「決まりね。勝負は明日! 楽しみにしてるわ」
夏未はそう告げて去って行くが、壁山は内心混乱していた。
(オ…オレが豪炎寺さんと対決……!? た…大変なことになったっス――っ!!)
☆☆☆☆☆
豪炎寺もいなくなり、残ったサッカー部員は明日の勝負を気にかけた。
「心配すんな。お前ならいける!!」
「塀吾郎ならやれるよ!!」
「そんな~~……」
円堂と瑞貴が励ますも、壁山はまだ不安そうな声を出す。
「ならば壁山! お前は弱小のままでいいのか?」
そう問いかけたのは壁山と同じDFの風丸一郎太だった。
「風丸さん……」
「『夢を語るだけじゃなく、叶える覚悟があるのか?』豪炎寺がつきつけているのはそういう問題だ。瑞貴、お前もそれが言いたいんだろ?」
風丸は瑞貴に顔を向けると、瑞貴は強く頷く。壁山もやっと気づいたらしく、押し黙った。
「任せろ、勝機はある」
「風丸さん!!」
「コラ――ッ!! オレより目立つな――っ!!」
円堂は見せ場を風丸に取られたので騒ぎ出すと、瑞貴と五郎は落ち着かせる。しかも風丸と壁山はスルーする。
「そうと決まれば練習だ」
「ハイ!!」
「だーかーらー」
「やかましい!!」
スパ――ンッ!!
瑞貴はハリセンで円堂を叩いた。