白熱のイタリア戦!!
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
オルフェウスが1点先制し、尚も休まず攻撃が来る。再び上がるフィディオはペナルティエリアに入るとシュート体勢になり、チャンスだとアンジェロは叫ぶ
「いけ――っ!!」
「守!!」
「そうはいくか!!」
「何っ!?」
瑞貴も焦って叫ぶが、円堂は待っていたかのように果敢に走り出した。フィディオも驚いたのでタイミングがズレ、円堂はボールを奪い取った。
「そんな! フィディオのオーディンソードをくらっていながら、それでも前に来るなんて……」
「守はどんな強い相手でも絶対立ち上がるの。彼の猛攻はまだまだ続くよ」
「さすがマモル。噂通りギリギリに追い込まれるほどの素晴らしいプレー。燃えてきたよ!!」
「へっ。もう1点もやらないぜ」
キーパーとストライカーの真っ向勝負が始まる。次々としかけるフィディオ…それをしのぐ円堂…激しい攻防の中で両者一歩も譲らない。
その光景と衝撃はベンチにいる木野秋や五郎にも伝わるほどだ。
「フゥ、スゴい攻防……。心臓に悪いわ……。だけどなんでだろう? なんだかあの二人楽しそう」
「……ボク、円堂センパイの気持ちわかる気がします」
「えっ……?」
「それはきっと……」
五郎は瑞貴が転校する前の、まだ雷門中サッカー部が弱小と言われた頃を思い出した。
☆☆☆☆☆
ドガァッ!
『ぐぁっ!!』
タイヤにぶつかりながらキーパーの特訓をする円堂に、五郎は駆け寄る。
『わぁー! 円堂センパイ、ムチャし過ぎですよ――っ!!』
『むぐぐ……』
『アハハ。ヘタクソがまたムダなことを……!!』
男子生徒たちに笑われてムッときたが、円堂はどうしても特訓をあきらめなかった。
『円堂センパイは何故こうまでして強くなりたいんですか……?』
『――だって強くなれば、その分スゴい奴とサッカーできるじゃないか』
『えっ?』
『もっと上の面白さを知りたいんだ。オレ、サッカー好きだから……』
笑顔でそう告げた円堂に五郎は目を見開いた。
――そして瑞貴が転校して尾刈斗中の試合が終わったとき、円堂は帰り道で五郎に告げた。
『なあ五郎、前にオレが「もっと上の面白さを知りたい」って言ったの覚えてるか?』
『えっ? はい』
『あれさ、瑞貴も豪炎寺も鬼道もそうだと思う。あんなスゲー奴ら見たことねぇからさ!』
『そうですね!』
これからもきっと、いろんな強い選手に会えるだろうと円堂は直感していた。瑞貴たちに会えたのはその序章に過ぎないのかもしれないと。
『だからオレ、瑞貴を相棒にしようと思う!』
『ええっ!? 瑞貴さんは女子ですよ!?』
『女子だからって関係ないさ。オレさ、瑞貴との出会いが強い奴らと出会える始まりじゃないかって感じたんだ』
『え…円堂センパイ……。それって……!』
円堂の横顔に五郎はサッカーとは違う何かを感じた。もしかしてと確認しようとするが……。
『そうと決まれば直談判しに行くぞー!』
『早っ!?』
いつの間にか円堂は走って行き、その俊敏さに五郎は驚いた。
瑞貴の自宅に着くと、円堂は自分の思いを全て話した。上に行きたいこと、瑞貴を相棒として必要なこと。瑞貴は目を見開いたが、ニコッと微笑んだ。
『いいよ。でも私からも。――守、私の相棒になってくれる?』
『ああ!』
瑞貴は快く了承し、円堂とガッチリ握手を交わした。
そして円堂の思った通りなのか――全国から世界へと強豪たちに出会っていった。
☆☆☆☆☆
「今きっと円堂センパイはよりサッカーを楽しめる選手(ライバル)と出会ってるんですよ……。そしてたぶんフィディオさんも……」
「次こそ決めるぞ、マモル!!」
「おおっ、来い! フィディオ!!」
五郎の言葉を表すかのように、円堂もフィディオも燃えていた。
「いけ――っ!!」
「守!!」
「そうはいくか!!」
「何っ!?」
瑞貴も焦って叫ぶが、円堂は待っていたかのように果敢に走り出した。フィディオも驚いたのでタイミングがズレ、円堂はボールを奪い取った。
「そんな! フィディオのオーディンソードをくらっていながら、それでも前に来るなんて……」
「守はどんな強い相手でも絶対立ち上がるの。彼の猛攻はまだまだ続くよ」
「さすがマモル。噂通りギリギリに追い込まれるほどの素晴らしいプレー。燃えてきたよ!!」
「へっ。もう1点もやらないぜ」
キーパーとストライカーの真っ向勝負が始まる。次々としかけるフィディオ…それをしのぐ円堂…激しい攻防の中で両者一歩も譲らない。
その光景と衝撃はベンチにいる木野秋や五郎にも伝わるほどだ。
「フゥ、スゴい攻防……。心臓に悪いわ……。だけどなんでだろう? なんだかあの二人楽しそう」
「……ボク、円堂センパイの気持ちわかる気がします」
「えっ……?」
「それはきっと……」
五郎は瑞貴が転校する前の、まだ雷門中サッカー部が弱小と言われた頃を思い出した。
☆☆☆☆☆
ドガァッ!
『ぐぁっ!!』
タイヤにぶつかりながらキーパーの特訓をする円堂に、五郎は駆け寄る。
『わぁー! 円堂センパイ、ムチャし過ぎですよ――っ!!』
『むぐぐ……』
『アハハ。ヘタクソがまたムダなことを……!!』
男子生徒たちに笑われてムッときたが、円堂はどうしても特訓をあきらめなかった。
『円堂センパイは何故こうまでして強くなりたいんですか……?』
『――だって強くなれば、その分スゴい奴とサッカーできるじゃないか』
『えっ?』
『もっと上の面白さを知りたいんだ。オレ、サッカー好きだから……』
笑顔でそう告げた円堂に五郎は目を見開いた。
――そして瑞貴が転校して尾刈斗中の試合が終わったとき、円堂は帰り道で五郎に告げた。
『なあ五郎、前にオレが「もっと上の面白さを知りたい」って言ったの覚えてるか?』
『えっ? はい』
『あれさ、瑞貴も豪炎寺も鬼道もそうだと思う。あんなスゲー奴ら見たことねぇからさ!』
『そうですね!』
これからもきっと、いろんな強い選手に会えるだろうと円堂は直感していた。瑞貴たちに会えたのはその序章に過ぎないのかもしれないと。
『だからオレ、瑞貴を相棒にしようと思う!』
『ええっ!? 瑞貴さんは女子ですよ!?』
『女子だからって関係ないさ。オレさ、瑞貴との出会いが強い奴らと出会える始まりじゃないかって感じたんだ』
『え…円堂センパイ……。それって……!』
円堂の横顔に五郎はサッカーとは違う何かを感じた。もしかしてと確認しようとするが……。
『そうと決まれば直談判しに行くぞー!』
『早っ!?』
いつの間にか円堂は走って行き、その俊敏さに五郎は驚いた。
瑞貴の自宅に着くと、円堂は自分の思いを全て話した。上に行きたいこと、瑞貴を相棒として必要なこと。瑞貴は目を見開いたが、ニコッと微笑んだ。
『いいよ。でも私からも。――守、私の相棒になってくれる?』
『ああ!』
瑞貴は快く了承し、円堂とガッチリ握手を交わした。
そして円堂の思った通りなのか――全国から世界へと強豪たちに出会っていった。
☆☆☆☆☆
「今きっと円堂センパイはよりサッカーを楽しめる選手(ライバル)と出会ってるんですよ……。そしてたぶんフィディオさんも……」
「次こそ決めるぞ、マモル!!」
「おおっ、来い! フィディオ!!」
五郎の言葉を表すかのように、円堂もフィディオも燃えていた。