佐久間の決意! 禁断のシュート!!
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FFI世界大会の一回戦を突破したイナズマジャパン。次の試合に向けてミーティングをしていたが、久遠道也から驚くことを聞かされる。
「「「「「連続無失点記録!?」」」」」
「もしかして1点も取られたことがないってことですか……?」
「そう……それが二回戦の相手、アルゼンチン代表『ジ・エンパイア』だ!!」
井上瑞貴の問いに肯定した久遠は次の相手チームを告げた。特にキャプテンでDFのテレス=トルーエはどんなシュートも止める技を持つと言う。
「勝つためには、これまで以上に強力なシュートが必要だ……!!」
「「「「「…………!!」」」」」
久遠の課題に瑞貴や豪炎寺修也を始め、基山ヒロトや染岡竜吾や宇都宮虎丸……ストライカーたちの緊張が高まる。
しかし、イナズマジャパンには新たなストライカーが加わっている。その人物に円堂守は顔を向ける。
「佐久間が新加入したんだ! 『皇帝ペンギン2号』を試したらどうだ!? 鬼道」
「「!」」
染岡と同じように脱退した者に代わり入ったのは、帝国学園サッカー部の参謀・佐久間次郎。円堂の言う技は帝国学園との試合で鬼道有人と佐久間と寺門大貴が使っていた必殺技だ。
「あの帝国学園のシュート『皇帝ペンギン2号』だよ! あれは強力だった!!」
「残念だがムリだ……。世界レベルに通じるかどうか……」
「そうか……」
鬼道も今までの戦いで世界のレベルは痛感している。ここまで無失点だったジ・エンパイアに、帝国学園の最強シュートが通じるとはとても思えない。
「っ!」
「佐久間? どうかしたのか?」
「い…いや、なんでもない」
「…………」
「次郎……?」
顔を少ししかめた佐久間に円堂が気づくが、誤魔化すように言ってミーティングルームから出た。その姿を鬼道は何も言わず、瑞貴は首を傾げた。
――佐久間が来たのは海岸だった。ボールを足のそばに置き、決意するように構える。
(鉄壁の守りを誇るアルゼンチン……。そのゴールを破るシュートはある……。それは、オレの必殺技……)
右足を高く振り上げると五羽の赤いペンギンが佐久間の右足首に噛みつく。
(皇帝ペンギン…1号だ!!)
そのまま蹴った途端、ペンギンと共に凄まじいシュートが岩場を破壊した。
「ぐっ、ぐああぁぁあああ!! うぐっ!」
「次郎!」
「瑞貴……」
全身が悲鳴を上げてうつむいた佐久間の元へ瑞貴が慌てて駆け付けた。
「今のはもしかして『皇帝ペンギン1号』!! 『禁断の技』じゃない!!」
そう――皇帝ペンギン1号は強力なシュートと引き換えに、選手生命を奪うほど身体に負担がかかる危険な技……。だからこそ改良された『2号』が生まれた……。
今撃ったので佐久間の体の負担は尋常じゃない。フラフラになりながらも立ち上がる。
「威力は1号が上なんだよ」
「だ、だけど次郎の体が壊れてしまうよ。――サッカーができなくなってもいいの!?」
「!!」
選手生命を奪う危険な技だ。原作で知った瑞貴より、自ら撃った佐久間が一番よくわかっているはずだ。
佐久間は一度躊躇った顔をしたが、グッと胸を握りしめる。
「……だがオレは撃つ……。たとえそれが禁断の技であろうと……。イナズマジャパンはここまで来るために、みんな身をていして戦って来たんだ……」
佐久間の脳裏に浮かぶのは、怪我で脱退した緑川リュウジと吹雪士郎。彼らの思いは自分と染岡に引き継がれ、この場にやってきた。
すると佐久間はジャージの上着を脱ぎ、中の服に瑞貴は目を見開く。
「そ…それは士郎のユニフォーム!?」
戦いの中でボロボロになった背番号9――吹雪のユニフォームだ。そこには『イナズマジャパンのFWをよろしく 吹雪』と吹雪の筆跡で書かれていた。
「オレは日本代表を引き継いだんだ……。逃げるわけにはいかないよ」
「そんな……次郎……」
「みんなには黙っていてくれ……。いいな、瑞貴……」
「「「「「連続無失点記録!?」」」」」
「もしかして1点も取られたことがないってことですか……?」
「そう……それが二回戦の相手、アルゼンチン代表『ジ・エンパイア』だ!!」
井上瑞貴の問いに肯定した久遠は次の相手チームを告げた。特にキャプテンでDFのテレス=トルーエはどんなシュートも止める技を持つと言う。
「勝つためには、これまで以上に強力なシュートが必要だ……!!」
「「「「「…………!!」」」」」
久遠の課題に瑞貴や豪炎寺修也を始め、基山ヒロトや染岡竜吾や宇都宮虎丸……ストライカーたちの緊張が高まる。
しかし、イナズマジャパンには新たなストライカーが加わっている。その人物に円堂守は顔を向ける。
「佐久間が新加入したんだ! 『皇帝ペンギン2号』を試したらどうだ!? 鬼道」
「「!」」
染岡と同じように脱退した者に代わり入ったのは、帝国学園サッカー部の参謀・佐久間次郎。円堂の言う技は帝国学園との試合で鬼道有人と佐久間と寺門大貴が使っていた必殺技だ。
「あの帝国学園のシュート『皇帝ペンギン2号』だよ! あれは強力だった!!」
「残念だがムリだ……。世界レベルに通じるかどうか……」
「そうか……」
鬼道も今までの戦いで世界のレベルは痛感している。ここまで無失点だったジ・エンパイアに、帝国学園の最強シュートが通じるとはとても思えない。
「っ!」
「佐久間? どうかしたのか?」
「い…いや、なんでもない」
「…………」
「次郎……?」
顔を少ししかめた佐久間に円堂が気づくが、誤魔化すように言ってミーティングルームから出た。その姿を鬼道は何も言わず、瑞貴は首を傾げた。
――佐久間が来たのは海岸だった。ボールを足のそばに置き、決意するように構える。
(鉄壁の守りを誇るアルゼンチン……。そのゴールを破るシュートはある……。それは、オレの必殺技……)
右足を高く振り上げると五羽の赤いペンギンが佐久間の右足首に噛みつく。
(皇帝ペンギン…1号だ!!)
そのまま蹴った途端、ペンギンと共に凄まじいシュートが岩場を破壊した。
「ぐっ、ぐああぁぁあああ!! うぐっ!」
「次郎!」
「瑞貴……」
全身が悲鳴を上げてうつむいた佐久間の元へ瑞貴が慌てて駆け付けた。
「今のはもしかして『皇帝ペンギン1号』!! 『禁断の技』じゃない!!」
そう――皇帝ペンギン1号は強力なシュートと引き換えに、選手生命を奪うほど身体に負担がかかる危険な技……。だからこそ改良された『2号』が生まれた……。
今撃ったので佐久間の体の負担は尋常じゃない。フラフラになりながらも立ち上がる。
「威力は1号が上なんだよ」
「だ、だけど次郎の体が壊れてしまうよ。――サッカーができなくなってもいいの!?」
「!!」
選手生命を奪う危険な技だ。原作で知った瑞貴より、自ら撃った佐久間が一番よくわかっているはずだ。
佐久間は一度躊躇った顔をしたが、グッと胸を握りしめる。
「……だがオレは撃つ……。たとえそれが禁断の技であろうと……。イナズマジャパンはここまで来るために、みんな身をていして戦って来たんだ……」
佐久間の脳裏に浮かぶのは、怪我で脱退した緑川リュウジと吹雪士郎。彼らの思いは自分と染岡に引き継がれ、この場にやってきた。
すると佐久間はジャージの上着を脱ぎ、中の服に瑞貴は目を見開く。
「そ…それは士郎のユニフォーム!?」
戦いの中でボロボロになった背番号9――吹雪のユニフォームだ。そこには『イナズマジャパンのFWをよろしく 吹雪』と吹雪の筆跡で書かれていた。
「オレは日本代表を引き継いだんだ……。逃げるわけにはいかないよ」
「そんな……次郎……」
「みんなには黙っていてくれ……。いいな、瑞貴……」