激突! 伝統と挑戦!!
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(どうする……!? どうする……!? どうする!?)
ドクンドクンと心臓が激しく鼓動を打つ中、円堂はいかりのてっついの魔神を出した。
「うおおおおっ!! 今のオレにはこれしかない!!」
「おおお……!!」
対してエドガーはボールを上げてジャンプし、一回転して足を大きく振り上げ、伝統の重みを込めた一撃を放つ。
「エクスカリバー!!!」
伝家の宝刀とも呼ぶべきエクスカリバーが、地面を切り裂いてゴールへと迫る。
「いかりのてっ……」
円堂がいかりのてっついを放とうとしたが、パラディンストライクすら防げなかった必殺技に、勢いがあるエクスカリバーを防ぐことはできない。鬼道もそれをわかっていた。
「ムリだ! あのシュートはいかりのてっついじゃ止められない……!!」
「円堂センパイ――ッ!!」
「円堂!!」
「円堂!!」
「円堂ぉ――っ!!」
「守――っ!!」
五郎を始め、風丸や豪炎寺や染岡や瑞貴が声を上げる。
(オレには…これしかない……!!)
「!!」
なんと円堂は振り下ろす右手を途中で左手を使って止めた。とんでもない行動にエドガーは目を見開く。
「いや、オレにはまだできることがある!! 染岡の言う通りオレたちはいつだって挑戦者(チャレンジャー)だ……!! ここでチャレンジするしかない!!」
勢いよく円堂もジャンプして全身にみなぎっていたオーラが右拳に集まる。予想外の行動にエドガーですら目を見開く。
「な…何をする気だ……!?」
「イチかバチか、オレはこの技にかける……!!」
「まさか円堂センパイ、ここで新技を……!?」
五郎は浜辺で特訓していた必殺技を、円堂が使おうとしているのだとわかった。ついに円堂の拳が完全に振り下ろされる。
「うぉおぉおおぉおっ!! イジゲン・ザ・ハンド!!!」
拳はボールではなく地に撃たれた。その衝撃でできたバリアにボールが当たり、半球状の形をしたバリアを伝ってクリアした。
このチャレンジ精神は、エドガーにとっても敬服に値するものだった。
(竜吾も…守も…スゴい……!)
染岡といい円堂といい、その姿を見て本当は原作関係なくサッカーをして挑戦することを瑞貴は思い出した。
(チャレンジ精神……!! そうだよね……どんな状況だろうと勝ち進むために挑戦し続けるんだ!!)
「いくぜ――っ!!」
ゴールから一気に前線へボールを上げる円堂。それを瑞貴が取ってドリブルで上がっていく。
「女なんかに決められては、伝統に傷が付く!!」
「なんとしても止めるんだ!! ストーンプリズン!!!」
「越える……! この壁を越えるんだ!!」
左右にジョニーやデービットが走り込み、前でランスがストーンプリズンを放つ。
しかし瑞貴はあきらめずにボールごと飛んだ。浜辺の特訓が効いたのか跳飛力も上がり、さらにその気迫に応えたのか、瑞貴の背中へ神秘的な光と妖精が集まって羽を作り上げた。
「瑞貴……」
「美しい……」
その光景は思わず円堂もエドガーも……いや、誰もが見惚れてしまうほどだった。
左右の選手も石柱も越えた瑞貴は完全なフリー状態だ。そのまま大きく足を振り上げる。
「日本だろうと世界だろうと、女の子だって男の子がいる場でも戦う資格はある……それを証明してみせる!! フェアリーブレイク!!」
瑞貴が蹴った途端、虹色に輝くシュートがナイツオブクイーンのゴールへと向かう。
「ガラティーン!!!」
フレディがガラティーンで対抗するが、圧倒的ともいえるシュートのパワーに押し負けてゴールに突き刺さった。
一度ならず二度までもゴールを決められ、伝家の宝刀ともいえるエクスカリバーすら止められてジョニーはショックを受ける。
「バカな! オレたちの伝統のサッカーが……! 挙げ句、女なんかに……!」
「恥じることはない……。我々は歴史と伝統を背負って全力で戦っているのだ。だが…歴史は挑戦者によって塗り替えられていくのかもしれないな……。それに――」
エドガーは仲間と共に喜び合う瑞貴に顔を向ける。最初見たときはどこにでもいる普通の少女と思ったが、今は違う。
「あれは戦う者の瞳……彼女は紛れもなく他の選手と同じ、日本に選ばれた一人の選手だ」
瑞貴を選手としてエドガーは心から認めた。同時に瑞貴フェアリーブレイクを撃つときの美しさを忘れられず……心を奪われた。
「ナイス!! イナズマチャレンジャー!!」
「ヘヘッ!!」
「お前もな!!」
染岡に向けて瑞貴も円堂も親指を立ててニカッと笑った。
そして試合終了のホイッスルが鳴り、2対1でイナズマジャパンが見事一回戦を突破した。
ドクンドクンと心臓が激しく鼓動を打つ中、円堂はいかりのてっついの魔神を出した。
「うおおおおっ!! 今のオレにはこれしかない!!」
「おおお……!!」
対してエドガーはボールを上げてジャンプし、一回転して足を大きく振り上げ、伝統の重みを込めた一撃を放つ。
「エクスカリバー!!!」
伝家の宝刀とも呼ぶべきエクスカリバーが、地面を切り裂いてゴールへと迫る。
「いかりのてっ……」
円堂がいかりのてっついを放とうとしたが、パラディンストライクすら防げなかった必殺技に、勢いがあるエクスカリバーを防ぐことはできない。鬼道もそれをわかっていた。
「ムリだ! あのシュートはいかりのてっついじゃ止められない……!!」
「円堂センパイ――ッ!!」
「円堂!!」
「円堂!!」
「円堂ぉ――っ!!」
「守――っ!!」
五郎を始め、風丸や豪炎寺や染岡や瑞貴が声を上げる。
(オレには…これしかない……!!)
「!!」
なんと円堂は振り下ろす右手を途中で左手を使って止めた。とんでもない行動にエドガーは目を見開く。
「いや、オレにはまだできることがある!! 染岡の言う通りオレたちはいつだって挑戦者(チャレンジャー)だ……!! ここでチャレンジするしかない!!」
勢いよく円堂もジャンプして全身にみなぎっていたオーラが右拳に集まる。予想外の行動にエドガーですら目を見開く。
「な…何をする気だ……!?」
「イチかバチか、オレはこの技にかける……!!」
「まさか円堂センパイ、ここで新技を……!?」
五郎は浜辺で特訓していた必殺技を、円堂が使おうとしているのだとわかった。ついに円堂の拳が完全に振り下ろされる。
「うぉおぉおおぉおっ!! イジゲン・ザ・ハンド!!!」
拳はボールではなく地に撃たれた。その衝撃でできたバリアにボールが当たり、半球状の形をしたバリアを伝ってクリアした。
このチャレンジ精神は、エドガーにとっても敬服に値するものだった。
(竜吾も…守も…スゴい……!)
染岡といい円堂といい、その姿を見て本当は原作関係なくサッカーをして挑戦することを瑞貴は思い出した。
(チャレンジ精神……!! そうだよね……どんな状況だろうと勝ち進むために挑戦し続けるんだ!!)
「いくぜ――っ!!」
ゴールから一気に前線へボールを上げる円堂。それを瑞貴が取ってドリブルで上がっていく。
「女なんかに決められては、伝統に傷が付く!!」
「なんとしても止めるんだ!! ストーンプリズン!!!」
「越える……! この壁を越えるんだ!!」
左右にジョニーやデービットが走り込み、前でランスがストーンプリズンを放つ。
しかし瑞貴はあきらめずにボールごと飛んだ。浜辺の特訓が効いたのか跳飛力も上がり、さらにその気迫に応えたのか、瑞貴の背中へ神秘的な光と妖精が集まって羽を作り上げた。
「瑞貴……」
「美しい……」
その光景は思わず円堂もエドガーも……いや、誰もが見惚れてしまうほどだった。
左右の選手も石柱も越えた瑞貴は完全なフリー状態だ。そのまま大きく足を振り上げる。
「日本だろうと世界だろうと、女の子だって男の子がいる場でも戦う資格はある……それを証明してみせる!! フェアリーブレイク!!」
瑞貴が蹴った途端、虹色に輝くシュートがナイツオブクイーンのゴールへと向かう。
「ガラティーン!!!」
フレディがガラティーンで対抗するが、圧倒的ともいえるシュートのパワーに押し負けてゴールに突き刺さった。
一度ならず二度までもゴールを決められ、伝家の宝刀ともいえるエクスカリバーすら止められてジョニーはショックを受ける。
「バカな! オレたちの伝統のサッカーが……! 挙げ句、女なんかに……!」
「恥じることはない……。我々は歴史と伝統を背負って全力で戦っているのだ。だが…歴史は挑戦者によって塗り替えられていくのかもしれないな……。それに――」
エドガーは仲間と共に喜び合う瑞貴に顔を向ける。最初見たときはどこにでもいる普通の少女と思ったが、今は違う。
「あれは戦う者の瞳……彼女は紛れもなく他の選手と同じ、日本に選ばれた一人の選手だ」
瑞貴を選手としてエドガーは心から認めた。同時に瑞貴フェアリーブレイクを撃つときの美しさを忘れられず……心を奪われた。
「ナイス!! イナズマチャレンジャー!!」
「ヘヘッ!!」
「お前もな!!」
染岡に向けて瑞貴も円堂も親指を立ててニカッと笑った。
そして試合終了のホイッスルが鳴り、2対1でイナズマジャパンが見事一回戦を突破した。