予選決勝! 日本VS韓国!!
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
FFIアジア予選も決勝戦となったがイナズマジャパンに異変が起こる。なんとキャプテンの円堂守がベンチなのだ。
一方優勝候補ナンバーワンと言われてきた韓国代表ファイアードラゴンは、アフロディや南雲晴矢や涼野風介と強力な選手がおり、万全の体制で望む。
「やれやれ、もろい奴だな円堂守」
「我々の力の前にすでに挫けたか」
「…………」
先日の河川敷の対決で円堂はアフロディに敗北した。南雲と涼野は円堂が屈したと思っているが、アフロディはただ微笑んでいるだけだ。
「円堂くん……」
「円堂センパイ……」
木野秋と多摩野五郎は久遠道也から告げられたキャプテン失格と言われた円堂を心配する。
円堂は先日届けられた『頂上にて待ってる!!』という円堂大介が書いたと思われる手紙を見る。
(キャプテン失格……。必殺技が通じなかった以外にも今のオレには足りないものがあるのだろうか……? じいちゃん……)
「フッ、クズのくせにいつまでも悩むな」
バシィッ!!
「!!」
「上を見ろ! 這い上がるのがお前の得意技だろう!」
「鬼道……!!」
円堂を我に返らせるシュートを撃ったのは鬼道有人。今回ベンチの円堂の代わりにキャプテンは井上瑞貴となり、副キャプテンは鬼道だ。他のみんなも気を引き締めた顔をしていた。
「フィールドで待っているぞ」
「みんな……」
瑞貴を筆頭にフィールドに向かうイナズマジャパン。そのうしろ姿を見た円堂は立ち上がって大きく息を吸う。
頂上には簡単にいけない。できることからがんばって原点から這い上がると決めた。今円堂ができるのは、試合をしっかり見て応援することだ。
「がんばれイナズマジャパン!!」
「「「「「!?」」」」」
「ひゃあ!」
「円堂くん!」
特大に声を上げた円堂に他のベンチ選手はビビった。五郎は耳を防ぎ、秋はいつもの円堂に安心する。
「「「「「オウッ!! 任せておけ!!」」」」」
「…………」
円堂の応援を受けてポジションに着く中、瑞貴だけは一度も円堂に返事をしなかった。それどころか見向きもしてくれず、そのうしろ姿を円堂は見つめる。
「瑞貴……」
円堂は暴走する自分を何度も止めようとしてくれた瑞貴を突き放した。久遠にキャプテン失格と言われて我に返ったとき謝ろうとしたが、そのときは既に遅かった。
(もう俺を相棒と思ってくれないのか……?)
ベンチで落ち込む円堂を見て、二人の固い絆をそばで感じていた風丸一郎太は瑞貴に声をかける。
「瑞貴、大丈夫か?」
「何が? 決勝戦だから逆に気合いが入ってるよ!」
両拳を握る瑞貴はその言葉通り気合いが入っている。だけど何かが足りないと風丸は思った。円堂との相棒の絆を感じてるだけじゃなく、恋心を持つ一人の男として彼女を見てきたのだから。
「そうじゃなくて……そろそろ円堂を許さないか? あいつだって悪気があったわけじゃ……」
「……許すとか、許さないとか、そういう問題じゃないんだよ一郎太」
先ほどと打って変わって眉を下げると風丸に背を向ける。
「守には『今まで』あって、『今』は足りないものがあるの。それをわかってない。じゃなきゃ私の相棒と認めた守じゃない。……私が好きになった人じゃない」
「えっ?」
最後は小さく呟いたので風丸の耳には届かなかったが、瑞貴はそう言い残してポジションに着いて行った。
スターティングメンバー
GK・立向居
DF・綱海、壁山、栗松、風丸
MF・土方、鬼道、緑川
FW・瑞貴、豪炎寺、吹雪
一方優勝候補ナンバーワンと言われてきた韓国代表ファイアードラゴンは、アフロディや南雲晴矢や涼野風介と強力な選手がおり、万全の体制で望む。
「やれやれ、もろい奴だな円堂守」
「我々の力の前にすでに挫けたか」
「…………」
先日の河川敷の対決で円堂はアフロディに敗北した。南雲と涼野は円堂が屈したと思っているが、アフロディはただ微笑んでいるだけだ。
「円堂くん……」
「円堂センパイ……」
木野秋と多摩野五郎は久遠道也から告げられたキャプテン失格と言われた円堂を心配する。
円堂は先日届けられた『頂上にて待ってる!!』という円堂大介が書いたと思われる手紙を見る。
(キャプテン失格……。必殺技が通じなかった以外にも今のオレには足りないものがあるのだろうか……? じいちゃん……)
「フッ、クズのくせにいつまでも悩むな」
バシィッ!!
「!!」
「上を見ろ! 這い上がるのがお前の得意技だろう!」
「鬼道……!!」
円堂を我に返らせるシュートを撃ったのは鬼道有人。今回ベンチの円堂の代わりにキャプテンは井上瑞貴となり、副キャプテンは鬼道だ。他のみんなも気を引き締めた顔をしていた。
「フィールドで待っているぞ」
「みんな……」
瑞貴を筆頭にフィールドに向かうイナズマジャパン。そのうしろ姿を見た円堂は立ち上がって大きく息を吸う。
頂上には簡単にいけない。できることからがんばって原点から這い上がると決めた。今円堂ができるのは、試合をしっかり見て応援することだ。
「がんばれイナズマジャパン!!」
「「「「「!?」」」」」
「ひゃあ!」
「円堂くん!」
特大に声を上げた円堂に他のベンチ選手はビビった。五郎は耳を防ぎ、秋はいつもの円堂に安心する。
「「「「「オウッ!! 任せておけ!!」」」」」
「…………」
円堂の応援を受けてポジションに着く中、瑞貴だけは一度も円堂に返事をしなかった。それどころか見向きもしてくれず、そのうしろ姿を円堂は見つめる。
「瑞貴……」
円堂は暴走する自分を何度も止めようとしてくれた瑞貴を突き放した。久遠にキャプテン失格と言われて我に返ったとき謝ろうとしたが、そのときは既に遅かった。
(もう俺を相棒と思ってくれないのか……?)
ベンチで落ち込む円堂を見て、二人の固い絆をそばで感じていた風丸一郎太は瑞貴に声をかける。
「瑞貴、大丈夫か?」
「何が? 決勝戦だから逆に気合いが入ってるよ!」
両拳を握る瑞貴はその言葉通り気合いが入っている。だけど何かが足りないと風丸は思った。円堂との相棒の絆を感じてるだけじゃなく、恋心を持つ一人の男として彼女を見てきたのだから。
「そうじゃなくて……そろそろ円堂を許さないか? あいつだって悪気があったわけじゃ……」
「……許すとか、許さないとか、そういう問題じゃないんだよ一郎太」
先ほどと打って変わって眉を下げると風丸に背を向ける。
「守には『今まで』あって、『今』は足りないものがあるの。それをわかってない。じゃなきゃ私の相棒と認めた守じゃない。……私が好きになった人じゃない」
「えっ?」
最後は小さく呟いたので風丸の耳には届かなかったが、瑞貴はそう言い残してポジションに着いて行った。
スターティングメンバー
GK・立向居
DF・綱海、壁山、栗松、風丸
MF・土方、鬼道、緑川
FW・瑞貴、豪炎寺、吹雪