イナズマジャパン、出陣!!
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
中盤を支配され、ビッグウェイブスの絶え間ない攻撃が続いていく。
イナズマジャパンのDFたちにとっては当たりが重く、大波にぶつかったように体力を奪われていき、いつもの何倍も消耗するのだ。だけどゴールを守るために壁山も木暮夕弥も栗松も耐えていく。
「いい加減にあきらめな!」
「お前にパスは出させない!!!」
ドッ!
「げほっ!」
ニースへ食らいつくように守る風丸だが、ニースの蹴ったボールがお腹に直撃してうずくまった。円堂や栗松たちは慌てて駆け寄る。
「風丸!!!」
「風丸先輩!!!」
「大丈夫だよ、みんな……。このくらいなんでもない! オレたちはみんなの代表だもんな……。耐えていればきっとチャンスは来る!!! 日本の壁を見せてやろう!!!」
「「「は…はいっ!!!」」」
「一郎太……」
風丸の言葉でDFの士気が上がった。その光景を瑞貴も前線から微笑んで見ていた。
――後半に入ってもビッグウェイブスは攻め続けるが、イナズマジャパンも耐えている。風丸の言葉を信じて壁山たちは必死に守っていく。
(そうとも、耐えていればきっとチャンスはくる……!! 得点さえされなければ……!!!)
「やれやれ、しぶとい奴らだ。仕方ない!! ボクもパスだけじゃないところを見せてやろう!!」
ニースはフェイントを使って風丸をかわした。
「しまった!!!」
そのままニースはゴール角の絶妙なシュートをする。届くかどうか微妙な位置に瑞貴は叫ぶ。
「守!!!」
(入れさせない!! ここまでみんな必死に耐えてきたんだ!!! こんなところで入れさせてたまるか……!! ここはオレが絶対に守る!!)
円堂は拳を構えてゴールを守るために思いっきり飛ぶ。
「うおおおおおっ!! 1点だってやるもんか!!!」
その言葉通り、円堂の拳がボールに当たった。超ファインセーブで見事止めることができて、栗松も木暮も壁山も喜びの声を上げる。逆にニースは驚く他なかった。
「よしっ!!!」
「「耐えたぁ!!!」」
「なんだと!? なんてしぶとい奴らなんだ……!!!」
「よし、ここからだ! みんな上がれぇ――っ!!!」
「「「「「オウッ!!!」」」」」
勢いがついた瑞貴を始めFWやMFが上がっていく。コロコロと転がっているボールの元に壁山がホッとしながら向かう。
「よかった!! なんとか耐えた……。みんなぁ~いくよ~~……」
ガスッ。
「え……」
なんと壁山が蹴り損ねたボールはイナズマジャパンのゴールに吸い込まれるように飛び、ゴールネットに叩きつけられた。オウンゴールだ。
ついに均衡が破られてしまい、ビッグウェイブスに1点が入った。
「オ…オレは、いったい何を……。オ…オウンゴール……」
壁山はショックのあまり膝を地に付ける。脳裏に浮かぶのは代表落ちした五郎や染岡竜吾や松野空介、ゴールを守っていった木暮や栗松や風丸や円堂。
「代表に託してくれた人たちの気持ちも…ここまで耐えてきたみんなのがんばりも……オレのせいで全てが台無しに――……!!」
「仕方ない……誰にだってミスはあるさ……。切り替えてがんばろう!!!」
「ドンマイ塀吾郎! ほら、試合はまだ終わってないよ! まだまだいけるって!!!」
「オレは…オレはなんてことを…なんてことを……」
「「壁山/塀吾郎……」」
円堂と瑞貴の励ましの言葉も、うずくまって涙を流す壁山には届かなかった。
「やめちまえバカヤロ――ッ!!!」
「そうだ! ここまでのがんばりをムダにしやがって!! ふざけんなバカヤロ――ッ!!!」
「消えろ!!!」
「引っ込めヘタクソ――ッ!!!」
「交代だ!!」
観客席からもブーイングが巻き起こる。確かに致命的なミスで勝利は絶望的だ。
「どうやら君は我々の味方だったようだね。今日のヒーローは君だな!」
(うう……何を言われても仕方ないっス)
マット=アングルを始めビッグウェイブスの選手が嘲笑っても、壁山は起き上がることもない。
「ハッハッハッハッ! ハッハッハッ!!」
「!!!」
そんな状況の中明るく高笑いする綱海にマットは驚く。
イナズマジャパンのDFたちにとっては当たりが重く、大波にぶつかったように体力を奪われていき、いつもの何倍も消耗するのだ。だけどゴールを守るために壁山も木暮夕弥も栗松も耐えていく。
「いい加減にあきらめな!」
「お前にパスは出させない!!!」
ドッ!
「げほっ!」
ニースへ食らいつくように守る風丸だが、ニースの蹴ったボールがお腹に直撃してうずくまった。円堂や栗松たちは慌てて駆け寄る。
「風丸!!!」
「風丸先輩!!!」
「大丈夫だよ、みんな……。このくらいなんでもない! オレたちはみんなの代表だもんな……。耐えていればきっとチャンスは来る!!! 日本の壁を見せてやろう!!!」
「「「は…はいっ!!!」」」
「一郎太……」
風丸の言葉でDFの士気が上がった。その光景を瑞貴も前線から微笑んで見ていた。
――後半に入ってもビッグウェイブスは攻め続けるが、イナズマジャパンも耐えている。風丸の言葉を信じて壁山たちは必死に守っていく。
(そうとも、耐えていればきっとチャンスはくる……!! 得点さえされなければ……!!!)
「やれやれ、しぶとい奴らだ。仕方ない!! ボクもパスだけじゃないところを見せてやろう!!」
ニースはフェイントを使って風丸をかわした。
「しまった!!!」
そのままニースはゴール角の絶妙なシュートをする。届くかどうか微妙な位置に瑞貴は叫ぶ。
「守!!!」
(入れさせない!! ここまでみんな必死に耐えてきたんだ!!! こんなところで入れさせてたまるか……!! ここはオレが絶対に守る!!)
円堂は拳を構えてゴールを守るために思いっきり飛ぶ。
「うおおおおおっ!! 1点だってやるもんか!!!」
その言葉通り、円堂の拳がボールに当たった。超ファインセーブで見事止めることができて、栗松も木暮も壁山も喜びの声を上げる。逆にニースは驚く他なかった。
「よしっ!!!」
「「耐えたぁ!!!」」
「なんだと!? なんてしぶとい奴らなんだ……!!!」
「よし、ここからだ! みんな上がれぇ――っ!!!」
「「「「「オウッ!!!」」」」」
勢いがついた瑞貴を始めFWやMFが上がっていく。コロコロと転がっているボールの元に壁山がホッとしながら向かう。
「よかった!! なんとか耐えた……。みんなぁ~いくよ~~……」
ガスッ。
「え……」
なんと壁山が蹴り損ねたボールはイナズマジャパンのゴールに吸い込まれるように飛び、ゴールネットに叩きつけられた。オウンゴールだ。
ついに均衡が破られてしまい、ビッグウェイブスに1点が入った。
「オ…オレは、いったい何を……。オ…オウンゴール……」
壁山はショックのあまり膝を地に付ける。脳裏に浮かぶのは代表落ちした五郎や染岡竜吾や松野空介、ゴールを守っていった木暮や栗松や風丸や円堂。
「代表に託してくれた人たちの気持ちも…ここまで耐えてきたみんなのがんばりも……オレのせいで全てが台無しに――……!!」
「仕方ない……誰にだってミスはあるさ……。切り替えてがんばろう!!!」
「ドンマイ塀吾郎! ほら、試合はまだ終わってないよ! まだまだいけるって!!!」
「オレは…オレはなんてことを…なんてことを……」
「「壁山/塀吾郎……」」
円堂と瑞貴の励ましの言葉も、うずくまって涙を流す壁山には届かなかった。
「やめちまえバカヤロ――ッ!!!」
「そうだ! ここまでのがんばりをムダにしやがって!! ふざけんなバカヤロ――ッ!!!」
「消えろ!!!」
「引っ込めヘタクソ――ッ!!!」
「交代だ!!」
観客席からもブーイングが巻き起こる。確かに致命的なミスで勝利は絶望的だ。
「どうやら君は我々の味方だったようだね。今日のヒーローは君だな!」
(うう……何を言われても仕方ないっス)
マット=アングルを始めビッグウェイブスの選手が嘲笑っても、壁山は起き上がることもない。
「ハッハッハッハッ! ハッハッハッ!!」
「!!!」
そんな状況の中明るく高笑いする綱海にマットは驚く。