仲間をつなぐ熱きパス!!
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「「いよっしゃああぁ――っ!!」」
円堂守と井上瑞貴の大声がグラウンド中に響き渡る。ハーフタイム直前、追いつめられた円堂はついに、鬼道有人のシュートを伝説の必殺技『ゴッドハンド』で止めたのであった。
そしてハーフタイムになり、お互いのチームは水分補給をする。
「円堂センパイ、スゴいっス!! いったいどうやったんスか!? ゴッドハンド!!」
「よーし見てろよ五郎……」
多摩野五郎から期待を受け、円堂はもう一度必殺技・ゴッドハンドをだそうとする。
「こうだ!! ゴッドハンド――ッ!!」
が――。ただ力を入れて手を出しているだけで何も出てない。
「……守、何も出てないよ」
「なっはっは。安心しろ!! いざというときはできる男だよ、オレは。ズババ――ンとオレに任せとけ!!」
その言葉に部員一同は安心する顔をするが、瑞貴だけは違った。鬼道のシュートを止めたことで、帝国学園は本気で雷門を潰すつもりだ。これからが本当の勝負である。
「あっ…豪炎寺くん……」
「おっ、ホントだ」
「何っ!?」
木野秋が豪炎寺修也の存在に気づき、瑞貴も確認すると、円堂がすぐに反応して豪炎寺に駆け寄る。
さらに秋を含み、全員で豪炎寺の元へ行く。瑞貴もとりあえず向かった。
「来てくれたのか豪炎寺!!」
歓迎の意味を込めて豪炎寺に抱きつこうとする円堂だが、豪炎寺に避けられたため、木に激突した。
「やっぱり入部してくれるんですね!」
「守はスルー!?」
どうやら仲間にとっては当たり前の行動のようだ。
「今、豪炎寺さんが入ってくれれば勝つのも夢じゃありません! 入部してください!!」
「…………」
「円堂くんが用意しとくようにって。これ……ユニフォーム」
「…………」
しかし豪炎寺は何も言わない。
「なんとか言えよ、豪炎寺!」
「守、守。それ、木だから」
ぶつけたショックからか、円堂は木を豪炎寺だと思って文句を言う。
「ホホホッ、どんなに誘ってもムダよ!!」
第三者の声に全員が振り向くと、そこには雷門夏未がいた。
「どういうことだ!?」
「調べたの……。豪炎寺がサッカーをやめた理由をね!」
「「「「「!!!」」」」」
一年前、豪炎寺の妹が彼のサッカーを見に行く途中で、ヒドい交通事故にあった……。そして今も入院している。
サッカーのことで頭いっぱいで、妹に目が届かなかった自分が許せない……。だから豪炎寺はサッカーをやめたのだ。
「で…でも、妹さんはサッカーに夢中の豪炎寺さんが好きだったんじゃないんですか!?」
「どうかな……」
五郎が説得するも、豪炎寺は気持ちを変えない。
「ホホホホ。ムダよ! 何を言っても、あいつの心には届かないわ」
「そんな……。何を言ってもダメなんて……」
高笑いする夏未に、落ち込む五郎。瑞貴は何かを決意すると豪炎寺を追って走り出した。これには仲間も夏未も仰天する。
「瑞貴!?」
「ひと言でも言ってくる!!」
豪炎寺はすぐに見つかった。瑞貴は豪炎寺の腕を引き寄せ、真正面に向き合わせる。
「お前は……!」
瑞貴の強い瞳に豪炎寺は目が反らせなかった。
「思い出して豪炎寺くん! 妹さんはサッカーをやってるあなたに何て言ったかを!!」
瑞貴はそれだけ言うと、踵を返す。
「待て!」
今度は豪炎寺が瑞貴の腕をつかんで向き合わせる。
「お前、名前は……?」
一瞬キョトンとした顔をする瑞貴だが、すぐ笑顔になる。
「瑞貴。雷門中サッカー部の副キャプテン、井上瑞貴だよ!」
そう言って豪炎寺の腕を放し、今度こそ瑞貴は雷門イレブンの元へ向かった。
豪炎寺がその背中をずっと見ていたことを知らずに……。
円堂守と井上瑞貴の大声がグラウンド中に響き渡る。ハーフタイム直前、追いつめられた円堂はついに、鬼道有人のシュートを伝説の必殺技『ゴッドハンド』で止めたのであった。
そしてハーフタイムになり、お互いのチームは水分補給をする。
「円堂センパイ、スゴいっス!! いったいどうやったんスか!? ゴッドハンド!!」
「よーし見てろよ五郎……」
多摩野五郎から期待を受け、円堂はもう一度必殺技・ゴッドハンドをだそうとする。
「こうだ!! ゴッドハンド――ッ!!」
が――。ただ力を入れて手を出しているだけで何も出てない。
「……守、何も出てないよ」
「なっはっは。安心しろ!! いざというときはできる男だよ、オレは。ズババ――ンとオレに任せとけ!!」
その言葉に部員一同は安心する顔をするが、瑞貴だけは違った。鬼道のシュートを止めたことで、帝国学園は本気で雷門を潰すつもりだ。これからが本当の勝負である。
「あっ…豪炎寺くん……」
「おっ、ホントだ」
「何っ!?」
木野秋が豪炎寺修也の存在に気づき、瑞貴も確認すると、円堂がすぐに反応して豪炎寺に駆け寄る。
さらに秋を含み、全員で豪炎寺の元へ行く。瑞貴もとりあえず向かった。
「来てくれたのか豪炎寺!!」
歓迎の意味を込めて豪炎寺に抱きつこうとする円堂だが、豪炎寺に避けられたため、木に激突した。
「やっぱり入部してくれるんですね!」
「守はスルー!?」
どうやら仲間にとっては当たり前の行動のようだ。
「今、豪炎寺さんが入ってくれれば勝つのも夢じゃありません! 入部してください!!」
「…………」
「円堂くんが用意しとくようにって。これ……ユニフォーム」
「…………」
しかし豪炎寺は何も言わない。
「なんとか言えよ、豪炎寺!」
「守、守。それ、木だから」
ぶつけたショックからか、円堂は木を豪炎寺だと思って文句を言う。
「ホホホッ、どんなに誘ってもムダよ!!」
第三者の声に全員が振り向くと、そこには雷門夏未がいた。
「どういうことだ!?」
「調べたの……。豪炎寺がサッカーをやめた理由をね!」
「「「「「!!!」」」」」
一年前、豪炎寺の妹が彼のサッカーを見に行く途中で、ヒドい交通事故にあった……。そして今も入院している。
サッカーのことで頭いっぱいで、妹に目が届かなかった自分が許せない……。だから豪炎寺はサッカーをやめたのだ。
「で…でも、妹さんはサッカーに夢中の豪炎寺さんが好きだったんじゃないんですか!?」
「どうかな……」
五郎が説得するも、豪炎寺は気持ちを変えない。
「ホホホホ。ムダよ! 何を言っても、あいつの心には届かないわ」
「そんな……。何を言ってもダメなんて……」
高笑いする夏未に、落ち込む五郎。瑞貴は何かを決意すると豪炎寺を追って走り出した。これには仲間も夏未も仰天する。
「瑞貴!?」
「ひと言でも言ってくる!!」
豪炎寺はすぐに見つかった。瑞貴は豪炎寺の腕を引き寄せ、真正面に向き合わせる。
「お前は……!」
瑞貴の強い瞳に豪炎寺は目が反らせなかった。
「思い出して豪炎寺くん! 妹さんはサッカーをやってるあなたに何て言ったかを!!」
瑞貴はそれだけ言うと、踵を返す。
「待て!」
今度は豪炎寺が瑞貴の腕をつかんで向き合わせる。
「お前、名前は……?」
一瞬キョトンとした顔をする瑞貴だが、すぐ笑顔になる。
「瑞貴。雷門中サッカー部の副キャプテン、井上瑞貴だよ!」
そう言って豪炎寺の腕を放し、今度こそ瑞貴は雷門イレブンの元へ向かった。
豪炎寺がその背中をずっと見ていたことを知らずに……。