目指せ、FFI!!
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「抜かせてもらいます」
「えっ!?」
なんと吹雪は浮島の胸に向けてボールを渡した。突然のことに浮島は驚くが……。
「アイスグランド!!!」
「うおっ!?」
氷の上を滑るように相手からボールを奪ってかわした。
「フフッ。お先に、豪炎寺くん」
浮島を抜いた吹雪はうしろにいる豪炎寺に向けて微笑む。
「クソウッ! そうあっさり抜かされては我らのメンツ丸つぶれだ。お前は抜かせんぞ、豪炎寺!!」
「悪いがそうはいかない……!! ヒートタックル!!」
「ぐああっ!」
炎をまとって豪炎寺は会田を吹き飛ばして突破した。
「先に行くんじゃなかったのか?」
「!!!」
すぐに追いついた豪炎寺に、吹雪も先ほどの余裕の笑みをなくした。そのまま二人はゴールの一本杉に向かう。
そして先にゴールで待っていた響木や秋は、ついに現れた二人に緊張が走る。同時に来たため、決着はシュートのスピード次第だ。
「「おおぉぉおおお!!!」」
「ファイアトルネード!!! 先制ゴールは……」
「もらった――っ!!! エターナルブリザード!!!」
二つのシュートが一本杉の的(マト)に向かって放たれる。炎と氷の必殺技対決、先にゴールするのはどっちだ!?
「――オレを忘れてもらっちゃ困るな」
「えっ……!?」
「な……何!?」
突如、第三者の声。今まで二人で争ってきたのに、それに関わらず追いついた者に豪炎寺も吹雪も驚きを隠せずゆっくりと振り向く。
(このスピードに……)
(追いつく奴は……)
「日本のエースストライカーは……この基山ヒロトだ!!!」
「「何――っ!?」」
「うおおおおっ……流星ブレード!!!」
まるで天かける流れ星のシュートが二人のボールに追いつき、そのままゴールに向かう。このまま三人の一騎打ちになるだろうと誰もが思っていた。だが――。
「――エースストライカーの座は興味ないけど、勝負事には負けられない質(タチ)なんだよね」
「「「!?」」」
凛とした声が響く。それは豪炎寺も吹雪もヒロトも聞き覚えがあり、さらにその声にある自信に驚いて汗が頬を伝う。
全員の目が新たに追いついた瑞貴に注ぐ。瑞貴は気にせずボールを高く上げ、自らも勢いよく飛んで回転しながら撃つ。
「シューティングアロー!!!」
ヒロトのような流れ星のシュートだが、違う所と言えば矢のように一直線に、そして素晴らしい速さでゴールにめがけて放たれたことだ。瑞貴のボールは三人のボールを一瞬で抜かしてしまった。
「「「何っ!?」」」
そのまま先に瑞貴のボールが的(マト)を砕き、続いて豪炎寺と吹雪とヒロトのボールが的(マト)にあった場所に同時にゴールする。
一番にゴールを奪ったのは大逆転した自然の(ナチュラル)プレーヤー・瑞貴。次に同時にゴールしたのは炎のストライカー・豪炎寺、氷のストライカー・吹雪、流星のストライカー・ヒロトだ。
「なんとか間に合ってよかった!」
(参ったな、ボクらのシュートに追いつくなんて)
(大した奴だ。またレベルアップしたな)
(さすが瑞貴ちゃん。女の子だからといって侮れないね)
どうやらレギュラー争いは熾烈(シレツ)を極めそうだ……!!!
――そして的(マト)の板が壊れたため一本杉に直接書き込まれた。それにあとから来たメンバーが次々にシュートを撃つ。
「さすが代表候補。みんな合格しそうね」
「って、守たちが来ていない!」
「えっ!? そういえば……」
「あいつら、大丈夫か!?」
「……残り10秒」
「「「え――っ!?」」」
不動に邪魔されたせいで円堂たちの到着がなく、瑞貴も秋も染岡も心配する中、響木が残り時間を告げる。あのまま谷に落ちてしまったのだろうか。
10、9、8、7、6、5……。
「んがぁっ!!!」
ボロボロになりながらも円堂と五郎と壁山と栗松と松野が現れた。
「で!」
「早く! 急いで!」
石につまづいて倒れた円堂に瑞貴が声を上げる。介抱してあげたいのは山々だが、今は一次テストに合格するほうが先決だ。
そして五人も一本杉の的(マト)にシュートを撃ち、ギリギリ間に合った。
「監督、聞いてください。あいつがヒドい真似を……」
「バカモン! あのくらいのアクシデントでダメなら代表の資格はない!!!」
「!!! そ…そんな……」
不動を指差しながら妨害したことを響木に告げる五郎だが、響木は不動ではなく五郎を叱咤した。
世界大会は凄まじい強豪たちが集まるのだ。その中には不動の妨害などモノともしない奴らだっているだろう。だからこそ、それを乗り越えなくては意味がない。
「お前らの実力は次のテストで判断する。代表に残れるのは二十二名のうち十六名、六名は確実に落選だ」
「い…いったいどんなテストを……!?」
「生き残りを賭けた……紅白戦だ!!!」
「えっ!?」
なんと吹雪は浮島の胸に向けてボールを渡した。突然のことに浮島は驚くが……。
「アイスグランド!!!」
「うおっ!?」
氷の上を滑るように相手からボールを奪ってかわした。
「フフッ。お先に、豪炎寺くん」
浮島を抜いた吹雪はうしろにいる豪炎寺に向けて微笑む。
「クソウッ! そうあっさり抜かされては我らのメンツ丸つぶれだ。お前は抜かせんぞ、豪炎寺!!」
「悪いがそうはいかない……!! ヒートタックル!!」
「ぐああっ!」
炎をまとって豪炎寺は会田を吹き飛ばして突破した。
「先に行くんじゃなかったのか?」
「!!!」
すぐに追いついた豪炎寺に、吹雪も先ほどの余裕の笑みをなくした。そのまま二人はゴールの一本杉に向かう。
そして先にゴールで待っていた響木や秋は、ついに現れた二人に緊張が走る。同時に来たため、決着はシュートのスピード次第だ。
「「おおぉぉおおお!!!」」
「ファイアトルネード!!! 先制ゴールは……」
「もらった――っ!!! エターナルブリザード!!!」
二つのシュートが一本杉の的(マト)に向かって放たれる。炎と氷の必殺技対決、先にゴールするのはどっちだ!?
「――オレを忘れてもらっちゃ困るな」
「えっ……!?」
「な……何!?」
突如、第三者の声。今まで二人で争ってきたのに、それに関わらず追いついた者に豪炎寺も吹雪も驚きを隠せずゆっくりと振り向く。
(このスピードに……)
(追いつく奴は……)
「日本のエースストライカーは……この基山ヒロトだ!!!」
「「何――っ!?」」
「うおおおおっ……流星ブレード!!!」
まるで天かける流れ星のシュートが二人のボールに追いつき、そのままゴールに向かう。このまま三人の一騎打ちになるだろうと誰もが思っていた。だが――。
「――エースストライカーの座は興味ないけど、勝負事には負けられない質(タチ)なんだよね」
「「「!?」」」
凛とした声が響く。それは豪炎寺も吹雪もヒロトも聞き覚えがあり、さらにその声にある自信に驚いて汗が頬を伝う。
全員の目が新たに追いついた瑞貴に注ぐ。瑞貴は気にせずボールを高く上げ、自らも勢いよく飛んで回転しながら撃つ。
「シューティングアロー!!!」
ヒロトのような流れ星のシュートだが、違う所と言えば矢のように一直線に、そして素晴らしい速さでゴールにめがけて放たれたことだ。瑞貴のボールは三人のボールを一瞬で抜かしてしまった。
「「「何っ!?」」」
そのまま先に瑞貴のボールが的(マト)を砕き、続いて豪炎寺と吹雪とヒロトのボールが的(マト)にあった場所に同時にゴールする。
一番にゴールを奪ったのは大逆転した自然の(ナチュラル)プレーヤー・瑞貴。次に同時にゴールしたのは炎のストライカー・豪炎寺、氷のストライカー・吹雪、流星のストライカー・ヒロトだ。
「なんとか間に合ってよかった!」
(参ったな、ボクらのシュートに追いつくなんて)
(大した奴だ。またレベルアップしたな)
(さすが瑞貴ちゃん。女の子だからといって侮れないね)
どうやらレギュラー争いは熾烈(シレツ)を極めそうだ……!!!
――そして的(マト)の板が壊れたため一本杉に直接書き込まれた。それにあとから来たメンバーが次々にシュートを撃つ。
「さすが代表候補。みんな合格しそうね」
「って、守たちが来ていない!」
「えっ!? そういえば……」
「あいつら、大丈夫か!?」
「……残り10秒」
「「「え――っ!?」」」
不動に邪魔されたせいで円堂たちの到着がなく、瑞貴も秋も染岡も心配する中、響木が残り時間を告げる。あのまま谷に落ちてしまったのだろうか。
10、9、8、7、6、5……。
「んがぁっ!!!」
ボロボロになりながらも円堂と五郎と壁山と栗松と松野が現れた。
「で!」
「早く! 急いで!」
石につまづいて倒れた円堂に瑞貴が声を上げる。介抱してあげたいのは山々だが、今は一次テストに合格するほうが先決だ。
そして五人も一本杉の的(マト)にシュートを撃ち、ギリギリ間に合った。
「監督、聞いてください。あいつがヒドい真似を……」
「バカモン! あのくらいのアクシデントでダメなら代表の資格はない!!!」
「!!! そ…そんな……」
不動を指差しながら妨害したことを響木に告げる五郎だが、響木は不動ではなく五郎を叱咤した。
世界大会は凄まじい強豪たちが集まるのだ。その中には不動の妨害などモノともしない奴らだっているだろう。だからこそ、それを乗り越えなくては意味がない。
「お前らの実力は次のテストで判断する。代表に残れるのは二十二名のうち十六名、六名は確実に落選だ」
「い…いったいどんなテストを……!?」
「生き残りを賭けた……紅白戦だ!!!」