目指せ、FFI!!
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――裏山の道のりは厳しいものだ。タイヤの道、丸太が襲いかかりなど多くのトラップがあった。
「みんな速いな。さすが代表候補だ」
「がんばろうぜ!」
息が上がってきた五郎たちに円堂が声をかける。
すると今度は三人の人がみんなの前に立ち塞がる。それに対応するべく雷門メンバーが構えると、横から別の人物が現れた。
「旋風陣!!」
「「うわあ――っ!!!」」
「うひゃあ、やるー!!!」
「カツラがー!」
「ウッシッシッシ」
その少年は漫遊寺中から来た木暮夕弥。彼が繰り出した旋風陣に五郎は驚きながらも感心したが、障害人物のカツラが取れて見えたのはスキンヘッド。木暮は成功とばかりに笑う。
「負けてられないぞ!!! よーし――」
「邪魔だよ!!」
「わっ!」
またも五郎たちより先に誰かが出る。それは不動だ。
「お前も邪魔だ!!」
「えっ!?」
「ジャッジスルー2!!」
「ぐはぁ!」
ギランと睨んで不動が障害人物に放ったジャッジスルー2は、以前鬼道が使ったジャッジスルーと同じだが、違う所は何度も蹴りを入れることだ。
あまりに容赦なく非道な必殺技に五郎は目を見開く。
「うわぁ! なんてヒドい必殺技だ……!!」
「ヘッ、雷門中よ! こんなとこでバテてるようじゃ代表はとてもムリだな」
「「ムッ!」」
不動の言い分に五郎や壁山はカチンと来て顔をしかめる。だが――。
「もっと特訓するんだな!!」
「「「「「ええ!?」」」」」
なんと不動がトラップに使われたタイヤを円堂たちに向けて転がした。円堂はかろうじてよけたが、五郎たちはボールをこぼしてしまう。
「ハハハ……谷底まで転げ落ちるがいい!!」
「不動ぉ――……!! クッ、大丈夫か、みんな……!」
円堂は高笑いする不動を睨みつけるが、今は五郎たちが最優先と判断して振り返った。高笑いながら不動はチラッと円堂を見る。
『信頼してもいいって思えるくらいの、太陽のような存在なんだ』
「……あのバカ女の買いかぶりじゃねぇか」
円堂の実力を見て小さく呟き、不動はそのままゴールを目指してドリブルする。
一方、トップグループ。先頭を吹雪と豪炎寺が駆け抜け、そのうしろには瑞貴、鬼道、佐久間、染岡、基山ヒロトなど実力のある者ばかりがいた。特に吹雪と豪炎寺はライバル心を剥き出しにしている。
「さすが豪炎寺くん。やるね」
「フッ。お前もな、吹雪。どちらが先にゴールを決めるか……」
「勝負だ!!!」
炎のストライカーと氷のストライカーの二人は、本気モードで争い始めた。その気迫に鬼道は感心する。
「炎と氷か……。いいライバルにかりそうだな」
「クソッ。悔しいが付いて行けねぇ」
染岡の言葉は佐久間も同じ気持ちだった。同じFWとはいえ彼らの速さに追いつくのは困難だろう。しかし――。
「オレもFWのレギュラーは譲りたくないんだけどな」
「えっ!?」
その言葉に染岡が反応すると、このメンバーで一番うしろにいたヒロトはあっという間に瑞貴たちを追い抜かして行った。
「どうやら、あいつもエースストライカーの座を狙っているようだな」
「ヒロトはエイリア学園でもトップクラスの実力を持ってるからね」
「瑞貴、あいつのことも知っているのか!?」
「旅の途中で会ったの。ちなみにここに集まったメンバーは全員知り合いだよ。同じように出会って勝負もしたんだ」
「「「…………」」」
いったいどこまで行ってたんだ、と鬼道と染岡と佐久間は思った。全国を巡ったとは言っていたが、ここまで強豪と会うことなどなかなかないのだから。
……瑞貴は自分をトリップさせた者たちから与えられた資金で、原作に出てくる者たちを中心に会って勝負したり、道中でレベルアップするために特訓していたのだ。
「それじゃ、私もそろそろ行きますか」
自分の体力やペースで時期を見計らっていた瑞貴は三人が反応する間もなく追い抜かし、すぐに見えなくなってしまった。
「あ、あいつ本当に女か!?」
染岡が若干失礼なことを言ったのは気にしないでおこう。
――トップの豪炎寺と吹雪はトラップを抜けながらもスピードは全く落ちていない。両者一歩も譲らない戦いが繰り広げられていた。
「最後の関門はオレたちが相手だ。元イナズマイレブンのオレたちがな!!」
浮島一人(カズト)、会田力、場寅仕……彼らは響木と同じ四十年前に活躍したイナズマイレブンだ。その彼らが二人の前に立ちはだかる。
「みんな速いな。さすが代表候補だ」
「がんばろうぜ!」
息が上がってきた五郎たちに円堂が声をかける。
すると今度は三人の人がみんなの前に立ち塞がる。それに対応するべく雷門メンバーが構えると、横から別の人物が現れた。
「旋風陣!!」
「「うわあ――っ!!!」」
「うひゃあ、やるー!!!」
「カツラがー!」
「ウッシッシッシ」
その少年は漫遊寺中から来た木暮夕弥。彼が繰り出した旋風陣に五郎は驚きながらも感心したが、障害人物のカツラが取れて見えたのはスキンヘッド。木暮は成功とばかりに笑う。
「負けてられないぞ!!! よーし――」
「邪魔だよ!!」
「わっ!」
またも五郎たちより先に誰かが出る。それは不動だ。
「お前も邪魔だ!!」
「えっ!?」
「ジャッジスルー2!!」
「ぐはぁ!」
ギランと睨んで不動が障害人物に放ったジャッジスルー2は、以前鬼道が使ったジャッジスルーと同じだが、違う所は何度も蹴りを入れることだ。
あまりに容赦なく非道な必殺技に五郎は目を見開く。
「うわぁ! なんてヒドい必殺技だ……!!」
「ヘッ、雷門中よ! こんなとこでバテてるようじゃ代表はとてもムリだな」
「「ムッ!」」
不動の言い分に五郎や壁山はカチンと来て顔をしかめる。だが――。
「もっと特訓するんだな!!」
「「「「「ええ!?」」」」」
なんと不動がトラップに使われたタイヤを円堂たちに向けて転がした。円堂はかろうじてよけたが、五郎たちはボールをこぼしてしまう。
「ハハハ……谷底まで転げ落ちるがいい!!」
「不動ぉ――……!! クッ、大丈夫か、みんな……!」
円堂は高笑いする不動を睨みつけるが、今は五郎たちが最優先と判断して振り返った。高笑いながら不動はチラッと円堂を見る。
『信頼してもいいって思えるくらいの、太陽のような存在なんだ』
「……あのバカ女の買いかぶりじゃねぇか」
円堂の実力を見て小さく呟き、不動はそのままゴールを目指してドリブルする。
一方、トップグループ。先頭を吹雪と豪炎寺が駆け抜け、そのうしろには瑞貴、鬼道、佐久間、染岡、基山ヒロトなど実力のある者ばかりがいた。特に吹雪と豪炎寺はライバル心を剥き出しにしている。
「さすが豪炎寺くん。やるね」
「フッ。お前もな、吹雪。どちらが先にゴールを決めるか……」
「勝負だ!!!」
炎のストライカーと氷のストライカーの二人は、本気モードで争い始めた。その気迫に鬼道は感心する。
「炎と氷か……。いいライバルにかりそうだな」
「クソッ。悔しいが付いて行けねぇ」
染岡の言葉は佐久間も同じ気持ちだった。同じFWとはいえ彼らの速さに追いつくのは困難だろう。しかし――。
「オレもFWのレギュラーは譲りたくないんだけどな」
「えっ!?」
その言葉に染岡が反応すると、このメンバーで一番うしろにいたヒロトはあっという間に瑞貴たちを追い抜かして行った。
「どうやら、あいつもエースストライカーの座を狙っているようだな」
「ヒロトはエイリア学園でもトップクラスの実力を持ってるからね」
「瑞貴、あいつのことも知っているのか!?」
「旅の途中で会ったの。ちなみにここに集まったメンバーは全員知り合いだよ。同じように出会って勝負もしたんだ」
「「「…………」」」
いったいどこまで行ってたんだ、と鬼道と染岡と佐久間は思った。全国を巡ったとは言っていたが、ここまで強豪と会うことなどなかなかないのだから。
……瑞貴は自分をトリップさせた者たちから与えられた資金で、原作に出てくる者たちを中心に会って勝負したり、道中でレベルアップするために特訓していたのだ。
「それじゃ、私もそろそろ行きますか」
自分の体力やペースで時期を見計らっていた瑞貴は三人が反応する間もなく追い抜かし、すぐに見えなくなってしまった。
「あ、あいつ本当に女か!?」
染岡が若干失礼なことを言ったのは気にしないでおこう。
――トップの豪炎寺と吹雪はトラップを抜けながらもスピードは全く落ちていない。両者一歩も譲らない戦いが繰り広げられていた。
「最後の関門はオレたちが相手だ。元イナズマイレブンのオレたちがな!!」
浮島一人(カズト)、会田力、場寅仕……彼らは響木と同じ四十年前に活躍したイナズマイレブンだ。その彼らが二人の前に立ちはだかる。