目指せ、FFI!!
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「エースストライカーの座は渡さないよ」
「負けないぜ」
吹雪が差し出した手を豪炎寺も返して握手を交わした。だが……。
「士郎、久しぶり」
「っ! 瑞貴ちゃーん!!」
「みぎゃ!」
「「「「「なっ!?」」」」」
瑞貴に気づいた途端、吹雪は一目散に抱きついた。突然目の当たりにした光景に、円堂や豪炎寺や風丸や鬼道や佐久間は声を上げる。
「白恋中を出てから僕、とっても寂しかったよ!」
「あー……ゴメンゴメン」
よしよしと吹雪の頭を撫でる瑞貴。ますます先ほどの五人のオーラが高まると、吹雪の腕を豪炎寺がつかむ。
「離れろ、吹雪」
「嫌だ」
バチバチバチバチ!!
豪炎寺と吹雪の間に火花が散ると、円堂がその隙に瑞貴を吹雪から離した。
天才ストライカーの豪炎寺と吹雪や天才プレーヤーの瑞貴が集まった姿に、壁山も栗松も焦り出す。
「うわー、緊張してきたっス――っ!!」
「代表に残るの、厳しそうでヤンス――……!!」
「何ビビってんだ!! ここまで選ばれたんじゃない!!!」
「雷門中全員で合格を目指そうぜ!!!」
「瑞貴さん……。円堂センパイ……」
今までと変わらない笑顔で励ます二人に、五郎たちは安堵の表情を浮かべる。
「ハッ! なめるなよ雷門中!!」
ギュンッ!
「あっ、危ない!!」
「わっ!」
突然の声と共にシュートが襲いかかり、秋が気づいて声を上げるとシュートの先にいる栗松が驚く。だけど、そのシュートは円堂が栗松の前に出て片手でガッチリ受け止めた。
「何すんだ、お前は!?」
「何が全員合格だ。フットボールフロンティアで優勝したからっていい気になるなよ」
「あれは確か不動明王という人です」
「むぅ……」
シュートを撃ったのはモヒカンヘアの少年――不動明王。五郎は彼のことも知っているようで円堂は顔をしかめる。
「全国にはまだまだスゲー選手がいるってのを思い知らせてやるぜ」
「「「「「…………」」」」」
ケケケ、と不敵に笑う不動に円堂たちは警戒する。……しかしその空気を彼女が軽く壊した。
「こんにちは、明王!」
「ゲッ、瑞貴!」
「『ゲッ』って何!? 愛媛で別れてから久しぶりに会えたってのに、そんな口の聞き方はないでしょ!」
「うっせぇ! あのときの勝負のリベンジしてぇのが山々だが、今回代表に選ばれるのは俺だからな!」
「全部勝ったのは私だけどね。今回だって負けないよ!」
瑞貴に対してだけ先ほど違う表情で好戦的な不動。円堂たちはそのことに気づいて複雑そうに二人を見ていた。
☆☆☆☆☆
しばらくして全員を呼び出した響木正剛が来た。
「全員そろっているな。改めて伝えよう。君たちを呼んだのは他でもない……お前たちはフットボールフロンティアインターナショナル、通称『FFI』の日本代表候補選手だ!!!」
このグラウンドに集まった二十二人の少年少女を見て響木が伝える。
「FFIとはフットボールフロンティアの世界大会。お前たちは世界と戦うことになる!!!」
((世界……!!!))
日本一に続いて必然と次に目指すのは世界一だ。瑞貴も円堂も世界と戦えることに緊張してドキドキしつつも、嬉しさもあるのでワクワクして笑う。
「ただし、あくまでもお前たち候補生。今集まったメンバーからテストを行い人数をしぼりこむ」
「テ…テスト……」
緊張して五郎を始め全員ゴクリと息をのむ。
まずは一次テスト――裏山の頂上までドリブルで行き、一本杉にシュートする。制限時間は90分。途中にあるトラップを乗り越え、その様子はカメラでチェックされる。
「そして制限時間に遅れた者は誰であろうと即失格だ! わかったな!!!」
「「「「「は…はい!!!」」」」」
「我々は先回りして待っている。では健闘を祈る!!」
響木は日本代表チームのマネージャーである秋を連れてその場を去る。
「さあ、スタートだ!!」
候補者たち全員がボールを構え、合図と同時に裏山を目指してドリブルしていく。
「負けないぜ」
吹雪が差し出した手を豪炎寺も返して握手を交わした。だが……。
「士郎、久しぶり」
「っ! 瑞貴ちゃーん!!」
「みぎゃ!」
「「「「「なっ!?」」」」」
瑞貴に気づいた途端、吹雪は一目散に抱きついた。突然目の当たりにした光景に、円堂や豪炎寺や風丸や鬼道や佐久間は声を上げる。
「白恋中を出てから僕、とっても寂しかったよ!」
「あー……ゴメンゴメン」
よしよしと吹雪の頭を撫でる瑞貴。ますます先ほどの五人のオーラが高まると、吹雪の腕を豪炎寺がつかむ。
「離れろ、吹雪」
「嫌だ」
バチバチバチバチ!!
豪炎寺と吹雪の間に火花が散ると、円堂がその隙に瑞貴を吹雪から離した。
天才ストライカーの豪炎寺と吹雪や天才プレーヤーの瑞貴が集まった姿に、壁山も栗松も焦り出す。
「うわー、緊張してきたっス――っ!!」
「代表に残るの、厳しそうでヤンス――……!!」
「何ビビってんだ!! ここまで選ばれたんじゃない!!!」
「雷門中全員で合格を目指そうぜ!!!」
「瑞貴さん……。円堂センパイ……」
今までと変わらない笑顔で励ます二人に、五郎たちは安堵の表情を浮かべる。
「ハッ! なめるなよ雷門中!!」
ギュンッ!
「あっ、危ない!!」
「わっ!」
突然の声と共にシュートが襲いかかり、秋が気づいて声を上げるとシュートの先にいる栗松が驚く。だけど、そのシュートは円堂が栗松の前に出て片手でガッチリ受け止めた。
「何すんだ、お前は!?」
「何が全員合格だ。フットボールフロンティアで優勝したからっていい気になるなよ」
「あれは確か不動明王という人です」
「むぅ……」
シュートを撃ったのはモヒカンヘアの少年――不動明王。五郎は彼のことも知っているようで円堂は顔をしかめる。
「全国にはまだまだスゲー選手がいるってのを思い知らせてやるぜ」
「「「「「…………」」」」」
ケケケ、と不敵に笑う不動に円堂たちは警戒する。……しかしその空気を彼女が軽く壊した。
「こんにちは、明王!」
「ゲッ、瑞貴!」
「『ゲッ』って何!? 愛媛で別れてから久しぶりに会えたってのに、そんな口の聞き方はないでしょ!」
「うっせぇ! あのときの勝負のリベンジしてぇのが山々だが、今回代表に選ばれるのは俺だからな!」
「全部勝ったのは私だけどね。今回だって負けないよ!」
瑞貴に対してだけ先ほど違う表情で好戦的な不動。円堂たちはそのことに気づいて複雑そうに二人を見ていた。
☆☆☆☆☆
しばらくして全員を呼び出した響木正剛が来た。
「全員そろっているな。改めて伝えよう。君たちを呼んだのは他でもない……お前たちはフットボールフロンティアインターナショナル、通称『FFI』の日本代表候補選手だ!!!」
このグラウンドに集まった二十二人の少年少女を見て響木が伝える。
「FFIとはフットボールフロンティアの世界大会。お前たちは世界と戦うことになる!!!」
((世界……!!!))
日本一に続いて必然と次に目指すのは世界一だ。瑞貴も円堂も世界と戦えることに緊張してドキドキしつつも、嬉しさもあるのでワクワクして笑う。
「ただし、あくまでもお前たち候補生。今集まったメンバーからテストを行い人数をしぼりこむ」
「テ…テスト……」
緊張して五郎を始め全員ゴクリと息をのむ。
まずは一次テスト――裏山の頂上までドリブルで行き、一本杉にシュートする。制限時間は90分。途中にあるトラップを乗り越え、その様子はカメラでチェックされる。
「そして制限時間に遅れた者は誰であろうと即失格だ! わかったな!!!」
「「「「「は…はい!!!」」」」」
「我々は先回りして待っている。では健闘を祈る!!」
響木は日本代表チームのマネージャーである秋を連れてその場を去る。
「さあ、スタートだ!!」
候補者たち全員がボールを構え、合図と同時に裏山を目指してドリブルしていく。