決着の時! サニー、最後の力!!
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……料理人の拉致を狙う美食會の襲撃を受け、クッキングフェス会場は激しいバトルの場と化していた!
世界の宝、そして希望である料理人――その存在を命を賭して守り戦う四天王。その戦いは、同時にそれぞれの強さと成長をも証明する!
☆☆☆☆☆
……トミーロッドの攻撃により胸を貫かれたサニーだが、ついに自分の思い通りに操れる技・ヘアマリオネットでトミーロッドを捕らえていた。
数百万の複眼をもつトミーロッドは、魔王の髪(サタンヘア)化したサニーの髪を目線で確認するが、どの髪も自分の神経を侵入した様子はなかった。
「いや違う……君の髪は一本も僕に侵入していない……。いったい何が僕の神経を……!? 慣れない髪ってのは、危険なパワーを持ったその髪じゃなくて、切られた髪か! 切られてもしばらく神経は通っている昆虫の神経節のように! それを遠隔操作していたのか!?」
「お前の左腕がまだ生きていることは知っていたさ」
「……っ!?」
「お前がヒントをくれたんだぜ……? 千切れた髪を自由に動かせりゃあ……たとえば、数キロ先にいる敵を全く気づかれずに仕留められるってわけだ」
サニーはトミーロッドの腕を切ったとき、飛ばした腕が動いたのを確かに見て同時にヒントを得た。トミーロッドは動かす髪の中で乱れがある原因が他のことに集中していたせいだと気づく。
「その危険な髪の操作がおぼつかなかったのは、切れた髪のコントロールに集中していたからか!」
「まあね。だが、この魔王の髪(サタンヘア)の扱いに苦しんでいたのは事実だし、今もそうさ……! それに、この腹の手術(オペ)も急がねーと」
サニーが自分を貫く腕をつかむと、ヘアマリオネットにより体を支配されているトミーロッドの腕は、それに従ってサニーの体から抜いた。
「ってことで、そろそろケリをつけようか。美食會副料理長・トミーロッド!」
「フフッ。四天王・サニー……不思議だな。君との戦いにも、どこかトリコにも似た晴れ晴れしい爽快感を感じるよ。青い龍はずっと上から目線だったからね」
「そうか? 実は俺もだ。虫に頼ってたときぁキモい野郎だと思っていたが、生身の体一つで俺に突っ込んで来る奴はそういねー。俺の髪そんだけ引き千切ったのも、お前が初めてだ。千切れた髪のコントロール……今はまだそう長くは続かねー……お前はもうすぐ、自由に動ける。わかるな? その瞬間が――刀を抜く合図だ!」
両者共にほぼ手を伸ばせば届くくらいの至近距離だ。次に動いたときにはどちらかが間違いなく仕留められるだろう。
その間にサニーの髪はグルメ細胞の悪魔である、小さなヘアモンスターを生み出し、自身の首を絞めていたトミーロッドの腕を文字通り食べた。
「僕の左腕……すでに食われたか」
(敵意は全くねー……むしろ、相手に対し敬意を表す。ンな感情、今まではなかったかもな。恐らく髪(コイツ)のせいだろう。善も悪もねー、何一つ恨みっこナシの野生の勝負! そこにあるのはただ一つ……『食す』ことだ。それのみが、この悪魔の唯一の目的!)
どれくらい時間がたったのかはわからない。しかしついにトミーロッドの右手が微かに動き、サニーの魔王の髪(サタンヘア)も構えた。
世界の宝、そして希望である料理人――その存在を命を賭して守り戦う四天王。その戦いは、同時にそれぞれの強さと成長をも証明する!
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……トミーロッドの攻撃により胸を貫かれたサニーだが、ついに自分の思い通りに操れる技・ヘアマリオネットでトミーロッドを捕らえていた。
数百万の複眼をもつトミーロッドは、魔王の髪(サタンヘア)化したサニーの髪を目線で確認するが、どの髪も自分の神経を侵入した様子はなかった。
「いや違う……君の髪は一本も僕に侵入していない……。いったい何が僕の神経を……!? 慣れない髪ってのは、危険なパワーを持ったその髪じゃなくて、切られた髪か! 切られてもしばらく神経は通っている昆虫の神経節のように! それを遠隔操作していたのか!?」
「お前の左腕がまだ生きていることは知っていたさ」
「……っ!?」
「お前がヒントをくれたんだぜ……? 千切れた髪を自由に動かせりゃあ……たとえば、数キロ先にいる敵を全く気づかれずに仕留められるってわけだ」
サニーはトミーロッドの腕を切ったとき、飛ばした腕が動いたのを確かに見て同時にヒントを得た。トミーロッドは動かす髪の中で乱れがある原因が他のことに集中していたせいだと気づく。
「その危険な髪の操作がおぼつかなかったのは、切れた髪のコントロールに集中していたからか!」
「まあね。だが、この魔王の髪(サタンヘア)の扱いに苦しんでいたのは事実だし、今もそうさ……! それに、この腹の手術(オペ)も急がねーと」
サニーが自分を貫く腕をつかむと、ヘアマリオネットにより体を支配されているトミーロッドの腕は、それに従ってサニーの体から抜いた。
「ってことで、そろそろケリをつけようか。美食會副料理長・トミーロッド!」
「フフッ。四天王・サニー……不思議だな。君との戦いにも、どこかトリコにも似た晴れ晴れしい爽快感を感じるよ。青い龍はずっと上から目線だったからね」
「そうか? 実は俺もだ。虫に頼ってたときぁキモい野郎だと思っていたが、生身の体一つで俺に突っ込んで来る奴はそういねー。俺の髪そんだけ引き千切ったのも、お前が初めてだ。千切れた髪のコントロール……今はまだそう長くは続かねー……お前はもうすぐ、自由に動ける。わかるな? その瞬間が――刀を抜く合図だ!」
両者共にほぼ手を伸ばせば届くくらいの至近距離だ。次に動いたときにはどちらかが間違いなく仕留められるだろう。
その間にサニーの髪はグルメ細胞の悪魔である、小さなヘアモンスターを生み出し、自身の首を絞めていたトミーロッドの腕を文字通り食べた。
「僕の左腕……すでに食われたか」
(敵意は全くねー……むしろ、相手に対し敬意を表す。ンな感情、今まではなかったかもな。恐らく髪(コイツ)のせいだろう。善も悪もねー、何一つ恨みっこナシの野生の勝負! そこにあるのはただ一つ……『食す』ことだ。それのみが、この悪魔の唯一の目的!)
どれくらい時間がたったのかはわからない。しかしついにトミーロッドの右手が微かに動き、サニーの魔王の髪(サタンヘア)も構えた。