開戦! 美食會、激烈の総攻撃!!
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……クッキングフェスは第三回戦に突入。メルクとトリコをパートナーにつけ、一島丸ごとクッキングで甲羅島を攻略した瑞貴と、オイースター島を捕獲した小松、それぞれ見事勝ち抜く。だが、続く決勝トーナメントで小松は優勝回数十四回の調理王・ザウスと、瑞貴は優勝回数二十八回の美食人間国宝・節乃と対決することに!
一方その頃、怪しくうごめく影がスタジアムに迫っていた!
☆☆☆☆☆
「何か来たみてぇだな……!」
「いよいよか……!」
……ゼブラの地獄耳にも、空や海から迫り来る大量の軍勢とは裏腹な微かな音が届いた。同時にトリコとココとサニーにも緊張が走り、顔をしかめる。
《第50回クッキングフェスティバル! 決勝トーナメント出場を決めたVery Deliciousな料理人、十六名です!!》
「「「「「ワアアァァアアア!!」」」」」
「フェスの邪魔は、させねぇ!」
ステージにいる婚約者・瑞貴と、パートナー・小松の姿を見てそう誓うトリコ。二人共このフェスをどれほど楽しみにしており、そして腕を磨いて来たのかは近くにいるトリコが一番よく知っている。それを最悪な形で終わらせないとトリコだけでなく四天王全員がそう誓った。
空に黒い雲と海に黒い渦が動いているが、それは自然にできたものではなく凶悪な猛獣や灰汁獣である。まるで軍隊のような大量に迫る影を、会場にいる四天王と瑞貴、そしてクッキングアイランドの周りに待機していたマンサムはしっかり察知していた。
――準備云々で決勝トーナメント開始までまだ時間があるため、私と小松さんはスタジアム内の豪華な廊下を歩いていた。一般人でも通れる廊下の中だし、私たちは周りの人たちから視線を集めている。
「小松シェフと舞獣姫だぞ!」
「まさか決勝トーナメントまで勝ち残るなんて!」
期待と尊敬と応援の声が聞こえてくるから、普段の私だったら戸惑うこともあっただろうけど、フェス開始前からあんなに騒がれたら少し慣れちゃったかな。小松さんは……周りの注目どころじゃないみたい。
「ハァ~……ホントまさかだ……」
「小松さん、そんなにザウスシェフと当たったことがショックだった?」
「それもありますけど……なんたってトリコさんが先日あんなに煽っていましたし」
「あ~……それに関しては同意かも」
モンプランをIGOに持って行ったときにザウスシェフと初めて会ったけど、トリコは堂々と私と小松さんがいるから優勝が難しい宣言しちゃったんだよね。
「でもいつ負けてもおかしくない僕なんかが残ったんです。次も、思いっきり戦うしかありません!」
「その意気だよ、小松さん!」
タッタッタッタッ――!
「――久しぶり! こまっちゃーん!」
「梅ちゃーん!」
「誰?」
うしろから駆け寄って来た男性に小松さんは嬉しそうな顔をしていたけど、初対面の私は首を傾げた。梅ちゃん……梅ちゃん……あっ、かろうじて残っている原作の知識で思い出した。確か小松さんと大竹さんの修業仲間だっけ?
一方その頃、怪しくうごめく影がスタジアムに迫っていた!
☆☆☆☆☆
「何か来たみてぇだな……!」
「いよいよか……!」
……ゼブラの地獄耳にも、空や海から迫り来る大量の軍勢とは裏腹な微かな音が届いた。同時にトリコとココとサニーにも緊張が走り、顔をしかめる。
《第50回クッキングフェスティバル! 決勝トーナメント出場を決めたVery Deliciousな料理人、十六名です!!》
「「「「「ワアアァァアアア!!」」」」」
「フェスの邪魔は、させねぇ!」
ステージにいる婚約者・瑞貴と、パートナー・小松の姿を見てそう誓うトリコ。二人共このフェスをどれほど楽しみにしており、そして腕を磨いて来たのかは近くにいるトリコが一番よく知っている。それを最悪な形で終わらせないとトリコだけでなく四天王全員がそう誓った。
空に黒い雲と海に黒い渦が動いているが、それは自然にできたものではなく凶悪な猛獣や灰汁獣である。まるで軍隊のような大量に迫る影を、会場にいる四天王と瑞貴、そしてクッキングアイランドの周りに待機していたマンサムはしっかり察知していた。
――準備云々で決勝トーナメント開始までまだ時間があるため、私と小松さんはスタジアム内の豪華な廊下を歩いていた。一般人でも通れる廊下の中だし、私たちは周りの人たちから視線を集めている。
「小松シェフと舞獣姫だぞ!」
「まさか決勝トーナメントまで勝ち残るなんて!」
期待と尊敬と応援の声が聞こえてくるから、普段の私だったら戸惑うこともあっただろうけど、フェス開始前からあんなに騒がれたら少し慣れちゃったかな。小松さんは……周りの注目どころじゃないみたい。
「ハァ~……ホントまさかだ……」
「小松さん、そんなにザウスシェフと当たったことがショックだった?」
「それもありますけど……なんたってトリコさんが先日あんなに煽っていましたし」
「あ~……それに関しては同意かも」
モンプランをIGOに持って行ったときにザウスシェフと初めて会ったけど、トリコは堂々と私と小松さんがいるから優勝が難しい宣言しちゃったんだよね。
「でもいつ負けてもおかしくない僕なんかが残ったんです。次も、思いっきり戦うしかありません!」
「その意気だよ、小松さん!」
タッタッタッタッ――!
「――久しぶり! こまっちゃーん!」
「梅ちゃーん!」
「誰?」
うしろから駆け寄って来た男性に小松さんは嬉しそうな顔をしていたけど、初対面の私は首を傾げた。梅ちゃん……梅ちゃん……あっ、かろうじて残っている原作の知識で思い出した。確か小松さんと大竹さんの修業仲間だっけ?