小松ピンチ!? トライアスロンクッキング!
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《Now~Everybody~~っ!! 記念すべき第50回クッキングフェスティバル!! 出場する百名の料理人たちがこのクッキングスタジアムにFull Completingしていまーす!!》
ついに始まったクッキングフェス。私は舞獣姫として75位にランクインされ、88位にランクインした小松さんと共に、他の料理人と共に並んでいる。名前しか見たことのない人もいれば、旅の途中に立ち寄ったこともあった店のオーナーシェフもいるから、こうして直接会えて、同じ目線で立っていられることに感激としか言えない。
それにトリコがみんなと一緒に見守ってくれているし、一緒に旅をして成長した小松さんが隣にいるから……――って。
「どどどどどうしましょう……! ぼぼぼぼ僕…緊張のあまり震えが止まりません……」
「小松さん、スゴい顔になっているよ……」
目に見えてわかりやすいほど緊張している小松さんがそばにいるせいか、逆に私が落ち着き過ぎてしまっていた。
☆☆☆☆☆
……同時刻、IGO第1ビオトープにあるグルメ研究所の一室で、マンサムは前回同様に檻に向けてフレグランスを吹きつけるリンに向かって急かすように叫んでいた。
「おーい! まだか、リン!?」
プシュ――……。
「もうフェスは始まっとるぞい!」
「ちょっと待ってて、ハゲ! こいつら言うこと聞かすの大変だし!」
「猛獣使いの腕の見せ所だろ! この日のために用意したクローンだ。しっかり操れよ! ……っていうか、今ハンサムって――」
「言ってないし!」
時間がないことはリンも重々承知している。だが、マンサムに急かされた上にしょうもない口癖を放ったので力強くトゲのある口調で返した。
――リンならやり遂げてくれると確信しているマンサムは屋上に移動すると、クッキングフェスのことを思うIGO副会長・茂松の背に向かって話しかける。
「茂さん。もうすぐ出発できますので」
「ああ、急げ。――今回が、最後のフェスになるかもしれんな」
☆☆☆☆☆
「「「「「ワアアァァアアア!!」」」」」
《Very Hotなスタジアムは興奮の熱気でま・さ・に! オーブン状態だ!! ――え~……ではここで、IGO主要加盟国選出の味覚マスターG7のパッチ審査員よりDeliciousなひと言をお願いします!!》
スタジアムの中央にある演台に立ったパッチさんに合わせて、さっきまで大歓声だった会場は一気に静まり返る。パッチさんは目の前の会場を見たあと、私たち出場する料理人に顔を向ける。……一部は早く戦いたいって気持ちが先走って声に出さなくても体が動いているけど。
《ここにいるのは、グルメ時代を代表する百人! まさに世界の宝というべき料理人たちが集結しているのです。中には今回初めて出場する料理人も参加しています。初出場とはいえ……――》
なんだか懐かしい気もするけど……こういう長い話って大事なのはわかってても苦手なんだよね。学生時代も校長のお話とか半分聞き流していたほうでした。あっ、今モニターが私たち初出場組に切り替わったけど……なんか小松さんの顔スゴくない?
(スゴい顔ぶれだなぁ……。瑞貴さんは堂々としているのに……いざとなったらやっぱりガチガチに緊張し過ぎだ…僕……)
尋常じゃないほど緊張している小松さんは、私の隣で小刻みに震えているし鼻の下が伸びているけどこれは悪い意味である。冷や汗も目に見えているほどだから、モニターにもしっかり映っているため観客から「がんばれー! 小松シェフー!」って励ましも聞こえていた。
ついに始まったクッキングフェス。私は舞獣姫として75位にランクインされ、88位にランクインした小松さんと共に、他の料理人と共に並んでいる。名前しか見たことのない人もいれば、旅の途中に立ち寄ったこともあった店のオーナーシェフもいるから、こうして直接会えて、同じ目線で立っていられることに感激としか言えない。
それにトリコがみんなと一緒に見守ってくれているし、一緒に旅をして成長した小松さんが隣にいるから……――って。
「どどどどどうしましょう……! ぼぼぼぼ僕…緊張のあまり震えが止まりません……」
「小松さん、スゴい顔になっているよ……」
目に見えてわかりやすいほど緊張している小松さんがそばにいるせいか、逆に私が落ち着き過ぎてしまっていた。
☆☆☆☆☆
……同時刻、IGO第1ビオトープにあるグルメ研究所の一室で、マンサムは前回同様に檻に向けてフレグランスを吹きつけるリンに向かって急かすように叫んでいた。
「おーい! まだか、リン!?」
プシュ――……。
「もうフェスは始まっとるぞい!」
「ちょっと待ってて、ハゲ! こいつら言うこと聞かすの大変だし!」
「猛獣使いの腕の見せ所だろ! この日のために用意したクローンだ。しっかり操れよ! ……っていうか、今ハンサムって――」
「言ってないし!」
時間がないことはリンも重々承知している。だが、マンサムに急かされた上にしょうもない口癖を放ったので力強くトゲのある口調で返した。
――リンならやり遂げてくれると確信しているマンサムは屋上に移動すると、クッキングフェスのことを思うIGO副会長・茂松の背に向かって話しかける。
「茂さん。もうすぐ出発できますので」
「ああ、急げ。――今回が、最後のフェスになるかもしれんな」
☆☆☆☆☆
「「「「「ワアアァァアアア!!」」」」」
《Very Hotなスタジアムは興奮の熱気でま・さ・に! オーブン状態だ!! ――え~……ではここで、IGO主要加盟国選出の味覚マスターG7のパッチ審査員よりDeliciousなひと言をお願いします!!》
スタジアムの中央にある演台に立ったパッチさんに合わせて、さっきまで大歓声だった会場は一気に静まり返る。パッチさんは目の前の会場を見たあと、私たち出場する料理人に顔を向ける。……一部は早く戦いたいって気持ちが先走って声に出さなくても体が動いているけど。
《ここにいるのは、グルメ時代を代表する百人! まさに世界の宝というべき料理人たちが集結しているのです。中には今回初めて出場する料理人も参加しています。初出場とはいえ……――》
なんだか懐かしい気もするけど……こういう長い話って大事なのはわかってても苦手なんだよね。学生時代も校長のお話とか半分聞き流していたほうでした。あっ、今モニターが私たち初出場組に切り替わったけど……なんか小松さんの顔スゴくない?
(スゴい顔ぶれだなぁ……。瑞貴さんは堂々としているのに……いざとなったらやっぱりガチガチに緊張し過ぎだ…僕……)
尋常じゃないほど緊張している小松さんは、私の隣で小刻みに震えているし鼻の下が伸びているけどこれは悪い意味である。冷や汗も目に見えているほどだから、モニターにもしっかり映っているため観客から「がんばれー! 小松シェフー!」って励ましも聞こえていた。