トリコ対グルメ界の怪物“モンプラン”
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……世はグルメ時代。食の探究心者・美食屋たちは数多の食材を追い求める。そしてこの世の食材の頂点・GODの捕獲を目指す一人の美食屋がいた!
さらに別世界から四つの神をグルメ細胞として身を宿し、この世で巡り合った仲間たちと生きていく、美食屋兼料理人がいた!
☆☆☆☆☆
……四獣に大破されたIGO第1ビオトープも、だいぶ復旧してきた。その研究所内のエレベーターの中でマンサムはヨハネスから目的の階に行くまで近況報告を聞いていた。
「どうなっておる? 復旧作業は」
「はい。一万人のグルメ建設作業員、グルメ大工職人たちの驚異的なスピードで、都市機能は四獣に襲われる以前の93パーセントまでに回復しております」
「ホォ~。そこまでとはな」
「料理人のバックアップのおかげかと。各地の料理人たちは現場作業員に料理を振る舞い、また節乃様には究極の麺・全麺のカップ麺を提供していただきましたので」
「ウム! うまいモノで腹が満たされれば、いい仕事ができるというわけだな!」
満足そうにマンサムが笑っていると、目的の地下五階に着いたのでエレベーターの扉が開く。完全に開いたのを確認してからマンサムは部屋に降りながら、うしろについてくるヨハネスに続く近況を尋ねる。
「で、祭りの準備はどうだ? ――クッキングフェスティバルの準備は?」
「フェスで使う食材の捕獲を美食屋たちに。ゼブラ様には断られましたが、四天王にも依頼しました。瑞貴様は今回のフェスの出場者ですので除外させていただきましたが、恐らくトリコ様が捕獲に連れて行くかと」
「まあ、ここしばらく会えていないみたいだからな。捕獲を口実に連れて行くか」
「――トリコと瑞貴に依頼したし!? ウチも、トリコと瑞貴と行くし!」
部屋の奥の香りの煙から現れたのは、IGO猛獣使いのリン。二人の会話が聞こえたのですぐにでも行きたいと志願する。
「いかん! お前は『奴ら』を手懐けるまで、ここを離れてはならん!」
〈ピギュアアッ!!〉
「って、大人しくするし!」
煙の中には檻があり、その中には姿は見えないが凶暴な猛獣がいる。また暴れ出すのでリンはフレグランスを吹きつけた。
時間のおかげかリンはだいぶ失恋のショックから立ち直ったが、やはりトリコへの愛と瑞貴への友情は不滅のようだ。
「リン、我々もフェスに備えねばならんのだ!」
「所長の命令には、断固反対!」
「今、ダンディなハンサムっつった?」
「全然言ってないから! もぉ~嫌~! トリコと瑞貴と旅に行きたいしー!」
「……もう遅いかと。トリコ様と瑞貴様はすでに出発なされています」
相変わらず勘違いする耳を持つマンサムに怒鳴るリン。ヨハネスのさり気ない報告は聞こえていたか定かではないが。
☆☆☆☆☆
スミスさんからなんとか許しをもらい、私たちはトリコがIGOから依頼されたという猛獣を捕獲するため、ある懐かしの諸島にやって来た。メンバーはトリコと小松さんだから私も普段着でいられる。
「まさかここに再び来るとは!」
「ああ。バロン諸島、久しぶりだな!」
「思えばここから三人の旅が始まったもんね~!」
三人のハントの始まりでもあるバロン諸島に、小松さんもトリコも私も嬉しそうに進む。それにしても背後の木の陰にいる気配がするけど一人……いや、二人と一頭かな? 害を為そうとするなら容赦はないけどね。
「ガララワニの捕獲、初めての旅がここでしたもんね~。あれからもっととんでもない危険区域に行ったはずなのに~……」
〈グルルルル――……!〉
「やっぱり怖いー!」
「うん。その反応が小松さんらしいね」
さっきまでにこやかに歩いていたけど、崖下に広がる森から聞こえる猛獣の声を聞いて焦っている。
「まっ、ビビってもおかしくねぇぞ」
「えっ?」
さらに別世界から四つの神をグルメ細胞として身を宿し、この世で巡り合った仲間たちと生きていく、美食屋兼料理人がいた!
☆☆☆☆☆
……四獣に大破されたIGO第1ビオトープも、だいぶ復旧してきた。その研究所内のエレベーターの中でマンサムはヨハネスから目的の階に行くまで近況報告を聞いていた。
「どうなっておる? 復旧作業は」
「はい。一万人のグルメ建設作業員、グルメ大工職人たちの驚異的なスピードで、都市機能は四獣に襲われる以前の93パーセントまでに回復しております」
「ホォ~。そこまでとはな」
「料理人のバックアップのおかげかと。各地の料理人たちは現場作業員に料理を振る舞い、また節乃様には究極の麺・全麺のカップ麺を提供していただきましたので」
「ウム! うまいモノで腹が満たされれば、いい仕事ができるというわけだな!」
満足そうにマンサムが笑っていると、目的の地下五階に着いたのでエレベーターの扉が開く。完全に開いたのを確認してからマンサムは部屋に降りながら、うしろについてくるヨハネスに続く近況を尋ねる。
「で、祭りの準備はどうだ? ――クッキングフェスティバルの準備は?」
「フェスで使う食材の捕獲を美食屋たちに。ゼブラ様には断られましたが、四天王にも依頼しました。瑞貴様は今回のフェスの出場者ですので除外させていただきましたが、恐らくトリコ様が捕獲に連れて行くかと」
「まあ、ここしばらく会えていないみたいだからな。捕獲を口実に連れて行くか」
「――トリコと瑞貴に依頼したし!? ウチも、トリコと瑞貴と行くし!」
部屋の奥の香りの煙から現れたのは、IGO猛獣使いのリン。二人の会話が聞こえたのですぐにでも行きたいと志願する。
「いかん! お前は『奴ら』を手懐けるまで、ここを離れてはならん!」
〈ピギュアアッ!!〉
「って、大人しくするし!」
煙の中には檻があり、その中には姿は見えないが凶暴な猛獣がいる。また暴れ出すのでリンはフレグランスを吹きつけた。
時間のおかげかリンはだいぶ失恋のショックから立ち直ったが、やはりトリコへの愛と瑞貴への友情は不滅のようだ。
「リン、我々もフェスに備えねばならんのだ!」
「所長の命令には、断固反対!」
「今、ダンディなハンサムっつった?」
「全然言ってないから! もぉ~嫌~! トリコと瑞貴と旅に行きたいしー!」
「……もう遅いかと。トリコ様と瑞貴様はすでに出発なされています」
相変わらず勘違いする耳を持つマンサムに怒鳴るリン。ヨハネスのさり気ない報告は聞こえていたか定かではないが。
☆☆☆☆☆
スミスさんからなんとか許しをもらい、私たちはトリコがIGOから依頼されたという猛獣を捕獲するため、ある懐かしの諸島にやって来た。メンバーはトリコと小松さんだから私も普段着でいられる。
「まさかここに再び来るとは!」
「ああ。バロン諸島、久しぶりだな!」
「思えばここから三人の旅が始まったもんね~!」
三人のハントの始まりでもあるバロン諸島に、小松さんもトリコも私も嬉しそうに進む。それにしても背後の木の陰にいる気配がするけど一人……いや、二人と一頭かな? 害を為そうとするなら容赦はないけどね。
「ガララワニの捕獲、初めての旅がここでしたもんね~。あれからもっととんでもない危険区域に行ったはずなのに~……」
〈グルルルル――……!〉
「やっぱり怖いー!」
「うん。その反応が小松さんらしいね」
さっきまでにこやかに歩いていたけど、崖下に広がる森から聞こえる猛獣の声を聞いて焦っている。
「まっ、ビビってもおかしくねぇぞ」
「えっ?」