……四獣が発生させた毒の雨・緑の雨(ｸﾞﾘｰﾝﾚｲﾝ)を浴びてしまった人の命はあとわずか。瑞貴と小松は制限時間10分の中、緑の雨(ｸﾞﾘｰﾝﾚｲﾝ)の毒を消す薬膳餅の簡単な作り方を見事発見した！

しかし、トリコたちは圧倒的な強さを誇る四獣を相手に絶体絶命の状況に追い込まれていた！



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薬膳餅の簡単調理法を集まってくれた料理人に教えたあと、少しだけヨハネスさんに頼んでトリコたちの戦いの中継を映してくれた。

だけど画面に映ったそれは、血まみれになって瀕死寸前の四天王……。あまりの衝撃に私と小松さんだけでなく、その場にいる全員がショックを受けていた。


「嘘……！」

「トリコさん！　ココさん！　サニーさん！　ゼブラさん！」


せっかく緑の雨(ｸﾞﾘｰﾝﾚｲﾝ)の毒を消す薬膳餅が作れても、四獣を倒さなくちゃ人類の危機は続いている。みんなが勝ってくれるように私は自然と両手を組んで祈る。

お願い、朱雀！　青龍！　私がみんなに与えた力を通じてみんなを助けて！



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……四獣に太刀打ちできず、トリコとココとサニーとゼブラは血まみれのまま瓦礫に倒れて瀕死の状態になっていた。


「グッ…クウッ……！」

「ヤ…ヤベーな……強過ぎだろ……。へへっ…今度こそ…マジで死ぬかもしんねーな……俺ら……」

「っ……倒せねぇ相手じゃねぇはずだ……。問題は……――ガハッ！」

「ゼブラ……！」


苦しそうに口の中のモノを吐き出したゼブラに、サニーが声を上げる。戦いたいと思っても体が言うことを聞かないのだ。


「この雨の毒で……だいぶ回って来てやがる……！　瑞貴の力が…多少治めてくれるが……ダメージも相まって…進行してんだ……。ココ…抗体は作れねぇのかよ……!?」

「こいつはグルメ界の毒だ……。成分を分析してるが…なかなか解読できない……！」

〈グオオォォオオオ!!〉


四獣は常に自分たちの攻撃を体の外に出している。今も力が有り余っているというように両拳を上げて叫んでいた。


「いよいよ……腹括らなきゃいけねーか……」

「へっ……」

「っ……！」


サニーとゼブラとココは、もう四獣の餌食になるしかないと思った。しかし――。