奇跡の食運で人類を救え‼
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……四獣の圧倒的な強さに苦戦するトリコたち。一方瑞貴と小松は、緑の雨(グリーンレイン)の毒を消す薬膳餅を人数分用意することができないと知る。
しかし薬膳餅は特殊調理食材のため、並の料理人では調理することができない。そこで瑞貴が小松と共に、薬膳餅を簡単に調理する方法を見つけ出すと宣言すると、ユダから模索時間を10分だけ与えられた。
☆☆☆☆☆
……瑞貴と小松が集中できるようにと、他の料理人やヨハネスやユンは厨房から出た。その中でもユンは二人のことを心配して扉のすぐ外で眉を下げながら待っている。
「一応、私のグループ店の料理人には声をかけておいた」
「準備はOKね。それぞれ仲間の料理人を集めたし」
「いつでも薬膳餅の大量生産に入れますなぁ」
ダマラを始めライブベアラーやつららたちは、瑞貴と小松の提案通り、自分たちのグループ店の料理人に声をかけて準備をしてもらっていた。
「あとは、小松シェフと嬢ちゃんが餅を容易に作れる方法を見つけるだけじゃ」
「小松くんと瑞貴ちゃんが任せろと言ったんじゃ。二人を信じて全てを託すんじゃ」
「しかし小松シェフはセンチュリースープを作った料理人として知っておるが、あの嬢ちゃんは何者じゃ?」
「センチュリースープ作りの際、もう一人立役者がおったじゃろ。舞獣姫――それがあの子じゃよ」
「「「「「なっ!?」」」」」」
ルルブーと会話していた節乃の言葉に、この場にいる全員が驚きの声を上げた。
彼らは『瑞貴』のことは知らなくても『舞獣姫』のことはセンチュリースープの件以外でも知っている。最初は小松がいるとはいえ実績を知らない無名の料理人に任せて大丈夫かと思ったが、瑞貴のもう一つの姿を聞いて不安は薄れたようだ。
「確かに、餅は奴らに任せるしかねぇ。俺は俺にできることをしておく」
「頼んだわよ、タイラン」
「ああ」
毒料理のエキスパートであるタイランは、緑の雨(グリーンレイン)の毒が体に回る進行を遅くさせる方法を知っている。そのためライブベアラーがこの場に呼んだのだ。
背を向けて去って行く彼にライブベアラーが声をかけると、タイランは右手を軽く上げて返事をした。
(先生は何故そこまで……あの人たちを)
節乃食堂のスタッフであり節乃の弟子・ののは、二人の実績を知ったとはいえ直接会ったのは今日が初めてのため、何故節乃がそこまで信頼しているのかわからなかった。他の料理人に声をかけることを二人が提案する前に、すでに自分のグループの料理人に集まるよう動いていたくらいだ。まるで『二人ならこう動く』、『二人なら簡単調理法を見つけてくれる』とわかっていたように。
……ののはユンが床に座りながらも顔を向け、瑞貴と小松が中にいる厨房の扉を見つめた。
――厨房に二人きりにしてもらってから、私と小松さんはそれぞれ色米にボウルを浸して手で回している。
「特殊調理食材・色米……」
「この米の扱い方をまず見つけないと、薬膳餅はできない……」
私たちが目をやった調理台の端には、ユダシェフが用意したミニ釜戸型キッチンタイマーがある。
「残り時間は……9分を切った!」
「絶対、成功させましょう。トリコさんたちも戦ってるんです……!」
「私たちは私たちの戦いに勝とう……!」
トリコたち四天王が四獣を、私と小松さんは薬膳餅を、それぞれを相手にして戦っている。これはどちらも人類の存亡がかかっているから、必ず勝たなくちゃ!
しかし薬膳餅は特殊調理食材のため、並の料理人では調理することができない。そこで瑞貴が小松と共に、薬膳餅を簡単に調理する方法を見つけ出すと宣言すると、ユダから模索時間を10分だけ与えられた。
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……瑞貴と小松が集中できるようにと、他の料理人やヨハネスやユンは厨房から出た。その中でもユンは二人のことを心配して扉のすぐ外で眉を下げながら待っている。
「一応、私のグループ店の料理人には声をかけておいた」
「準備はOKね。それぞれ仲間の料理人を集めたし」
「いつでも薬膳餅の大量生産に入れますなぁ」
ダマラを始めライブベアラーやつららたちは、瑞貴と小松の提案通り、自分たちのグループ店の料理人に声をかけて準備をしてもらっていた。
「あとは、小松シェフと嬢ちゃんが餅を容易に作れる方法を見つけるだけじゃ」
「小松くんと瑞貴ちゃんが任せろと言ったんじゃ。二人を信じて全てを託すんじゃ」
「しかし小松シェフはセンチュリースープを作った料理人として知っておるが、あの嬢ちゃんは何者じゃ?」
「センチュリースープ作りの際、もう一人立役者がおったじゃろ。舞獣姫――それがあの子じゃよ」
「「「「「なっ!?」」」」」」
ルルブーと会話していた節乃の言葉に、この場にいる全員が驚きの声を上げた。
彼らは『瑞貴』のことは知らなくても『舞獣姫』のことはセンチュリースープの件以外でも知っている。最初は小松がいるとはいえ実績を知らない無名の料理人に任せて大丈夫かと思ったが、瑞貴のもう一つの姿を聞いて不安は薄れたようだ。
「確かに、餅は奴らに任せるしかねぇ。俺は俺にできることをしておく」
「頼んだわよ、タイラン」
「ああ」
毒料理のエキスパートであるタイランは、緑の雨(グリーンレイン)の毒が体に回る進行を遅くさせる方法を知っている。そのためライブベアラーがこの場に呼んだのだ。
背を向けて去って行く彼にライブベアラーが声をかけると、タイランは右手を軽く上げて返事をした。
(先生は何故そこまで……あの人たちを)
節乃食堂のスタッフであり節乃の弟子・ののは、二人の実績を知ったとはいえ直接会ったのは今日が初めてのため、何故節乃がそこまで信頼しているのかわからなかった。他の料理人に声をかけることを二人が提案する前に、すでに自分のグループの料理人に集まるよう動いていたくらいだ。まるで『二人ならこう動く』、『二人なら簡単調理法を見つけてくれる』とわかっていたように。
……ののはユンが床に座りながらも顔を向け、瑞貴と小松が中にいる厨房の扉を見つめた。
――厨房に二人きりにしてもらってから、私と小松さんはそれぞれ色米にボウルを浸して手で回している。
「特殊調理食材・色米……」
「この米の扱い方をまず見つけないと、薬膳餅はできない……」
私たちが目をやった調理台の端には、ユダシェフが用意したミニ釜戸型キッチンタイマーがある。
「残り時間は……9分を切った!」
「絶対、成功させましょう。トリコさんたちも戦ってるんです……!」
「私たちは私たちの戦いに勝とう……!」
トリコたち四天王が四獣を、私と小松さんは薬膳餅を、それぞれを相手にして戦っている。これはどちらも人類の存亡がかかっているから、必ず勝たなくちゃ!