感謝なき者入るべからず! 恐怖の食林寺‼
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……IGO会長・一龍から出された修業食材・シャボンフルーツを目指すトリコと瑞貴と小松。ロストフォレストを進んでいると恵方巻が樹海ごとくり抜かれていた!
トリコたちはその場にいた千輪を追い掛けた。すると伝説の雲隠れ割烹へと辿り着いた。トリコたちは店の料理長・千流からシャボンフルーツが食林寺にあることを聞く。そしてなんとそこに食林寺の師範・珍鎮々がいた!
☆☆☆☆☆
「こ、この方が……!」
「食林寺の師範……!」
「そして世界に四人しかいない、美食人間国宝の一人……!」
「「「珍鎮々!?」」」
千流さんの繊細食材で使われた料理を残さず平らげたから只者じゃないと思っていたけど、まさか食林寺の師範で美食人間国宝の一人と思わず、小松さんも私もトリコも驚きの声を上げた。
「フフフフ……いかにもわしが珍鎮々じゃ」
「ア、アハハハ……なんか卑猥……」
敢えて誰も言わなかったのに、小松さんが頭に手を当てて顔を赤らめて逸らしながら言った。さっき私も思わずフルネームで言ったけど、これからは『珍師範』と呼ぼう。
「トシ夫に小杉にメロンよ」
「あの~…名前、違います……」
「トリコに小松に瑞貴だ!」
「私なんて食べ物の名前じゃないですか!」
「お主らのことは、IGO会長・リュウイチから聞いておるわい」
「ホントか!? っていうか、会長(オヤジ)の名前は一龍だ」
IGOの会長の名前まで間違えるってどういうこと!? この人って名前を覚えるのが苦手な人だったっけ?
「し、知り合いだったんだ千流さん。食林寺の師範と……」
「ええ。幼少の頃、師範の元で食の作法を教わりました。千輪。あなたも一度、修業のために行ってみたらいいですよ」
「え~……。あっ…いや……オイラは遠慮しとくよ……。厳しいって噂聞くし……」
千流さんと千輪の会話からして、やっぱり『寺』っていう場所なんだから修業も生半可じゃなさそうだね。
「千流さんの繊細な料理の技術は、食林寺で学んだものだったんですね。僕も学びたいです~!」
「ちょうどよかったぜ。会長(オヤジ)から俺らの目的も聞いてるようだし、今回の食材はスムーズに捕獲できそうだ!」
「ム?」
「……絶対に簡単じゃなさそう」
だってさっき珍師範の眼鏡がキランって光っていたし、一龍会長の修業食材が簡単にいけた試しは……本当に! 全然! 全く! 一度もないからね! 何度エライ目に遭ったことか!
「フフフフッ、『スムーズに』か?」
「「あ/え?」」
「なんか含みありそうな言葉……」
「付いて来なさい。トミーにコタリーにフライパンよ」
「やっ。ですから名前違います……」
「トリコに至っては美食會の副料理長のアダ名です……。私なんて調理器具の名前じゃないですか……」
珍師範を追って私たちは会計をしたあと店を出ると、千流さんと千輪が見送りに来てくれた。
「トリコ様、小松様、瑞貴様、お帰りの際にはぜひまた寄ってくださいね。そのときにはきっとこの店のフルコースも完食していただけるはずですよ」
「ありがとうございます!」
「私たち、必ず寄りますね!」
「すぐに戻るぜ」
「シッシッシ~ッ! すぐ帰って来れたらいいけどね~!」
「ちょうどいい。あなたも一緒に行きなさい」
「え~!? 嫌だ嫌だ嫌だ~!」
「私は全然構わないよ? これで恵方巻の件もチャラにしてあげようじゃん」
「ぎゃー! 勘弁してー!」
千輪はただでさえ千流さんに言われて頭を抱えていたのに、私がニッコリと笑ってコイコイと手招きしたらさらに真っ青になった。
トリコたちはその場にいた千輪を追い掛けた。すると伝説の雲隠れ割烹へと辿り着いた。トリコたちは店の料理長・千流からシャボンフルーツが食林寺にあることを聞く。そしてなんとそこに食林寺の師範・珍鎮々がいた!
☆☆☆☆☆
「こ、この方が……!」
「食林寺の師範……!」
「そして世界に四人しかいない、美食人間国宝の一人……!」
「「「珍鎮々!?」」」
千流さんの繊細食材で使われた料理を残さず平らげたから只者じゃないと思っていたけど、まさか食林寺の師範で美食人間国宝の一人と思わず、小松さんも私もトリコも驚きの声を上げた。
「フフフフ……いかにもわしが珍鎮々じゃ」
「ア、アハハハ……なんか卑猥……」
敢えて誰も言わなかったのに、小松さんが頭に手を当てて顔を赤らめて逸らしながら言った。さっき私も思わずフルネームで言ったけど、これからは『珍師範』と呼ぼう。
「トシ夫に小杉にメロンよ」
「あの~…名前、違います……」
「トリコに小松に瑞貴だ!」
「私なんて食べ物の名前じゃないですか!」
「お主らのことは、IGO会長・リュウイチから聞いておるわい」
「ホントか!? っていうか、会長(オヤジ)の名前は一龍だ」
IGOの会長の名前まで間違えるってどういうこと!? この人って名前を覚えるのが苦手な人だったっけ?
「し、知り合いだったんだ千流さん。食林寺の師範と……」
「ええ。幼少の頃、師範の元で食の作法を教わりました。千輪。あなたも一度、修業のために行ってみたらいいですよ」
「え~……。あっ…いや……オイラは遠慮しとくよ……。厳しいって噂聞くし……」
千流さんと千輪の会話からして、やっぱり『寺』っていう場所なんだから修業も生半可じゃなさそうだね。
「千流さんの繊細な料理の技術は、食林寺で学んだものだったんですね。僕も学びたいです~!」
「ちょうどよかったぜ。会長(オヤジ)から俺らの目的も聞いてるようだし、今回の食材はスムーズに捕獲できそうだ!」
「ム?」
「……絶対に簡単じゃなさそう」
だってさっき珍師範の眼鏡がキランって光っていたし、一龍会長の修業食材が簡単にいけた試しは……本当に! 全然! 全く! 一度もないからね! 何度エライ目に遭ったことか!
「フフフフッ、『スムーズに』か?」
「「あ/え?」」
「なんか含みありそうな言葉……」
「付いて来なさい。トミーにコタリーにフライパンよ」
「やっ。ですから名前違います……」
「トリコに至っては美食會の副料理長のアダ名です……。私なんて調理器具の名前じゃないですか……」
珍師範を追って私たちは会計をしたあと店を出ると、千流さんと千輪が見送りに来てくれた。
「トリコ様、小松様、瑞貴様、お帰りの際にはぜひまた寄ってくださいね。そのときにはきっとこの店のフルコースも完食していただけるはずですよ」
「ありがとうございます!」
「私たち、必ず寄りますね!」
「すぐに戻るぜ」
「シッシッシ~ッ! すぐ帰って来れたらいいけどね~!」
「ちょうどいい。あなたも一緒に行きなさい」
「え~!? 嫌だ嫌だ嫌だ~!」
「私は全然構わないよ? これで恵方巻の件もチャラにしてあげようじゃん」
「ぎゃー! 勘弁してー!」
千輪はただでさえ千流さんに言われて頭を抱えていたのに、私がニッコリと笑ってコイコイと手招きしたらさらに真っ青になった。