決戦! ファラム・ディーテ‼
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ニセ剣城による水川みのり改めポトムリ=エムナトルの誘拐と各地で集めた希望のカケラであるミスリル強奪、黒岩流星の監督辞任、ビットウェイ=オズロックたちイクサルフリートの復讐、幾多の思惑や希望が混ざり合っても決勝戦を戦うと誓った松風天馬たちアースイレブン。
すると、最後の地であるグランドセレスタスタジアムのフィールドに足を踏み入れる前に、連れ去られていた本物の剣城京介を発見した。しかしマントを脱いだ彼が身に纏っていたユニフォームは、アースイレブンのではなく、これから戦うチーム――ファラム・ディーテのものだった。
「な、なんでだよ……!」
「裏切ったってことか……!?」
「そんな……!」
「フッ、有利なほうに着くんだ。合理的な考えだね」
「剣城はそんな奴じゃ――」
「現実を見ろよ」
「あっ……」
(剣城……どうして!?)
九坂隆二や井吹宗正や野咲さくらが驚きとショックを受ける中、ただ一人だけ冷静なのは瞬木隼人。彼の言葉に西園信助は否定しようとするが、紛れもなく目の前の剣城は本物で自分たちの敵に回っている。やっと再会したのに現実はとても酷で、天馬は状況が読めなかった。
――剣城へハッキリとした問いも出せず、流れるままに天馬たちはグラウンドへ入った。
《イェー! グランドセレスタギャラクシー、宇宙の生き残りを賭けた大会もついに決勝戦を迎えた!!》
ダクスガン=バービューの実況が響き渡る中、観客はファラムコールが上がる。上がらない声の中には、今までアースイレブンが対戦してきたチームの一部の選手たちが、この大会の末路をこの目で確かめるために遙々やってきている。
そんな中、眉を下げた天馬が視線を移した先にいる剣城は、チームメイトと会話をしている。だが、その会話相手や周辺にいる一部のメンバーに円堂瑞貴や市川座名九郎やさくらは驚いた。
「今までの対戦相手の助っ人たちがいる……」
「まさかあの方たちが、ファラム・オービアスの選手だったとは」
「ええ……」
惑星サンドリアスで出会ったバルガ=ザックス、惑星サザナーラで出会ったヒラリ=フレイル、惑星ガードンで出会ったロダン=ガスグス、惑星ラトニークで出会ったリュゲル=バランとガンダレス=バランの兄弟。それぞれの実力が高く苦戦したこともあったのに、今回は集結して戦う相手となる。
《今回はララヤ女王とカトラ王女が見守るBig Gameだ! 惑星の運命を賭けたまさにDead or Aliveな決戦!! 一瞬たりとも見逃すな!!》
「ポトムリさん……!」
「無事だったんだな!」
この星の女王であるララヤ=オビエスが側近・ミネル=エイバと共にVIPルームで観戦しており、反対側のVIPルームには惑星キエルの王女・カトラ=ペイジがポトムリと共にいた。さらわれたポトムリの安否もまた気がかりの一つだったが、こうして主のそばにいる姿を見て森村好葉や鉄角真はホッとする。
しかし、天馬は剣城の裏切りのショックが大きいようでギュッと目をつぶる。剣城本人はファラム・ディーテのチームメイトにひと言伝えながらどこかへ行ってしまった。
「どうしてなんだ……!」
「ずっと一緒にがんばって来たのに……」
「きっと誰かに操られているんですよ」
「僕もそう思っていたところだよ」
「だな! じゃなきゃありえねぇだろ」
さくらの疑問に真名部陣一郎が眼鏡を押し上げながら言うと皆帆和人は同意する。九坂もそうでなければ剣城が自分たちを裏切るはずがないと言い張った。
「どちらにせよ、私たちはこの状況を受け入れなければならないよ」
「今は試合のことだけを考えるんだ」
「ああ! やるしかないだろ!」
「そうだよね。私たち、宇宙を救うためにここまでやってきたんだもんね!」
「ええ。負けられません!」
「…………」
瑞貴と神童と井吹がそう言うと、さくらも座名九郎も本来の目的を思い出し意気込む。だが、それでも天馬は顔をうつむいたままだった。
すると、最後の地であるグランドセレスタスタジアムのフィールドに足を踏み入れる前に、連れ去られていた本物の剣城京介を発見した。しかしマントを脱いだ彼が身に纏っていたユニフォームは、アースイレブンのではなく、これから戦うチーム――ファラム・ディーテのものだった。
「な、なんでだよ……!」
「裏切ったってことか……!?」
「そんな……!」
「フッ、有利なほうに着くんだ。合理的な考えだね」
「剣城はそんな奴じゃ――」
「現実を見ろよ」
「あっ……」
(剣城……どうして!?)
九坂隆二や井吹宗正や野咲さくらが驚きとショックを受ける中、ただ一人だけ冷静なのは瞬木隼人。彼の言葉に西園信助は否定しようとするが、紛れもなく目の前の剣城は本物で自分たちの敵に回っている。やっと再会したのに現実はとても酷で、天馬は状況が読めなかった。
――剣城へハッキリとした問いも出せず、流れるままに天馬たちはグラウンドへ入った。
《イェー! グランドセレスタギャラクシー、宇宙の生き残りを賭けた大会もついに決勝戦を迎えた!!》
ダクスガン=バービューの実況が響き渡る中、観客はファラムコールが上がる。上がらない声の中には、今までアースイレブンが対戦してきたチームの一部の選手たちが、この大会の末路をこの目で確かめるために遙々やってきている。
そんな中、眉を下げた天馬が視線を移した先にいる剣城は、チームメイトと会話をしている。だが、その会話相手や周辺にいる一部のメンバーに円堂瑞貴や市川座名九郎やさくらは驚いた。
「今までの対戦相手の助っ人たちがいる……」
「まさかあの方たちが、ファラム・オービアスの選手だったとは」
「ええ……」
惑星サンドリアスで出会ったバルガ=ザックス、惑星サザナーラで出会ったヒラリ=フレイル、惑星ガードンで出会ったロダン=ガスグス、惑星ラトニークで出会ったリュゲル=バランとガンダレス=バランの兄弟。それぞれの実力が高く苦戦したこともあったのに、今回は集結して戦う相手となる。
《今回はララヤ女王とカトラ王女が見守るBig Gameだ! 惑星の運命を賭けたまさにDead or Aliveな決戦!! 一瞬たりとも見逃すな!!》
「ポトムリさん……!」
「無事だったんだな!」
この星の女王であるララヤ=オビエスが側近・ミネル=エイバと共にVIPルームで観戦しており、反対側のVIPルームには惑星キエルの王女・カトラ=ペイジがポトムリと共にいた。さらわれたポトムリの安否もまた気がかりの一つだったが、こうして主のそばにいる姿を見て森村好葉や鉄角真はホッとする。
しかし、天馬は剣城の裏切りのショックが大きいようでギュッと目をつぶる。剣城本人はファラム・ディーテのチームメイトにひと言伝えながらどこかへ行ってしまった。
「どうしてなんだ……!」
「ずっと一緒にがんばって来たのに……」
「きっと誰かに操られているんですよ」
「僕もそう思っていたところだよ」
「だな! じゃなきゃありえねぇだろ」
さくらの疑問に真名部陣一郎が眼鏡を押し上げながら言うと皆帆和人は同意する。九坂もそうでなければ剣城が自分たちを裏切るはずがないと言い張った。
「どちらにせよ、私たちはこの状況を受け入れなければならないよ」
「今は試合のことだけを考えるんだ」
「ああ! やるしかないだろ!」
「そうだよね。私たち、宇宙を救うためにここまでやってきたんだもんね!」
「ええ。負けられません!」
「…………」
瑞貴と神童と井吹がそう言うと、さくらも座名九郎も本来の目的を思い出し意気込む。だが、それでも天馬は顔をうつむいたままだった。