希望の欠片
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グランドセレスタギャラクシーの準決勝を勝ち上がったアースイレブンは、ついに決勝戦へと駒を進めた。そして松風天馬もカトラ=ペイジに導かれ、宇宙を救うために必要な四つ目の石を見つける。
惑星ラトニークから飛び去ったギャラクシーノーツ号。廊下にある一つの窓から九坂隆二は惑星ラトニークを見つめながら、バンダ=コローギュの最期を思い出していた。
(さらばだ、バンダ……)
寿命が地球人よりも短いラトニーク人。バンダは試合の日が寿命を迎えると知って、誰よりも輝こうとがんばっていた。そして最期のときにバンダは誰よりも輝き、そしてこの世から去ったのを九坂は最後まで見ていた。
(俺は強くなる……。お前の分も、生きて生きて生きまくって、もっと強い俺になる!)
(九坂……)
離れた所で九坂の背を見つめていた天馬は声をかけることはなかったが、彼の友達が生きた星を必ず守り抜くと決めた。
――ギャラクシーノーツ号の先頭車両で、天馬が今まで集めた希望のカケラを蒲田静音が四隅の枠がある機械にそれぞれ入れ、コンピューターを操作して詳細を検索する。それを眺める鉄角真や野咲さくらはなんだか感慨深く思った。
「へぇ~。四つ並べると、なんか意味あり気な感じだな」
「スゴく綺麗! 吸い込まれそうね~!」
「で、なんなの? これ?」
「水川さん、わかる?」
「故に、調べるの」
「それじゃいくよ。スキャン、開始!」
石をそろえたのはいいがどうするモノなのかと西園信助が疑問に思うと、天馬は水川みのりに――いや、彼女の中にいるポトムリ=エムナトルに話しかけた。だが彼女にも詳細がよくわかっていないので、こうして静音に調べてもらっている。
フタを閉じて赤い光が放たれると、石のデータがそれぞれ映し出された。
「やはり……!」
「わかったの!?」
「よく集めてくれたわね」
「カトラのおかげだよ」
「結局、これは何を意味するものなんだ?」
わずかに目を見開いたみのりに気づいた葵が声をかけるが、みのりは天馬に顔を向けて称えた。しかし『宇宙を救うために必要なモノ』ということしか知らない神童拓人たちに、みのりは石を見ながら説明する。
「惑星サンドリアスで手に入れた『太陽岩』、惑星サザナーラの『海水晶』、惑星ガードンの『紅蓮の炎石』、惑星ラトニークの『緑光石』……これらは、伝説の鉱石・『ミスリル』を生み出す原料となる石。故に『ミスリルストーン』とも言われている」
「ミスリルストーン……」
「私が惑星キエルで科学者だったとき、どんなに探しても手に入らなかった。こんな形で、そろえることができるなんて……」
ポウッ……。
「みのりちゃん?」
「何?」
「これは、確かに希望のカケラ……!」
パアッ……!
みのりの体が淡く緑色に光ったのに円堂瑞貴や天馬が目を見開くと、それは大きくなって縦へと延び、次に光が治まったときにはみのりの姿はポトムリへと変わった。
「ポトムリ?」
「ええっ!?」
「おったまげたな……!」
「これは……」
鏡越しや魂ではなく本当に実現したポトムリの姿に、天馬や真名部陣一郎や九坂は驚いた。それだけでなくポトムリ本人も驚いているようで、自身の手を見たり顔を触ったりして感触を確かめる。
「この姿こそ本来の私……」
「ピエロじゃなかったんだ」
「あれはぬいぐるみ」
「あっ、そうか……」
魂をピエロのぬぐるみに入れ、鏡代わりのモニターを通じてポトムリの本当の姿を一度見たことがあったのに、信助はピエロのぬいぐるみのほうがインパクトがあったらしく、森村好葉にツッコミを入れられた。
惑星ラトニークから飛び去ったギャラクシーノーツ号。廊下にある一つの窓から九坂隆二は惑星ラトニークを見つめながら、バンダ=コローギュの最期を思い出していた。
(さらばだ、バンダ……)
寿命が地球人よりも短いラトニーク人。バンダは試合の日が寿命を迎えると知って、誰よりも輝こうとがんばっていた。そして最期のときにバンダは誰よりも輝き、そしてこの世から去ったのを九坂は最後まで見ていた。
(俺は強くなる……。お前の分も、生きて生きて生きまくって、もっと強い俺になる!)
(九坂……)
離れた所で九坂の背を見つめていた天馬は声をかけることはなかったが、彼の友達が生きた星を必ず守り抜くと決めた。
――ギャラクシーノーツ号の先頭車両で、天馬が今まで集めた希望のカケラを蒲田静音が四隅の枠がある機械にそれぞれ入れ、コンピューターを操作して詳細を検索する。それを眺める鉄角真や野咲さくらはなんだか感慨深く思った。
「へぇ~。四つ並べると、なんか意味あり気な感じだな」
「スゴく綺麗! 吸い込まれそうね~!」
「で、なんなの? これ?」
「水川さん、わかる?」
「故に、調べるの」
「それじゃいくよ。スキャン、開始!」
石をそろえたのはいいがどうするモノなのかと西園信助が疑問に思うと、天馬は水川みのりに――いや、彼女の中にいるポトムリ=エムナトルに話しかけた。だが彼女にも詳細がよくわかっていないので、こうして静音に調べてもらっている。
フタを閉じて赤い光が放たれると、石のデータがそれぞれ映し出された。
「やはり……!」
「わかったの!?」
「よく集めてくれたわね」
「カトラのおかげだよ」
「結局、これは何を意味するものなんだ?」
わずかに目を見開いたみのりに気づいた葵が声をかけるが、みのりは天馬に顔を向けて称えた。しかし『宇宙を救うために必要なモノ』ということしか知らない神童拓人たちに、みのりは石を見ながら説明する。
「惑星サンドリアスで手に入れた『太陽岩』、惑星サザナーラの『海水晶』、惑星ガードンの『紅蓮の炎石』、惑星ラトニークの『緑光石』……これらは、伝説の鉱石・『ミスリル』を生み出す原料となる石。故に『ミスリルストーン』とも言われている」
「ミスリルストーン……」
「私が惑星キエルで科学者だったとき、どんなに探しても手に入らなかった。こんな形で、そろえることができるなんて……」
ポウッ……。
「みのりちゃん?」
「何?」
「これは、確かに希望のカケラ……!」
パアッ……!
みのりの体が淡く緑色に光ったのに円堂瑞貴や天馬が目を見開くと、それは大きくなって縦へと延び、次に光が治まったときにはみのりの姿はポトムリへと変わった。
「ポトムリ?」
「ええっ!?」
「おったまげたな……!」
「これは……」
鏡越しや魂ではなく本当に実現したポトムリの姿に、天馬や真名部陣一郎や九坂は驚いた。それだけでなくポトムリ本人も驚いているようで、自身の手を見たり顔を触ったりして感触を確かめる。
「この姿こそ本来の私……」
「ピエロじゃなかったんだ」
「あれはぬいぐるみ」
「あっ、そうか……」
魂をピエロのぬぐるみに入れ、鏡代わりのモニターを通じてポトムリの本当の姿を一度見たことがあったのに、信助はピエロのぬいぐるみのほうがインパクトがあったらしく、森村好葉にツッコミを入れられた。