涙の怒髪天シュート!
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
グランドセレスタギャラクシーもついに準決勝。ラトニークイレブンは虫の特徴を生かした身体能力で一時は翻弄されたが、アースイレブンは一進一退の攻防に追い込む。だが、助っ人としてやって来たリュゲル=バランとガンダレス=バランの兄弟が、強烈なシュートで先制点を奪ったのだ。
《It’s cool!! リュゲルとガンダレスの豪快なシュートで、ラトニークが先制だ!!》
「そこのヘタレ共、これでわかったか!? お前らなんか、俺たち兄弟の足元にも及ばないってことが! いいか、ガンダレス」
「ん?」
「点を取るだけじゃない。そのあとでこうやってビシッとシメることが大切なんだ。『精神的に優位に立つ』って奴だ」
「ん? せ、せー、せー?」
「精神的だ」
「ああ! 『センシンテキ』かー! やっぱりスゲーよな! 頭いいよなーリュゲル兄は!」
「言うなよ、ガンダレス。それ以上何も言うな」
「……まさかあの兄弟にあんな力があったなんて、信じられません」
「……ギャップがあり過ぎだね」
試合前もそうだったが、この兄弟はどこか抜けている。そのせいで円堂瑞貴から忠告を受けたにもかかわらず、『大したことない』と真名部陣一郎や皆帆和を始め一部のアースイレブンは油断していたので、尚更先制点を奪われた衝撃が大きい。
(二人の動きを考えれば、ロングパスはカットされる可能性が高い……)
松風天馬はシュートを撃つまでのリュゲルとガンダレスの抜群のコンビネーションを思い返した。両者ともに身体能力も高いが、息もぴったりでボールに触れる間もなかったほどなのだ。
「みんな! 細かくパスを繋いでいくぞ!」
「「「「「オウッ!」」」」」
ラトニークイレブンもかなりの強敵だが、バラン兄弟は要注意と見なしてとにかくボールを渡さないようにした。
(僕にとっては最初で最後の試合……絶対輝いてみせる!)
寿命が短いラトニーク星人は一生が約一週間から一ヶ月、長くても一年だ。バンダ=コローギュも今日が寿命となるので、この試合に『自分』という存在を残したいと意気込んでいた。
アースイレブンボールで試合再開。ニセ剣城からボールを受け取った瞬木隼人は数歩ドリブルし、うしろにいる天馬にパスを回す。
「キャプテン!」
「九坂!」
「野咲!」
作戦通り細かくパスを繋いで少しずつ上がって行く。するとドリブルする野咲さくらの元へティス=カーマがやって来た。
「行かせるか!」
「ビューティフルフープ!」
うまいタイミングでさくらは必殺技を発動し、ティスを抜いた。
《Wao! 抜いたぞ、野咲!》
「そこまでだ!」
「あっ!」
「モス!」
「ふっ!」
だが、その特攻も虚しくモス=ガーにボールを奪われてしまい、そのままバンダにボールを送る。
「ふっ!」
「あっ!?」
「天馬!」
「九坂!」
「瞬木!」
バンダにボールが渡る直前、神童拓人が出て来てパスカットした。次に走っている天馬にパスを出し、さらに九坂、そして瞬木へと再びパスが繋ぎ始める。
「いい気になってな、あいつら!」
「いくぞ、ガンダレス!」
「オウッ!」
「お前らなんかに、俺の足が止められるかよ!」
チーム一の俊足を誇る瞬木は、うしろにいるガンダレスとバランに追いつけないと豪語する。……だが、バラン兄弟は同じ速度で走るスピードを上げると、一気に瞬木の隣に回り込んでボールを奪った。
《It’s cool!! リュゲルとガンダレスの豪快なシュートで、ラトニークが先制だ!!》
「そこのヘタレ共、これでわかったか!? お前らなんか、俺たち兄弟の足元にも及ばないってことが! いいか、ガンダレス」
「ん?」
「点を取るだけじゃない。そのあとでこうやってビシッとシメることが大切なんだ。『精神的に優位に立つ』って奴だ」
「ん? せ、せー、せー?」
「精神的だ」
「ああ! 『センシンテキ』かー! やっぱりスゲーよな! 頭いいよなーリュゲル兄は!」
「言うなよ、ガンダレス。それ以上何も言うな」
「……まさかあの兄弟にあんな力があったなんて、信じられません」
「……ギャップがあり過ぎだね」
試合前もそうだったが、この兄弟はどこか抜けている。そのせいで円堂瑞貴から忠告を受けたにもかかわらず、『大したことない』と真名部陣一郎や皆帆和を始め一部のアースイレブンは油断していたので、尚更先制点を奪われた衝撃が大きい。
(二人の動きを考えれば、ロングパスはカットされる可能性が高い……)
松風天馬はシュートを撃つまでのリュゲルとガンダレスの抜群のコンビネーションを思い返した。両者ともに身体能力も高いが、息もぴったりでボールに触れる間もなかったほどなのだ。
「みんな! 細かくパスを繋いでいくぞ!」
「「「「「オウッ!」」」」」
ラトニークイレブンもかなりの強敵だが、バラン兄弟は要注意と見なしてとにかくボールを渡さないようにした。
(僕にとっては最初で最後の試合……絶対輝いてみせる!)
寿命が短いラトニーク星人は一生が約一週間から一ヶ月、長くても一年だ。バンダ=コローギュも今日が寿命となるので、この試合に『自分』という存在を残したいと意気込んでいた。
アースイレブンボールで試合再開。ニセ剣城からボールを受け取った瞬木隼人は数歩ドリブルし、うしろにいる天馬にパスを回す。
「キャプテン!」
「九坂!」
「野咲!」
作戦通り細かくパスを繋いで少しずつ上がって行く。するとドリブルする野咲さくらの元へティス=カーマがやって来た。
「行かせるか!」
「ビューティフルフープ!」
うまいタイミングでさくらは必殺技を発動し、ティスを抜いた。
《Wao! 抜いたぞ、野咲!》
「そこまでだ!」
「あっ!」
「モス!」
「ふっ!」
だが、その特攻も虚しくモス=ガーにボールを奪われてしまい、そのままバンダにボールを送る。
「ふっ!」
「あっ!?」
「天馬!」
「九坂!」
「瞬木!」
バンダにボールが渡る直前、神童拓人が出て来てパスカットした。次に走っている天馬にパスを出し、さらに九坂、そして瞬木へと再びパスが繋ぎ始める。
「いい気になってな、あいつら!」
「いくぞ、ガンダレス!」
「オウッ!」
「お前らなんかに、俺の足が止められるかよ!」
チーム一の俊足を誇る瞬木は、うしろにいるガンダレスとバランに追いつけないと豪語する。……だが、バラン兄弟は同じ速度で走るスピードを上げると、一気に瞬木の隣に回り込んでボールを奪った。