限りある時間! 永遠の友情‼
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
グランドセレスタギャラクシーの次の相手は惑星ラトニーク。虫が進化した種族が住み自然と共存している星。ラトニークイレブンはアースイレブンを歓迎し、特にバンダ=コローギュは好奇心旺盛でアースイレブンの案内役を自ら買って出たほど友好的だった。
観光案内される中、マドワシソウという巨大食虫植物に襲われるというアクシデントもあったが、野咲さくらと真名部陣一郎がソウルを発動することができた。しかし九坂隆二はもう少しという所で不発に終わってしまったので、自分がみんなより劣っているのではと葛藤してしまう。
「――はい。さくらちゃんと陣一郎くんは無事にソウルを獲得しました。隆二くんはあと一歩というところでしょう」
「そうか」
「……それで、『彼』はどうします? まだ泳がせますか?」
「放っておけ。こちらに害がない限りな」
「わかりました」
惑星ラトニークを訪れて二日目、朝早くから黒岩流星の部屋で定期報告を終えた円堂瑞貴は外に出た。
「ん、んー……!」
瑞貴は背伸びしながら肺に酸素を取り込むと、この星は緑が豊かなので格別に空気がおいしく感じる。それに顔が綻んだが、次いで真剣な表情になる。
(『彼』は今頃どうしているかな? 無事だといいんだけど……)
「――あっ! アースイレブンのコーチさん!」
「!」
元気一杯の声をかけられて振り向くと、昨日も案内してくれたラトニークイレブンのバンダが駆け寄って来た。
「おはようございます!」
「おはよう、バンダくん。早いのね」
「はい! 実はアースイレブンに合同練習のお誘いに来たんです!」
「えっ?」
思わずキョトンとしてしまったのはムリもない。なんたって昨日は仲良くなれたかもしれないが、結局自分たちは生まれ育った星の存亡を争う敵同士でもあるのだ。その相手と練習しようと誘われれば戸惑うだろう。
その後、黒岩はアッサリとOKを出したので、また瑞貴は驚くしかなかった。
――ラトニークステーションに集まっていたアースイレブンは瑞貴と同じように、九坂を始め全員がバンダの意外な誘いにお互いの顔を見合わせたりしていた。
「合同練習?」
「試合は明日だから君たちもこれから練習するんでしょ? だったら一緒にやろうよ! うちの監督も『いい』って言ってるし!」
「観光案内の次は合同練習……」
「友好的もここまで来ると、逆に『何かあるんじゃないか』って勘繰りたくなっちゃうね……」
「どうする? 天馬?」
「一応、黒岩監督からも了承を得ているけど……」
「――いいんじゃないですか」
鉄角真や皆帆和人もバンダの真っ直ぐな好意に戸惑っていると、西園信助と瑞貴はキャプテンである松風天馬に決定権を委ねた。しかし答えたのは天馬ではなく真名部だった。
「試合前に敵のプレースタイルがわかれば、対策も立てやすくなります」
「とかなんとかいって、本当はソウルを使いたいだけだろ?」
「違いますよ! 僕は純粋に、チームのことを考えてですね!」
「はいはい」
「瞬木くん!」
「でも、せっかくソウルを出せるようになったんだし、わかるよその気持ち」
「もー! 皆帆くんまでー!」
「ハッハハッ」
「…………」
「それじゃあ決まりだね! 案内するから付いて来て!」
まるでコントのようなやり取りをする真名部と瞬木隼人に皆帆も加わったので、九坂はその光景を見ながら笑い声を上げた。だが、その笑顔の奥に隠された葛藤を感じたのか、森村好葉は人知れず彼を見つめながら言い辛そうにしていた。
観光案内される中、マドワシソウという巨大食虫植物に襲われるというアクシデントもあったが、野咲さくらと真名部陣一郎がソウルを発動することができた。しかし九坂隆二はもう少しという所で不発に終わってしまったので、自分がみんなより劣っているのではと葛藤してしまう。
「――はい。さくらちゃんと陣一郎くんは無事にソウルを獲得しました。隆二くんはあと一歩というところでしょう」
「そうか」
「……それで、『彼』はどうします? まだ泳がせますか?」
「放っておけ。こちらに害がない限りな」
「わかりました」
惑星ラトニークを訪れて二日目、朝早くから黒岩流星の部屋で定期報告を終えた円堂瑞貴は外に出た。
「ん、んー……!」
瑞貴は背伸びしながら肺に酸素を取り込むと、この星は緑が豊かなので格別に空気がおいしく感じる。それに顔が綻んだが、次いで真剣な表情になる。
(『彼』は今頃どうしているかな? 無事だといいんだけど……)
「――あっ! アースイレブンのコーチさん!」
「!」
元気一杯の声をかけられて振り向くと、昨日も案内してくれたラトニークイレブンのバンダが駆け寄って来た。
「おはようございます!」
「おはよう、バンダくん。早いのね」
「はい! 実はアースイレブンに合同練習のお誘いに来たんです!」
「えっ?」
思わずキョトンとしてしまったのはムリもない。なんたって昨日は仲良くなれたかもしれないが、結局自分たちは生まれ育った星の存亡を争う敵同士でもあるのだ。その相手と練習しようと誘われれば戸惑うだろう。
その後、黒岩はアッサリとOKを出したので、また瑞貴は驚くしかなかった。
――ラトニークステーションに集まっていたアースイレブンは瑞貴と同じように、九坂を始め全員がバンダの意外な誘いにお互いの顔を見合わせたりしていた。
「合同練習?」
「試合は明日だから君たちもこれから練習するんでしょ? だったら一緒にやろうよ! うちの監督も『いい』って言ってるし!」
「観光案内の次は合同練習……」
「友好的もここまで来ると、逆に『何かあるんじゃないか』って勘繰りたくなっちゃうね……」
「どうする? 天馬?」
「一応、黒岩監督からも了承を得ているけど……」
「――いいんじゃないですか」
鉄角真や皆帆和人もバンダの真っ直ぐな好意に戸惑っていると、西園信助と瑞貴はキャプテンである松風天馬に決定権を委ねた。しかし答えたのは天馬ではなく真名部だった。
「試合前に敵のプレースタイルがわかれば、対策も立てやすくなります」
「とかなんとかいって、本当はソウルを使いたいだけだろ?」
「違いますよ! 僕は純粋に、チームのことを考えてですね!」
「はいはい」
「瞬木くん!」
「でも、せっかくソウルを出せるようになったんだし、わかるよその気持ち」
「もー! 皆帆くんまでー!」
「ハッハハッ」
「…………」
「それじゃあ決まりだね! 案内するから付いて来て!」
まるでコントのようなやり取りをする真名部と瞬木隼人に皆帆も加わったので、九坂はその光景を見ながら笑い声を上げた。だが、その笑顔の奥に隠された葛藤を感じたのか、森村好葉は人知れず彼を見つめながら言い辛そうにしていた。