緑の惑星ラトニーク!
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グランドセレスタギャラクシー三回戦を勝ち抜き、赤い石を手に入れたアースイレブン。惑星ガードンから出て宇宙を飛ぶ中、松風天馬は自室でカトラ=ペイジと再会する。その交信が終わると同時に飛び込んできた水川みのり――もといポトムリ=エムナトルは、扉の窓から二人が会話しているのを確かに見て、惑星キエルの消滅と共に消えたカトラが生きていると思い始めた。
天馬は窓に映るみのりの本当の姿――ポトムリを見ながら話し始める。
「ポトムリ……見たんだね、カトラを」
「……カトラ姫は、本当に生きておられたのか」
「これで俺の話、信じてくれるかな?」
「ああ……。しかし、何故君の前に現れた? 私ではなく、何故……!」
「〈…………?〉」
「星が滅ぶとき、姫が未来を託したのは、この私のはずだ……」
「ポトムリ……」
スッ……――ドサッ!
「水川さん!」
窓に映るポトムリの姿が消えると、みのりが気を失って膝を着いたので天馬が慌てて支えた。
最後までポトムリに生きるように言って、自分に構わず惑星キエルを脱出させたのは紛れもなくカトラだ。天馬もどうしてカトラが自分の前に現れたのか、どうしてカトラがポトムリに姿を見せないのか、まだわからないことだらけでもあった。
天馬は円堂瑞貴に連絡し、みのりを部屋に連れて行ってもらうように頼んだ。迎えに来た彼女はみのりを横抱きにする。
「瑞貴さん、水川さんをお願いします」
「任せて。もしみのりちゃんのほうが目を覚ましても、暴れないようにちゃんとしておくから」
「アハハハ……」
自信満々に告げる瑞貴に、初めて『水川みのり本人』に出会ったことを思い出した天馬は苦笑する。確かにあのみのりを御せるのは瑞貴しかいないだろう。
部屋に残った天馬はトランクに四隅の枠の内の三つに石を並べ、それを眺めていると……。
ガラッ!
「天馬、地球と通信が繋がったわ! 三国先輩たち、みんないるわよ!」
「天馬も行こうよ!」
扉を開けて訪れた空野葵と西園信助がそう言うと、天馬は苦笑して二人に伝言を託す。
「みんなに、よろしく言っといてよ」
「あっ……天馬は勝つまで誰とも話さないって決めたんだっけ」
「うん」
「――そういうの、意味あるのかな」
葵と信助のうしろに突然現れたのは、両腕を組む瞬木隼人だった。
「確かに、そうかも」
「そうだよ! みんな天馬と話たがってる! さあ、行こうよ!」
「ちょっと信助!」
瞬木の言葉を聞いて葵が納得すると、信助は天馬の手を引いて共に部屋から出て行った。
――四人が通信室に入ると他のアースイレブンもいて、モニターには車田剛一や天城大地を始めとする選手とマネージャーがそろった雷門中サッカー部が映っている。
〈みんな元気そうだな!〉
〈安心したド!〉
〈ホームシックになってたりしてな〉
「ホームシックにかかってる暇なんてないよ!」
〈フッ。気合い入ってるな、信助!〉
「はい!」
狩屋マサキのいつもの軽口が出ても、信助は様々な星での新たな発見や異星人との出会いと試合で、地球への思いはあれどすぐに帰りたいとは思わなかった。元気いっぱいの信助に三国太一はホッとする。
〈俺も密航すればよかったな~〉
「そう何人も密航されてたまるか」
「ハハハハッ!」
これまた冗談めいて狩屋がそう言うと、井吹宗正と鉄角真は当初の信助の密航騒ぎが何度も起こってはたまらないと笑っていた。
アースイレブンが地球に帰って来ないし、モニター越しに映る姿を見て勝ち進んでいるとわかるので、倉間典人は次回の対戦について尋ねる。
〈で、次の相手はどうなんだ? 勝算はあるのか?〉
「もちろん勝つさ」
「なんとしてもな!」
〈地球の運命を背負うおまんらの決意、ビンビン伝わってくるぜよ!〉
九坂隆二や鉄角を始め、全員気合いと共に意気込みが強いのを錦龍馬は感じた。
〈チームも、だいぶまとまってきたようだな〉
「キャプテンががんばってるからな」
「えっ! あっ……」
チームの様子を見て霧野蘭丸がそう言うと、神童拓人はうしろにいる天馬に顔を向けた。本人は最初に誓った『グランドセレスタギャラクシーが終わって地球に帰るまで、誰とも連絡取らない』という誓いを破ったことに若干気まずそうだ。
〈勝つまで俺たちに顔を見せないとか、言ってんじゃねぇよ〉
「あっ……はい」
〈天馬。お前が固くなったらみんなも固くなる。肩の力を抜いてけ〉
「三国先輩……!」
しっかりしないといけないと気を張っていたのを、倉間や三国にもバレバレだった天馬。しかし彼らにそう言われてどこか緊張がほぐれたようだ。
天馬は窓に映るみのりの本当の姿――ポトムリを見ながら話し始める。
「ポトムリ……見たんだね、カトラを」
「……カトラ姫は、本当に生きておられたのか」
「これで俺の話、信じてくれるかな?」
「ああ……。しかし、何故君の前に現れた? 私ではなく、何故……!」
「〈…………?〉」
「星が滅ぶとき、姫が未来を託したのは、この私のはずだ……」
「ポトムリ……」
スッ……――ドサッ!
「水川さん!」
窓に映るポトムリの姿が消えると、みのりが気を失って膝を着いたので天馬が慌てて支えた。
最後までポトムリに生きるように言って、自分に構わず惑星キエルを脱出させたのは紛れもなくカトラだ。天馬もどうしてカトラが自分の前に現れたのか、どうしてカトラがポトムリに姿を見せないのか、まだわからないことだらけでもあった。
天馬は円堂瑞貴に連絡し、みのりを部屋に連れて行ってもらうように頼んだ。迎えに来た彼女はみのりを横抱きにする。
「瑞貴さん、水川さんをお願いします」
「任せて。もしみのりちゃんのほうが目を覚ましても、暴れないようにちゃんとしておくから」
「アハハハ……」
自信満々に告げる瑞貴に、初めて『水川みのり本人』に出会ったことを思い出した天馬は苦笑する。確かにあのみのりを御せるのは瑞貴しかいないだろう。
部屋に残った天馬はトランクに四隅の枠の内の三つに石を並べ、それを眺めていると……。
ガラッ!
「天馬、地球と通信が繋がったわ! 三国先輩たち、みんないるわよ!」
「天馬も行こうよ!」
扉を開けて訪れた空野葵と西園信助がそう言うと、天馬は苦笑して二人に伝言を託す。
「みんなに、よろしく言っといてよ」
「あっ……天馬は勝つまで誰とも話さないって決めたんだっけ」
「うん」
「――そういうの、意味あるのかな」
葵と信助のうしろに突然現れたのは、両腕を組む瞬木隼人だった。
「確かに、そうかも」
「そうだよ! みんな天馬と話たがってる! さあ、行こうよ!」
「ちょっと信助!」
瞬木の言葉を聞いて葵が納得すると、信助は天馬の手を引いて共に部屋から出て行った。
――四人が通信室に入ると他のアースイレブンもいて、モニターには車田剛一や天城大地を始めとする選手とマネージャーがそろった雷門中サッカー部が映っている。
〈みんな元気そうだな!〉
〈安心したド!〉
〈ホームシックになってたりしてな〉
「ホームシックにかかってる暇なんてないよ!」
〈フッ。気合い入ってるな、信助!〉
「はい!」
狩屋マサキのいつもの軽口が出ても、信助は様々な星での新たな発見や異星人との出会いと試合で、地球への思いはあれどすぐに帰りたいとは思わなかった。元気いっぱいの信助に三国太一はホッとする。
〈俺も密航すればよかったな~〉
「そう何人も密航されてたまるか」
「ハハハハッ!」
これまた冗談めいて狩屋がそう言うと、井吹宗正と鉄角真は当初の信助の密航騒ぎが何度も起こってはたまらないと笑っていた。
アースイレブンが地球に帰って来ないし、モニター越しに映る姿を見て勝ち進んでいるとわかるので、倉間典人は次回の対戦について尋ねる。
〈で、次の相手はどうなんだ? 勝算はあるのか?〉
「もちろん勝つさ」
「なんとしてもな!」
〈地球の運命を背負うおまんらの決意、ビンビン伝わってくるぜよ!〉
九坂隆二や鉄角を始め、全員気合いと共に意気込みが強いのを錦龍馬は感じた。
〈チームも、だいぶまとまってきたようだな〉
「キャプテンががんばってるからな」
「えっ! あっ……」
チームの様子を見て霧野蘭丸がそう言うと、神童拓人はうしろにいる天馬に顔を向けた。本人は最初に誓った『グランドセレスタギャラクシーが終わって地球に帰るまで、誰とも連絡取らない』という誓いを破ったことに若干気まずそうだ。
〈勝つまで俺たちに顔を見せないとか、言ってんじゃねぇよ〉
「あっ……はい」
〈天馬。お前が固くなったらみんなも固くなる。肩の力を抜いてけ〉
「三国先輩……!」
しっかりしないといけないと気を張っていたのを、倉間や三国にもバレバレだった天馬。しかし彼らにそう言われてどこか緊張がほぐれたようだ。