灼熱の惑星ガードン!
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グランドセレスタギャラクシー二回戦・サザナーラとの戦いに勝利したアースイレブン。松風天馬は再び姿を現したカトラ=ペイジの導きにより二つ目の石を手に入れる。やはり彼女は生きていると主張する天馬だが、ポトムリ=エムナトルは信じられずアースイレブンに惑星キエルの最後と、何故自分だけが脱出したのかという理由を話した。
カトラは最後まで星と共に運命を共にすると誓い、宇宙を救う方法を知る頭脳と技術を持つポトムリこそが脱出するべきだと告げて彼を救命艇に乗せた。しかしそのポトムリも、予想以上のブラックホールの引力に引きずり込まれ、魂だけの存在となったのだ。
その後、次の対戦相手である惑星ガードンに向かうアースイレブン。ワープをしてガードンステーションに着陸したのだが……。
〈ピク~〉
ガ――……。
〈ピ、ピクー!〉
「「「「「わっ!」」」」
ピクシーが率先して扉を開くと同時に、むせ返る様な熱気がアースイレブンと円堂瑞貴に襲いかかって来た。
「あっつー……」
「なんだよ、この暑さはよ……」
「ダメ……暑い空気が来るだけ……」
「どっから持って来たんだよ、その団扇……」
とんでもない気温に九坂隆二や鉄角真を始め、ギャラクシーノーツ号を出たアースイレブンと瑞貴だが暑さに参ってしまう。野咲さくらも団扇で煽ってみるが全然効果はないようだ。隣でボソリと鉄角が入れたツッコミにも返せないほどに。
「真名部くん、眼鏡……」
「プッ! 面白い感じになってんぞ、お前」
「いかに気温が高いかの証拠です!」
森村好葉がふと気づいた真名部陣一郎の眼鏡の変化に、瞬木は吹き出した。暑さのあまりに眼鏡が曇っているのだ。
「この星の太陽だけでなく、マグマや地熱も影響しているのでしょう」
「星全体が熱いのか……」
「――そう。この星が『火の惑星』と呼ばれるゆえんが、そこにあります。ようこそ、惑星ガードンへ」
真名部の解説に神童拓人が納得していると、いつの間にかコーディネーター・イシガシ=ゴーラムが自分たちの前にいた。
一度タオルとドリンクを取りに戻ったあと、全員イシガシの案内で惑星ガードン内を探索することになった。
「慣れない内は、こまめに水分補給をしてください」
「うん……」
「ホンットなんなんだよ、この熱さ……」
「汗が止まんねぇ……」
「まるでサウナだね……」
「ん? ――見てよ、あれ!」
天馬はいつでも飲めるようドリンクを手に持ち、九坂や鉄角や皆帆和人は熱さのあまり思わず猫背になってしまう。すると西園信助が空を指差した。
瑞貴や神童拓人や森村好葉も続けてみ上げると、空を飛んでいたのは普通の鳥ではなく、両手が大きな翼で四肢もしっかりとして体を持った鳥人間だった。
「あれって……」
「鳥人間?」
「スゴーい……!」
「この惑星の住人です」
「ってことは、空飛んでサッカーすんのか!? そんなのアリかよ!?」
「いえ、相手は彼らではありません」
「あん?」
一人涼しい顔をしているイシガシは鳥人間がガードン人だと告げたので、鉄角は空を飛んでサッカーをするのは翼を持たない自分たちではムリだと告げた。だが、次いでイシガシは空ではなく階下に顔を向ける。
さくらたちもその視線を追うと、地上で工業を行(オコナ)っているガードン人を見つけた。だが、先ほど空を飛んでいた者と違い顔は同じ鳥だが両腕が翼ではなく機械で作られた腕を持っていた。
「えっ? 顔だけ鳥?」
「彼らもまたガードン人。あの翼のない者たちのチームが、今回の対戦相手となります」
「翼のない……」
「ああっ、隠れちゃった」
「警戒しているのでしょう」
不思議そうに天馬と信助が階下を見ていると、視線に気づいたガードン人が物陰や建物に向かって行った。それを見た天馬はイシガシに顔を向けて問いかける。
「この星には空を飛べる人と飛べない人がいるの?」
「そうです。かつてガードン人は皆、大空を飛べる翼を持っていました。ですが近年、その翼を機械の腕にする動きが発生したのです。『手』という新たな力を得たガードン人が様々な機械を作り出し、地上での生活に適応していきました」
「せっかく空を飛べたのに……」
翼を持たず自ら飛べない皆帆たちにとっては、大空を自由自在に飛べるガードン人がうらやましい。それなのに翼を捨てるのはとても残念にも思った。
「その一方、翼を持つことに誇りを持ち、機械化を拒んでいるガードン人もいます」
「それが、あの……」
「彼らは東の種族・機械否定派。そして機械化したガードン人たちは西の種族・機械推進派。現在、どちらが惑星ガードンの主導権を握るか、抗争を繰り広げているところなのです」
「同じ星の仲間なのに……」
「そんな大変なときに、星の運命を懸けて戦うのか……」
神童が見上げた空を飛ぶガードン人と、信助や天馬たちが見た地上で暮らすガードン人。二つの派閥が対立しているのにグランドセレスタギャラクシーに参戦せざるを得ない状況に複雑に思った。
カトラは最後まで星と共に運命を共にすると誓い、宇宙を救う方法を知る頭脳と技術を持つポトムリこそが脱出するべきだと告げて彼を救命艇に乗せた。しかしそのポトムリも、予想以上のブラックホールの引力に引きずり込まれ、魂だけの存在となったのだ。
その後、次の対戦相手である惑星ガードンに向かうアースイレブン。ワープをしてガードンステーションに着陸したのだが……。
〈ピク~〉
ガ――……。
〈ピ、ピクー!〉
「「「「「わっ!」」」」
ピクシーが率先して扉を開くと同時に、むせ返る様な熱気がアースイレブンと円堂瑞貴に襲いかかって来た。
「あっつー……」
「なんだよ、この暑さはよ……」
「ダメ……暑い空気が来るだけ……」
「どっから持って来たんだよ、その団扇……」
とんでもない気温に九坂隆二や鉄角真を始め、ギャラクシーノーツ号を出たアースイレブンと瑞貴だが暑さに参ってしまう。野咲さくらも団扇で煽ってみるが全然効果はないようだ。隣でボソリと鉄角が入れたツッコミにも返せないほどに。
「真名部くん、眼鏡……」
「プッ! 面白い感じになってんぞ、お前」
「いかに気温が高いかの証拠です!」
森村好葉がふと気づいた真名部陣一郎の眼鏡の変化に、瞬木は吹き出した。暑さのあまりに眼鏡が曇っているのだ。
「この星の太陽だけでなく、マグマや地熱も影響しているのでしょう」
「星全体が熱いのか……」
「――そう。この星が『火の惑星』と呼ばれるゆえんが、そこにあります。ようこそ、惑星ガードンへ」
真名部の解説に神童拓人が納得していると、いつの間にかコーディネーター・イシガシ=ゴーラムが自分たちの前にいた。
一度タオルとドリンクを取りに戻ったあと、全員イシガシの案内で惑星ガードン内を探索することになった。
「慣れない内は、こまめに水分補給をしてください」
「うん……」
「ホンットなんなんだよ、この熱さ……」
「汗が止まんねぇ……」
「まるでサウナだね……」
「ん? ――見てよ、あれ!」
天馬はいつでも飲めるようドリンクを手に持ち、九坂や鉄角や皆帆和人は熱さのあまり思わず猫背になってしまう。すると西園信助が空を指差した。
瑞貴や神童拓人や森村好葉も続けてみ上げると、空を飛んでいたのは普通の鳥ではなく、両手が大きな翼で四肢もしっかりとして体を持った鳥人間だった。
「あれって……」
「鳥人間?」
「スゴーい……!」
「この惑星の住人です」
「ってことは、空飛んでサッカーすんのか!? そんなのアリかよ!?」
「いえ、相手は彼らではありません」
「あん?」
一人涼しい顔をしているイシガシは鳥人間がガードン人だと告げたので、鉄角は空を飛んでサッカーをするのは翼を持たない自分たちではムリだと告げた。だが、次いでイシガシは空ではなく階下に顔を向ける。
さくらたちもその視線を追うと、地上で工業を行(オコナ)っているガードン人を見つけた。だが、先ほど空を飛んでいた者と違い顔は同じ鳥だが両腕が翼ではなく機械で作られた腕を持っていた。
「えっ? 顔だけ鳥?」
「彼らもまたガードン人。あの翼のない者たちのチームが、今回の対戦相手となります」
「翼のない……」
「ああっ、隠れちゃった」
「警戒しているのでしょう」
不思議そうに天馬と信助が階下を見ていると、視線に気づいたガードン人が物陰や建物に向かって行った。それを見た天馬はイシガシに顔を向けて問いかける。
「この星には空を飛べる人と飛べない人がいるの?」
「そうです。かつてガードン人は皆、大空を飛べる翼を持っていました。ですが近年、その翼を機械の腕にする動きが発生したのです。『手』という新たな力を得たガードン人が様々な機械を作り出し、地上での生活に適応していきました」
「せっかく空を飛べたのに……」
翼を持たず自ら飛べない皆帆たちにとっては、大空を自由自在に飛べるガードン人がうらやましい。それなのに翼を捨てるのはとても残念にも思った。
「その一方、翼を持つことに誇りを持ち、機械化を拒んでいるガードン人もいます」
「それが、あの……」
「彼らは東の種族・機械否定派。そして機械化したガードン人たちは西の種族・機械推進派。現在、どちらが惑星ガードンの主導権を握るか、抗争を繰り広げているところなのです」
「同じ星の仲間なのに……」
「そんな大変なときに、星の運命を懸けて戦うのか……」
神童が見上げた空を飛ぶガードン人と、信助や天馬たちが見た地上で暮らすガードン人。二つの派閥が対立しているのにグランドセレスタギャラクシーに参戦せざるを得ない状況に複雑に思った。