瞬木隼人の闇!
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水川みのりの肉体に宿っているポトムリ=エムナトルから、松風天馬たちアースイレブンはブラックホールによって失った、惑星キエルの真実を知る。ポトムリは天馬が出会ったカトラ=ペイジは惑星キエルの王女で星と共に消滅したと告げるが、天馬はどうも合点がいかなかった。
アースイレブンが次に訪れたのは、まるで海の中にいるように思える幻想的な水の惑星・サザナーラ。そこでなんと天馬は再びカトラと出会い、カトラと宇宙を救う方法を知るために勝ち進むことを誓った。
すると突然、サザナーラの数名からサッカーバトルを仕掛けられるアースイレブン。何故か相手に自分たちの動きを見切られ続けて敗北してしまうと、相手の一人から瞬木隼人は『孤独な奴』と告げられた。それを見た円堂瑞貴は彼の潮時を察する。
一方、ファラム・オービアスに連れ去られた剣城京介は、一時だけ女王・ララヤ=オビエスに仕えることを約束すると、彼女から『自分の夫になること』を命じられるのだった。
「わらわは思うのじゃ……この星には、王が必要じゃ。父上のような、皆を正しき道へ導いてくれる王が。だから、ツルギが王になってほしいのじゃ! わらわと婚姻の儀を執り行えば、ツルギはこの星の王になれるぞ!」
「…………」
自分を見つめるララヤの目は本気なのだと剣城は気づいた。ララヤは彼を映像越しでひと目見たときから、父親であり前王の姿の面影が重なって見えたので、彼なら父と同じ立派な王になれると思ったのだ。
☆☆☆☆☆
サザナーラ人とのサッカーバトルに負けたことでアースイレブンは観光する気にはなれず、全員ギャラクシーノーツ号のミーティングルームに戻る。
「どうして負けたんだ? そんなにスゴい奴らにも思えなかったが……」
「…………」
井吹宗正の釈然としない気持ちは全員一緒だろう。天馬も先ほどのサッカーバトルを思い返すが、パスする度に全て止められてしまった。
他のみんなと共にバトルを見学していた瑞貴もまた、相手が天馬たちより強いから負けたとは思っていないが気になることがある。
「天馬たちの動きは、決して悪くなかったよ。……ただ」
「『ただ』……なんですか?」
「相手の動きが気になったんだ」
「ボールの動きに、必ず先回りしていましたよね」
「うん」
「全部そうでしたね」
バトルに出ていた皆帆和人と真名部陣一郎も瑞貴と同意見である。サザナーラ人たちは『動きが素早いからパスカットできた』のではなく、『ボールの動きがわかったからパスカットできた』ということだ。
「うん……全部パスカットされた。ってことは、こっちの動きを読まれてたってこと? 剣城もそう思う?」
「っ、ああ」
突然天馬に話を振られたニセ剣城は一瞬目を見開いて同意するように頷く。本物の剣城と違いサッカーにはそれほど詳しくないようで、特にコメントすることもなかった。
今までの情報で推測ができたのか、真名部は眼鏡を軽く押し上げて告げる。
「なるほど……見えました! サザナーラ人は、未来の動きを予測して先手を打てるのです」
「未来だぁ?」
「未来が見えてるなら、試合の結果も見えてたりしないかな?」
「ええっ? じゃあ試合なんかやる意味ないよ!」
「――その推理はハズレよ」
「「「「「!」」」」」
真名部の推理になんじゃそらと鉄角真が声を上げ、皆帆の疑問に信助が尚更不思議に思う中、みのりが断言するように言ったので全員彼女に注目する。
「サザナーラ人が見えるのは、未来じゃない」
「そういえば、この星の人は厄介な力を持ってるって言ってたわよね」
「ええ」
この星に到着したばかりのころ、みのりがそう告げたことを野咲さくらは思い出した。
「サザナーラ人は……――『相手の心を目で見る能力』を持っている」
「!」
みのりの言葉に一番驚いたのはなんと瞬木だ。しかしそんな彼に天馬も空野葵たちも気づかず、みのりに問いかける。
「見るって……」
「『心が読める』んじゃなくて、『見える』の?」
「そう、見えてる」
「ったく、早く言ってくれよ!」
「信じられん……」
「…………!」
そんな大切なことは先に言ってほしいと鉄角は抗議をし、九坂隆二はまるで超能力のようで現実的じゃないと思う。だが、瞬木は誰の話も耳に入って来なかった。
アースイレブンが次に訪れたのは、まるで海の中にいるように思える幻想的な水の惑星・サザナーラ。そこでなんと天馬は再びカトラと出会い、カトラと宇宙を救う方法を知るために勝ち進むことを誓った。
すると突然、サザナーラの数名からサッカーバトルを仕掛けられるアースイレブン。何故か相手に自分たちの動きを見切られ続けて敗北してしまうと、相手の一人から瞬木隼人は『孤独な奴』と告げられた。それを見た円堂瑞貴は彼の潮時を察する。
一方、ファラム・オービアスに連れ去られた剣城京介は、一時だけ女王・ララヤ=オビエスに仕えることを約束すると、彼女から『自分の夫になること』を命じられるのだった。
「わらわは思うのじゃ……この星には、王が必要じゃ。父上のような、皆を正しき道へ導いてくれる王が。だから、ツルギが王になってほしいのじゃ! わらわと婚姻の儀を執り行えば、ツルギはこの星の王になれるぞ!」
「…………」
自分を見つめるララヤの目は本気なのだと剣城は気づいた。ララヤは彼を映像越しでひと目見たときから、父親であり前王の姿の面影が重なって見えたので、彼なら父と同じ立派な王になれると思ったのだ。
☆☆☆☆☆
サザナーラ人とのサッカーバトルに負けたことでアースイレブンは観光する気にはなれず、全員ギャラクシーノーツ号のミーティングルームに戻る。
「どうして負けたんだ? そんなにスゴい奴らにも思えなかったが……」
「…………」
井吹宗正の釈然としない気持ちは全員一緒だろう。天馬も先ほどのサッカーバトルを思い返すが、パスする度に全て止められてしまった。
他のみんなと共にバトルを見学していた瑞貴もまた、相手が天馬たちより強いから負けたとは思っていないが気になることがある。
「天馬たちの動きは、決して悪くなかったよ。……ただ」
「『ただ』……なんですか?」
「相手の動きが気になったんだ」
「ボールの動きに、必ず先回りしていましたよね」
「うん」
「全部そうでしたね」
バトルに出ていた皆帆和人と真名部陣一郎も瑞貴と同意見である。サザナーラ人たちは『動きが素早いからパスカットできた』のではなく、『ボールの動きがわかったからパスカットできた』ということだ。
「うん……全部パスカットされた。ってことは、こっちの動きを読まれてたってこと? 剣城もそう思う?」
「っ、ああ」
突然天馬に話を振られたニセ剣城は一瞬目を見開いて同意するように頷く。本物の剣城と違いサッカーにはそれほど詳しくないようで、特にコメントすることもなかった。
今までの情報で推測ができたのか、真名部は眼鏡を軽く押し上げて告げる。
「なるほど……見えました! サザナーラ人は、未来の動きを予測して先手を打てるのです」
「未来だぁ?」
「未来が見えてるなら、試合の結果も見えてたりしないかな?」
「ええっ? じゃあ試合なんかやる意味ないよ!」
「――その推理はハズレよ」
「「「「「!」」」」」
真名部の推理になんじゃそらと鉄角真が声を上げ、皆帆の疑問に信助が尚更不思議に思う中、みのりが断言するように言ったので全員彼女に注目する。
「サザナーラ人が見えるのは、未来じゃない」
「そういえば、この星の人は厄介な力を持ってるって言ってたわよね」
「ええ」
この星に到着したばかりのころ、みのりがそう告げたことを野咲さくらは思い出した。
「サザナーラ人は……――『相手の心を目で見る能力』を持っている」
「!」
みのりの言葉に一番驚いたのはなんと瞬木だ。しかしそんな彼に天馬も空野葵たちも気づかず、みのりに問いかける。
「見るって……」
「『心が読める』んじゃなくて、『見える』の?」
「そう、見えてる」
「ったく、早く言ってくれよ!」
「信じられん……」
「…………!」
そんな大切なことは先に言ってほしいと鉄角は抗議をし、九坂隆二はまるで超能力のようで現実的じゃないと思う。だが、瞬木は誰の話も耳に入って来なかった。