水の星の戦士たち!
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グランドセレスタギャラクシーの初戦を突破したアースイレブンだが、喜びと同時に敗北した星の末路を目の当たりにして、なんともやるせない気持ちになった。
試合のあと剣城京介はビットウェイ=オズロックの命を受けたニセ剣城によって眠らされ、イシガシ=ゴーラムによってどこかへ連れ去られてしまう。
そして松風天馬はピクシーに導かれ、惑星キエルの少女・カトラ=ペイジと交信すると赤く光る石を手に入れた。その石を持ってメンバーに事情を説明すると、惑星キエルは滅んだ星だと告げる水川みのり。円堂瑞貴に促された彼女は、自分が宇宙人だと告げるのだった。
「宇宙人って……どういうこと?」
「突然そんなことを言われて、信じられると思いますか?」
「わかったわ。今から証明します」
「じゃあ持ってくるね」
「「「「「………?」」」」」」
天馬や真名部陣一郎を始め信じ難いというアースイレブン。みのりは地球にいた頃からずっとマネージャーとしてチームにいたのでムリはないだろう。
そして証明すると言ったみのりに事情を知っている瑞貴は頷き、一旦部屋から出ていった彼女が持って来たのは……。
「に、人形!?」
西園信助が目を見開くのはムリはない。瑞貴が持って来たのはどこにでもありそうなピエロの人形なのだ。ますます疑問を抱くアースイレブンだが、特に気にせず瑞貴は人形をテーブルに置いて椅子を用意し、みのりはその隣に立つ。
「では、始めま……」
「っと」
ドサッ!
「「「「「!?」」」」」
「水川さん!? どうしたの、水川さん!?」
急に意識を失うように倒れかかるみのりを瑞貴が受け止め、空野葵が心配して駆け寄ると瑞貴はみのりを椅子に座らせた。
「おいおい、なんで寝てるんだよ?」
「まさか寝てる振り……じゃないよね?」
「――もちろんです」
「えっ?」
証明するとか言った本人が倒れたので、鉄角真や野咲さくらが何事かと思っていると、どこからか声が聞こえてきたので、葵を始め皆帆和人や天馬たちは人形に顔を向ける。
「今……声がしたよね?」
「あ、ああ……」
「――はっ!」
「「「「「わあああっ/えええっ!?」」」」」
なんと人形が勝手に動いてテーブルから降り立ったので、一部は腰を抜かし、一部はお互いを抱き合ったりなどして盛大に驚く。
「う、動いた!?」
「いや~みなさん、ごきげんよう」
「「「「「しゃ、しゃべった!?」」」」」
礼儀正しく挨拶する人形――ポトムリ=エムナトルだが、信助たちは直も驚く一方だ。
「私の名はポトムリ、地球人ではありません。今は魂だけの存在……水川みのりの体を共有して、あなたたちと共にこの戦いに参加してきました」
「マジ…ありえねぇ……」
「ど、ど、どういうことだ!? 何故、俺たちと一緒に!?」
「てか、瑞貴さんは知ってたのか!?」
「うん。もちろん監督も知ってるよ」
九坂隆二や鉄角は戸惑うばかりなのに瑞貴だけが一人冷静でいたので井吹宗正が問いかけると頷いた。
「まあ私のことはさておき。ポトムリさん、続きを」
「はい。過去に私の星は滅びてしまいました。今回と同じ、ブラックホールの出現によるものです。私たちの星がブラックホールに吸い込まれて滅亡する寸前、私は『たった一人』故郷の星から脱出することになりました」
「一人だけ……」
天馬の呟きにポトムリは頷くと、次いで過去の光景を思い出すように続ける。
「ですが脱出に失敗して結局、私は肉体を失うことになってしまったのです」
「あ、あの、肉体を失うって……死んじゃったってこと!? それって幽霊!?」
「うぅっ……」
「「「「「ええっ!?」」」」」
「まっ、ひとまずそういうことにしておきましょう」
ふと気づいたさくらは森村好葉と共に体を震わせながら抱き合うと、宇宙人の上に幽霊と知って一部の他のメンバーも体を微かに震わせる。だが、ポトムリはそれで理解できるならと特に訂正も何もせず続ける。
「精神体となった私は宇宙を彷徨い、地球にやってきました。が、そのときすでに私の精神体としての力は尽きようとしていました。魂は肉体に宿らなければ消滅してしまいます」
フラフラと当てもなく彷徨う中、とある病院の一室で医師と両親に看取られようとするみのりをポトムリは見つけた。
試合のあと剣城京介はビットウェイ=オズロックの命を受けたニセ剣城によって眠らされ、イシガシ=ゴーラムによってどこかへ連れ去られてしまう。
そして松風天馬はピクシーに導かれ、惑星キエルの少女・カトラ=ペイジと交信すると赤く光る石を手に入れた。その石を持ってメンバーに事情を説明すると、惑星キエルは滅んだ星だと告げる水川みのり。円堂瑞貴に促された彼女は、自分が宇宙人だと告げるのだった。
「宇宙人って……どういうこと?」
「突然そんなことを言われて、信じられると思いますか?」
「わかったわ。今から証明します」
「じゃあ持ってくるね」
「「「「「………?」」」」」」
天馬や真名部陣一郎を始め信じ難いというアースイレブン。みのりは地球にいた頃からずっとマネージャーとしてチームにいたのでムリはないだろう。
そして証明すると言ったみのりに事情を知っている瑞貴は頷き、一旦部屋から出ていった彼女が持って来たのは……。
「に、人形!?」
西園信助が目を見開くのはムリはない。瑞貴が持って来たのはどこにでもありそうなピエロの人形なのだ。ますます疑問を抱くアースイレブンだが、特に気にせず瑞貴は人形をテーブルに置いて椅子を用意し、みのりはその隣に立つ。
「では、始めま……」
「っと」
ドサッ!
「「「「「!?」」」」」
「水川さん!? どうしたの、水川さん!?」
急に意識を失うように倒れかかるみのりを瑞貴が受け止め、空野葵が心配して駆け寄ると瑞貴はみのりを椅子に座らせた。
「おいおい、なんで寝てるんだよ?」
「まさか寝てる振り……じゃないよね?」
「――もちろんです」
「えっ?」
証明するとか言った本人が倒れたので、鉄角真や野咲さくらが何事かと思っていると、どこからか声が聞こえてきたので、葵を始め皆帆和人や天馬たちは人形に顔を向ける。
「今……声がしたよね?」
「あ、ああ……」
「――はっ!」
「「「「「わあああっ/えええっ!?」」」」」
なんと人形が勝手に動いてテーブルから降り立ったので、一部は腰を抜かし、一部はお互いを抱き合ったりなどして盛大に驚く。
「う、動いた!?」
「いや~みなさん、ごきげんよう」
「「「「「しゃ、しゃべった!?」」」」」
礼儀正しく挨拶する人形――ポトムリ=エムナトルだが、信助たちは直も驚く一方だ。
「私の名はポトムリ、地球人ではありません。今は魂だけの存在……水川みのりの体を共有して、あなたたちと共にこの戦いに参加してきました」
「マジ…ありえねぇ……」
「ど、ど、どういうことだ!? 何故、俺たちと一緒に!?」
「てか、瑞貴さんは知ってたのか!?」
「うん。もちろん監督も知ってるよ」
九坂隆二や鉄角は戸惑うばかりなのに瑞貴だけが一人冷静でいたので井吹宗正が問いかけると頷いた。
「まあ私のことはさておき。ポトムリさん、続きを」
「はい。過去に私の星は滅びてしまいました。今回と同じ、ブラックホールの出現によるものです。私たちの星がブラックホールに吸い込まれて滅亡する寸前、私は『たった一人』故郷の星から脱出することになりました」
「一人だけ……」
天馬の呟きにポトムリは頷くと、次いで過去の光景を思い出すように続ける。
「ですが脱出に失敗して結局、私は肉体を失うことになってしまったのです」
「あ、あの、肉体を失うって……死んじゃったってこと!? それって幽霊!?」
「うぅっ……」
「「「「「ええっ!?」」」」」
「まっ、ひとまずそういうことにしておきましょう」
ふと気づいたさくらは森村好葉と共に体を震わせながら抱き合うと、宇宙人の上に幽霊と知って一部の他のメンバーも体を微かに震わせる。だが、ポトムリはそれで理解できるならと特に訂正も何もせず続ける。
「精神体となった私は宇宙を彷徨い、地球にやってきました。が、そのときすでに私の精神体としての力は尽きようとしていました。魂は肉体に宿らなければ消滅してしまいます」
フラフラと当てもなく彷徨う中、とある病院の一室で医師と両親に看取られようとするみのりをポトムリは見つけた。