暴走! ブラックルーム‼
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アースイレブンが戦うグランドセレスタギャラクシーの一回戦の星は、砂の星・サンドリアス。礼儀を重んじる彼らは松風天馬たちを迎え入れもてなしてくれた。
しかし無頼漢の者たちが天馬と瞬木隼人と九坂隆二と鉄角真と西園信助にサッカーバトルを仕掛け、脅威の身体能力で天馬たちを潰しにかかってきた。そんなときに間に入って止めてくれたのは、サンドリアスイレブンのキャプテン・カゼルマ=ウォーグ。彼は天馬たちが敵とはいえ、正々堂々と戦いたいと告げると、天馬もそう返した。
「スタジアムで会おう」
「――天馬!」
「神童さん! ……えっ」
去っていくカゼルマを見送った天馬たちに声がかかって振り向くと、神童拓人の他にアースイレブンのメンバーと円堂瑞貴が集まっていた。だが、彼らの手には食べ物や置物やぬいぐるみやお面や頭飾りなど持っていた。一番端にいる瑞貴はその光景に呆れているのか片目に手を当てて溜息を吐いている。
「もぉ~ずいぶん探したんだから」
「やっと、合流できたね」
「なんだそりゃ?」
野咲さくらや皆帆和人が買ってきた物はこの星の商品だというのはわかるが、お世辞にもいいものといえないのか鉄角は瞬木と共に微妙な顔をして尋ねる。
「街で見つけたんだ」
「キャプテンたちの分も、買ってきたよ」
「これは葵さんに!」
「あ、ありがとう……」
「ハハハ……」
さっきまでこっちは大変な目に遭っていたというのに、事情を知らないとはいえ井吹宗正や皆帆やさくらたち呑気なチームメイトの姿を見て葵や天馬たちは力が抜けたのか苦笑するしていた。
「で、そっちは何があったの? 見た所、あちこち怪我をしているみたいだし」
「はい……。実は……」
瑞貴は天馬たちを一瞥すると、ポーチから消毒液や絆創膏や包帯やガーゼなど簡単なものが入った救急セットを取り出しながら尋ねる。
食べ物以外のお土産を一ヶ所に集め、コートの端で天馬は先ほどまで何が起こったのか神童たちに話した。
「サッカーバトル?」
「街を見ていたら、いきなり絡まれて……」
「どこにでもいるっスから。ああいう輩は」
「あむっ、あむっ」
ボンッ!
「「!?」」
「たとえならず者でも真人間でも、自分たちの星を守りたいという気持ちは一緒ってことだね」
皆帆から串焼きをもらった九坂はなんてことのないと言うと、自分と皆帆の隣で両手に持っている色違いの綿あめのような食べ物を交互に食べた真名部陣一郎。しかし次いで顔に煤ができる程度だが爆発したので、皆帆と九坂は自分たちの手に持っている串焼きを食べるのを一瞬躊躇し、真名部の隣に移動してきた瑞貴は再び救急セットを取り出しながらそう言った。
「でも、あそこまでするなんて許せないよ! わざと体当たりしてきたり……あんなのサッカーじゃない!」
「まあ、あいつらの目的は俺たちを潰すことだからな」
「かもしれないけど! こっちはルールを守ってやってるのに卑怯だよ!」
「グランドセレスタギャラクシーは、星の命運を賭けた戦い……負ければ、星を明け渡さなくてはならない。歓迎されていないのはわかるが、そこまでしてくるとは……」
憤慨する信助に鉄角は無頼漢たちは自分たちを潰すためにやったので当然だという。神童もまさか力づくで来るとは思わなかった。
「でも反則スレスレとはいえ、まだサッカーバトルを仕掛けてきただけマシかもしれないよ」
「なんでですか!?」
「たとえば歓迎のフリをして食べ物や飲み物に劇物を仕込んだり、建物の角から闇討ちされたりするよりかは」
「「「「「…………」」」」」
「あっ……なんかごめん」
真名部の手当てを終えた瑞貴がそう告げると、想像したのか信助たちが一気に青ざめたので、さすがに言い過ぎたと思った瑞貴は謝罪した。
次いでその空気を変えようと井吹がさっき天馬たちを助けた対戦相手・カゼルマのことを話す。
「でも言ってたんだろ? そのカゼルマとかってキャプテンが『正々堂々と戦う』って。だったら心配ないだろう。それにもし奴らが卑怯な手を使って来たとしても、シュートは全部この俺が止めてやる」
(っ! そっか、正キーパーは井吹……僕じゃないんだ。そりゃそうだよね……ずっと井吹はゴールを守って来たんだから……。でも僕だって、毎日特訓してたんだ! 必ず代表入りするんだって!)
「「…………」」
アースイレブンの加入を許されたとはいえ正キーパーに抜擢されたわけではないと気づいた信助。井吹の実力は今までの試合を見たので認めるが、正キーパーの座となれば話は別である。
そんな信助が決意と悔しさが入り交じった気持ちを表すようにに拳を握り締めているのを、葵と瑞貴は気づいた。
「任せて、天馬! ゴールは『僕が』絶対に守るから!」
(まさかこいつ俺のポジションを……――フッ、奪えるものなら奪ってみろ!)
信助の言葉を宣戦布告と受け取った井吹はニヤリと笑い、受けて立つのであった。
しかし無頼漢の者たちが天馬と瞬木隼人と九坂隆二と鉄角真と西園信助にサッカーバトルを仕掛け、脅威の身体能力で天馬たちを潰しにかかってきた。そんなときに間に入って止めてくれたのは、サンドリアスイレブンのキャプテン・カゼルマ=ウォーグ。彼は天馬たちが敵とはいえ、正々堂々と戦いたいと告げると、天馬もそう返した。
「スタジアムで会おう」
「――天馬!」
「神童さん! ……えっ」
去っていくカゼルマを見送った天馬たちに声がかかって振り向くと、神童拓人の他にアースイレブンのメンバーと円堂瑞貴が集まっていた。だが、彼らの手には食べ物や置物やぬいぐるみやお面や頭飾りなど持っていた。一番端にいる瑞貴はその光景に呆れているのか片目に手を当てて溜息を吐いている。
「もぉ~ずいぶん探したんだから」
「やっと、合流できたね」
「なんだそりゃ?」
野咲さくらや皆帆和人が買ってきた物はこの星の商品だというのはわかるが、お世辞にもいいものといえないのか鉄角は瞬木と共に微妙な顔をして尋ねる。
「街で見つけたんだ」
「キャプテンたちの分も、買ってきたよ」
「これは葵さんに!」
「あ、ありがとう……」
「ハハハ……」
さっきまでこっちは大変な目に遭っていたというのに、事情を知らないとはいえ井吹宗正や皆帆やさくらたち呑気なチームメイトの姿を見て葵や天馬たちは力が抜けたのか苦笑するしていた。
「で、そっちは何があったの? 見た所、あちこち怪我をしているみたいだし」
「はい……。実は……」
瑞貴は天馬たちを一瞥すると、ポーチから消毒液や絆創膏や包帯やガーゼなど簡単なものが入った救急セットを取り出しながら尋ねる。
食べ物以外のお土産を一ヶ所に集め、コートの端で天馬は先ほどまで何が起こったのか神童たちに話した。
「サッカーバトル?」
「街を見ていたら、いきなり絡まれて……」
「どこにでもいるっスから。ああいう輩は」
「あむっ、あむっ」
ボンッ!
「「!?」」
「たとえならず者でも真人間でも、自分たちの星を守りたいという気持ちは一緒ってことだね」
皆帆から串焼きをもらった九坂はなんてことのないと言うと、自分と皆帆の隣で両手に持っている色違いの綿あめのような食べ物を交互に食べた真名部陣一郎。しかし次いで顔に煤ができる程度だが爆発したので、皆帆と九坂は自分たちの手に持っている串焼きを食べるのを一瞬躊躇し、真名部の隣に移動してきた瑞貴は再び救急セットを取り出しながらそう言った。
「でも、あそこまでするなんて許せないよ! わざと体当たりしてきたり……あんなのサッカーじゃない!」
「まあ、あいつらの目的は俺たちを潰すことだからな」
「かもしれないけど! こっちはルールを守ってやってるのに卑怯だよ!」
「グランドセレスタギャラクシーは、星の命運を賭けた戦い……負ければ、星を明け渡さなくてはならない。歓迎されていないのはわかるが、そこまでしてくるとは……」
憤慨する信助に鉄角は無頼漢たちは自分たちを潰すためにやったので当然だという。神童もまさか力づくで来るとは思わなかった。
「でも反則スレスレとはいえ、まだサッカーバトルを仕掛けてきただけマシかもしれないよ」
「なんでですか!?」
「たとえば歓迎のフリをして食べ物や飲み物に劇物を仕込んだり、建物の角から闇討ちされたりするよりかは」
「「「「「…………」」」」」
「あっ……なんかごめん」
真名部の手当てを終えた瑞貴がそう告げると、想像したのか信助たちが一気に青ざめたので、さすがに言い過ぎたと思った瑞貴は謝罪した。
次いでその空気を変えようと井吹がさっき天馬たちを助けた対戦相手・カゼルマのことを話す。
「でも言ってたんだろ? そのカゼルマとかってキャプテンが『正々堂々と戦う』って。だったら心配ないだろう。それにもし奴らが卑怯な手を使って来たとしても、シュートは全部この俺が止めてやる」
(っ! そっか、正キーパーは井吹……僕じゃないんだ。そりゃそうだよね……ずっと井吹はゴールを守って来たんだから……。でも僕だって、毎日特訓してたんだ! 必ず代表入りするんだって!)
「「…………」」
アースイレブンの加入を許されたとはいえ正キーパーに抜擢されたわけではないと気づいた信助。井吹の実力は今までの試合を見たので認めるが、正キーパーの座となれば話は別である。
そんな信助が決意と悔しさが入り交じった気持ちを表すようにに拳を握り締めているのを、葵と瑞貴は気づいた。
「任せて、天馬! ゴールは『僕が』絶対に守るから!」
(まさかこいつ俺のポジションを……――フッ、奪えるものなら奪ってみろ!)
信助の言葉を宣戦布告と受け取った井吹はニヤリと笑い、受けて立つのであった。