行くぞ! 宇宙へ‼
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素人だらけのイナズマジャパンが集まり最初は不安だったが、フットボールフロンティアインターナショナルV2・アジア地区予選を見事突破できた。
しかし、その後に突如現れた宇宙船から降り立ったのは、銀河連邦評議会から派遣されたビットウェイ=オズロックという異星人だ。彼はこの大会の真の姿はグランドセレスタギャラクシーの予選で、松風天馬たち日本代表イナズマジャパンは、地球代表アースイレブンだと告げる。
何も知らなかった天馬たちは最初から知っていた黒岩流星や円堂瑞貴や豪炎寺修也から事情を聞き、さらに異星人と戦うために必要な『ケモノ』という力を自分たちは宿していると知る。そして本戦に向かうための追加メンバー・市川座名九郎を円堂守が引き連れて来た。
「遅かったな」
「ちょっと、手間取っちまってな」
「彼は、いったい……?」
「市川座名九郎……歌舞伎の名門・市川家の人間。中学生ながら物凄く活躍している歌舞伎役者だよ」
「か、歌舞伎役者!?」
「歌舞伎役者とは言っても、私如き名も無き小市民ですから。いや、正確には名前はあるのですけど」
円堂が引き連れた人物について天馬は黒岩に顔を向けると、代わりに答えたのは皆帆和人だ。しかもまたしてもサッカーとは関係ない世界にいる者なので全員思わず座名九郎を見やり、鉄角真を始め皆帆たちは驚く。
「歌舞伎役者って、マジかよ!?」
「まさかこんな所で会えるなんてね」
「よろしくな」
「こちらこそ。みなさんにお会いできて光栄です」
「なんか感じいい人ね!」
「うん!」
現れたときのそうだったが、九坂隆二の挨拶にも礼儀正しく答える。その物腰の柔らかさに野咲や天馬たちは好感を持てた。
「惑星間サッカー大会・グランドセレスタギャラクシーには、この十二人で出場してもらう」
「「…………!」」
「待ってください。彼を選んだのは、もしかして……」
「そう。お前たち同様、ケモノの力を持っている」
豪炎寺が告げたチームメンバーに天馬と剣城京介が頷くと、神童が座名九郎を選んだ理由を問いかけた。黒岩はそれにニヤリと笑い座名九郎にも天馬たちと同じケモノの力を持つ者だと告げた。
「初め、交渉の誘いに全く乗って来なかったこいつの元へ、円堂を向かわせた。この説得は、円堂にしか成しえないと踏んだからだ」
「でも最初は、断られてばかりだったけどな」
☆☆☆☆☆
――黒岩に指名された円堂は、毎日座名九郎の元へ行き説得したが、それでも座名九郎はただ首を横に振り断り続ける。
そんなある日の夜、舞台を終えた座名九郎が裏口から出ると円堂が現れた。今日も説得しに来たのだと座名九郎は察し、何故ここまで自分にこだわるのか不思議に思って問いかける。
『円堂さん。あなたほどの人が、何故そこまで私如きにサッカーに誘おうとするのか……何か、それ相応の理由があるとお見受けしました』
『やっぱ、わかるか? そりゃあそうだよなぁ。よし、全部話そう!』
『お願いします』
『お前にサッカーをやらせたい理由……それは』
『!』
ひと息吸った円堂はそう言うと、上に向かって人差し指を突きつけて顔を上げた。一瞬驚いた座名九郎も何かあるのかとその先を見ると、いつもの星空が見えるのだが……。
『宇宙と戦うためだ!』
『ハァ……?』
何かあると踏んでいたものの、突拍子のない理由に座名九郎は目を見開いたが、円堂は二カッと笑った。
☆☆☆☆☆
座名九郎の口から告げられた円堂の行動に瑞貴は頭を抱えると、隣にいる鬼道有人も似た心情とはいえ瑞貴の様子が心配になった。
「大丈夫か、瑞貴?」
「いや、守らしいんだけど頭が痛くなってきた……」
黒岩が雷門メンバーを除いた他のみんなと同じように、何か条件を叶える約束をしても座名九郎は拒否をしたのだ。それならその気になったときに真実を話そうと思ったのだろう。円堂らしいやり方だがこれで一蹴されて完全に拒否されたらどうするのかと瑞貴は思った。
「突然の話で、私もただ驚くばかりでしたが、『私にはその力がある』という円堂さんの言葉を信じて、特訓を重ねてきました」
「……またサッカー初心者か」
歌舞伎役者ということでサッカーは当然未経験の座名九郎。だが神童は最初のように邪険にせずフッと苦笑するだけだった。
しかし、その後に突如現れた宇宙船から降り立ったのは、銀河連邦評議会から派遣されたビットウェイ=オズロックという異星人だ。彼はこの大会の真の姿はグランドセレスタギャラクシーの予選で、松風天馬たち日本代表イナズマジャパンは、地球代表アースイレブンだと告げる。
何も知らなかった天馬たちは最初から知っていた黒岩流星や円堂瑞貴や豪炎寺修也から事情を聞き、さらに異星人と戦うために必要な『ケモノ』という力を自分たちは宿していると知る。そして本戦に向かうための追加メンバー・市川座名九郎を円堂守が引き連れて来た。
「遅かったな」
「ちょっと、手間取っちまってな」
「彼は、いったい……?」
「市川座名九郎……歌舞伎の名門・市川家の人間。中学生ながら物凄く活躍している歌舞伎役者だよ」
「か、歌舞伎役者!?」
「歌舞伎役者とは言っても、私如き名も無き小市民ですから。いや、正確には名前はあるのですけど」
円堂が引き連れた人物について天馬は黒岩に顔を向けると、代わりに答えたのは皆帆和人だ。しかもまたしてもサッカーとは関係ない世界にいる者なので全員思わず座名九郎を見やり、鉄角真を始め皆帆たちは驚く。
「歌舞伎役者って、マジかよ!?」
「まさかこんな所で会えるなんてね」
「よろしくな」
「こちらこそ。みなさんにお会いできて光栄です」
「なんか感じいい人ね!」
「うん!」
現れたときのそうだったが、九坂隆二の挨拶にも礼儀正しく答える。その物腰の柔らかさに野咲や天馬たちは好感を持てた。
「惑星間サッカー大会・グランドセレスタギャラクシーには、この十二人で出場してもらう」
「「…………!」」
「待ってください。彼を選んだのは、もしかして……」
「そう。お前たち同様、ケモノの力を持っている」
豪炎寺が告げたチームメンバーに天馬と剣城京介が頷くと、神童が座名九郎を選んだ理由を問いかけた。黒岩はそれにニヤリと笑い座名九郎にも天馬たちと同じケモノの力を持つ者だと告げた。
「初め、交渉の誘いに全く乗って来なかったこいつの元へ、円堂を向かわせた。この説得は、円堂にしか成しえないと踏んだからだ」
「でも最初は、断られてばかりだったけどな」
☆☆☆☆☆
――黒岩に指名された円堂は、毎日座名九郎の元へ行き説得したが、それでも座名九郎はただ首を横に振り断り続ける。
そんなある日の夜、舞台を終えた座名九郎が裏口から出ると円堂が現れた。今日も説得しに来たのだと座名九郎は察し、何故ここまで自分にこだわるのか不思議に思って問いかける。
『円堂さん。あなたほどの人が、何故そこまで私如きにサッカーに誘おうとするのか……何か、それ相応の理由があるとお見受けしました』
『やっぱ、わかるか? そりゃあそうだよなぁ。よし、全部話そう!』
『お願いします』
『お前にサッカーをやらせたい理由……それは』
『!』
ひと息吸った円堂はそう言うと、上に向かって人差し指を突きつけて顔を上げた。一瞬驚いた座名九郎も何かあるのかとその先を見ると、いつもの星空が見えるのだが……。
『宇宙と戦うためだ!』
『ハァ……?』
何かあると踏んでいたものの、突拍子のない理由に座名九郎は目を見開いたが、円堂は二カッと笑った。
☆☆☆☆☆
座名九郎の口から告げられた円堂の行動に瑞貴は頭を抱えると、隣にいる鬼道有人も似た心情とはいえ瑞貴の様子が心配になった。
「大丈夫か、瑞貴?」
「いや、守らしいんだけど頭が痛くなってきた……」
黒岩が雷門メンバーを除いた他のみんなと同じように、何か条件を叶える約束をしても座名九郎は拒否をしたのだ。それならその気になったときに真実を話そうと思ったのだろう。円堂らしいやり方だがこれで一蹴されて完全に拒否されたらどうするのかと瑞貴は思った。
「突然の話で、私もただ驚くばかりでしたが、『私にはその力がある』という円堂さんの言葉を信じて、特訓を重ねてきました」
「……またサッカー初心者か」
歌舞伎役者ということでサッカーは当然未経験の座名九郎。だが神童は最初のように邪険にせずフッと苦笑するだけだった。