強襲! レジスタンスジャパン‼
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ある日、帝国学園のグラウンドで十一人のユニフォームを着た選手の前に一人の男が現れる。
「全員そろっているな。俺が監督の不動だ。お前たちにはこれから、イナズマジャパンと戦ってもらう」
「っ、イナズマジャパンと!?」
「何故俺たちが?」
「黒岩監督からの要請だ」
白竜と南沢篤志を始め集まっている選手たちは、不動明王の言葉に驚いた。しかし不動はその依頼がイナズマジャパンの監督・黒岩流星からのだと告げる。
『イナズマジャパンと戦ってくれ』
『わかりました。しっかり鍛えてやりますよ』
『違うな』
『!』
『鍛えるなど、生温い。――潰せ』
『どういうことですか、影山さん? いや、黒岩監督』
『叩き潰すのだ。ダメになっても構わぬ』
『…………?』
決勝戦も控えているのに、何故自分のチームを『潰せ』と告げたのかわからなかった。だが、黒岩が意味のない試合をすることはないと不動は昔から知っているので受けることにした。あとは選手たちの返事次第だ。
白竜は両隣にいる南沢と雪村豹牙と顔を見合わせて頷き、不動に真っ直ぐな目を向けて応える。
「やりましょう! 不動監督!」
☆☆☆☆☆
準決勝・マッハタイガー戦では、森村好葉と真名部陣一郎と皆帆和人は必殺技が使えるようになり、さらにはそれぞれの能力を発揮して勝つことができた。一人一人の潜在能力が目覚め結果を出していくので、神童拓人もチームを認めるようになった。
次はいよいよアジア地区予選の決勝戦だ。選手の一人一人が向上心を持つようになったのは、練習にも表れているくらいである。
「あっ!」
「ふっ!」
空中に飛ぶボールを松風天馬が追いかる中、すぐに追い抜きジャンプしてボールを取ったのは瞬木隼人だ。
「ああっ、また取られた……」
「よし」
「やっぱり瞬木のスピードはスゴいよ!」
「だんだん、力の入れ方がわかって来たんだ。走ることならだれにも負けない。だから、俺がボールを取ってキャプテンに繋ぐ――これが俺の役目だ」
「うん! じゃあ、その調子で決勝戦を勝ち抜こう!」
天馬はポンッと擦れ違いざまに瞬木の肩に手を置いて練習に戻って行った。瞬木はそれを振り向いて見届けたあと、少し顔をうつむける。
「……で、いいんだよね。キャプテンが求めるチームメイトって」
小さく呟いてニヤリと笑った。それが聞こえた者は去って行った天馬を始め誰にも聞こえていない。
「みんなー! 決勝戦の相手が決まったよー!」
「発表するから集まってー!」
フィールドの外で空野葵と円堂瑞貴が呼び掛け、選手たちは練習を一時中断し集まった。
「ウズベキスタン、UAE、どっち?」
「ウズベキスタンよ」
「そっちか!」
「チーム名は『ストームウルフ』だったな」
葵の口から告げられた決勝戦の相手に、天馬は気合いが入り神童は両腕を組んでチーム名を確認する。
いろいろあったがここまで来たことに野咲さくらは感慨深くなり、皆帆和人や真名部陣一郎はこの現実に少々驚いていた。
「あと一つ勝てば、アジア代表か!」
「人間、やればできるものだね」
「正直、ここまでやれるとは」
「決勝戦か……勝ちてぇな!」
「うん……! そうだね……!」
「「「「「!」」」」」
「フフッ」
拳を握って意気込む九坂隆二。しかも好葉も拳を握ってやる気満々だったので、彼女の変化に他のメンバーは驚いて顔を見合わせ、瑞貴は微笑ましそうに笑うと次いでメニュー表を取り出す。
「ウズベキスタンを相手にメニューを組んだから、各自しっかり練習に励んでね」
「「「「「はい!」」」」」
「瑞貴さん、僕と皆帆くんはミーティングルームに戻ってデータ分析をしても構いませんか?」
「次の試合も僕と真名部くんで勝利への解法を見つけてみせます」
「うん、お願い」
練習組と分析組、それぞれ分かれて決勝戦に備えることになった。
井吹宗正は神童と剣城京介に練習相手になってもらい、様々なコースへ向かうシュートを次々止めていく。だが、ここまでかなり練習をしたのが現れており、息が上がっているし体は少々ボロボロだ。
「続けるぞ!」
「っ……」
容赦なく次を促す神童に、井吹は力なくボールを地に転がしてフラフラと歩くが、しっかりゴール前に立って構える。そしてその視線の先には神童だ。
「全員そろっているな。俺が監督の不動だ。お前たちにはこれから、イナズマジャパンと戦ってもらう」
「っ、イナズマジャパンと!?」
「何故俺たちが?」
「黒岩監督からの要請だ」
白竜と南沢篤志を始め集まっている選手たちは、不動明王の言葉に驚いた。しかし不動はその依頼がイナズマジャパンの監督・黒岩流星からのだと告げる。
『イナズマジャパンと戦ってくれ』
『わかりました。しっかり鍛えてやりますよ』
『違うな』
『!』
『鍛えるなど、生温い。――潰せ』
『どういうことですか、影山さん? いや、黒岩監督』
『叩き潰すのだ。ダメになっても構わぬ』
『…………?』
決勝戦も控えているのに、何故自分のチームを『潰せ』と告げたのかわからなかった。だが、黒岩が意味のない試合をすることはないと不動は昔から知っているので受けることにした。あとは選手たちの返事次第だ。
白竜は両隣にいる南沢と雪村豹牙と顔を見合わせて頷き、不動に真っ直ぐな目を向けて応える。
「やりましょう! 不動監督!」
☆☆☆☆☆
準決勝・マッハタイガー戦では、森村好葉と真名部陣一郎と皆帆和人は必殺技が使えるようになり、さらにはそれぞれの能力を発揮して勝つことができた。一人一人の潜在能力が目覚め結果を出していくので、神童拓人もチームを認めるようになった。
次はいよいよアジア地区予選の決勝戦だ。選手の一人一人が向上心を持つようになったのは、練習にも表れているくらいである。
「あっ!」
「ふっ!」
空中に飛ぶボールを松風天馬が追いかる中、すぐに追い抜きジャンプしてボールを取ったのは瞬木隼人だ。
「ああっ、また取られた……」
「よし」
「やっぱり瞬木のスピードはスゴいよ!」
「だんだん、力の入れ方がわかって来たんだ。走ることならだれにも負けない。だから、俺がボールを取ってキャプテンに繋ぐ――これが俺の役目だ」
「うん! じゃあ、その調子で決勝戦を勝ち抜こう!」
天馬はポンッと擦れ違いざまに瞬木の肩に手を置いて練習に戻って行った。瞬木はそれを振り向いて見届けたあと、少し顔をうつむける。
「……で、いいんだよね。キャプテンが求めるチームメイトって」
小さく呟いてニヤリと笑った。それが聞こえた者は去って行った天馬を始め誰にも聞こえていない。
「みんなー! 決勝戦の相手が決まったよー!」
「発表するから集まってー!」
フィールドの外で空野葵と円堂瑞貴が呼び掛け、選手たちは練習を一時中断し集まった。
「ウズベキスタン、UAE、どっち?」
「ウズベキスタンよ」
「そっちか!」
「チーム名は『ストームウルフ』だったな」
葵の口から告げられた決勝戦の相手に、天馬は気合いが入り神童は両腕を組んでチーム名を確認する。
いろいろあったがここまで来たことに野咲さくらは感慨深くなり、皆帆和人や真名部陣一郎はこの現実に少々驚いていた。
「あと一つ勝てば、アジア代表か!」
「人間、やればできるものだね」
「正直、ここまでやれるとは」
「決勝戦か……勝ちてぇな!」
「うん……! そうだね……!」
「「「「「!」」」」」
「フフッ」
拳を握って意気込む九坂隆二。しかも好葉も拳を握ってやる気満々だったので、彼女の変化に他のメンバーは驚いて顔を見合わせ、瑞貴は微笑ましそうに笑うと次いでメニュー表を取り出す。
「ウズベキスタンを相手にメニューを組んだから、各自しっかり練習に励んでね」
「「「「「はい!」」」」」
「瑞貴さん、僕と皆帆くんはミーティングルームに戻ってデータ分析をしても構いませんか?」
「次の試合も僕と真名部くんで勝利への解法を見つけてみせます」
「うん、お願い」
練習組と分析組、それぞれ分かれて決勝戦に備えることになった。
井吹宗正は神童と剣城京介に練習相手になってもらい、様々なコースへ向かうシュートを次々止めていく。だが、ここまでかなり練習をしたのが現れており、息が上がっているし体は少々ボロボロだ。
「続けるぞ!」
「っ……」
容赦なく次を促す神童に、井吹は力なくボールを地に転がしてフラフラと歩くが、しっかりゴール前に立って構える。そしてその視線の先には神童だ。