歌舞伎町美禄物語
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それから数日が経って、秋月にあの夜の出来事を銀時はポツリと話した。
「この前…」
「はい、どうかしました?」
「……」
「何ですか、気になるじゃないですか」
うららかな午後、平和をそのまま江戸に張り付けた様な穏やかな陽気が万事屋にも広がっていた。仕事が休みだった彼女がスーパーで買い物をしていた所、散歩中だった神楽に拉致られて今に至る。変に気を利かされ、新八達は今、いない。
午後のワイドショーを見ながらよく分からない沈黙が流れてきた時、咄嗟に話題に出したのがその話だった。
「気になるじゃないですか。教えて下さいよ」
「……お前、その前に”眠れる獅子”って知ってるか?」
「そりゃ江戸に住む一員ですから知ってますよ。歌舞伎町の眠れる獅子でしょ?……まさか、会ったとか……?」
「いや、直接顔は見てねぇが……焼酎を飲んだ後にウィスキーを丸のみしてた奴が居たらしくてよ」
「丸のみぐらい誰でもしますよ」
「恐ろしい子!」
「折角だから顔見てくれば良かったのに!歌舞伎町に居たんでしょう」
「潰された酔っ払いが運ばれてくのを目の前で見たからなぁ……ありゃ絶対眠れる獅子にやられたな」
「私もたまに歌舞伎町で飲むんですけど、中々会えなくて…。つい最近も飲みに行ったんですけどやっぱり会えなかったです」
「神出鬼没らしいしな」
「一度飲みかわしたいですね」
「恐ろしい子!!!」
眠れる獅子に関しては色んな情報が錯乱しすぎて、一体どれが本当か分からないが、彼女もやはり興味だけはあるようだ。銀時と同じく酒を飲む人間として、共に一献傾けたいとも思っているらしい。
そんな彼女が閃いた様に、パチンと可愛らしい音を立てて手を合わせた。
「そーだ!良い事考えましたよ!」
「?」
「今晩!一緒に飲みに行きませんか!?歌舞伎町に!」
「…………」
「もしかしたら眠れる獅子に会えるかもしれませんよ!!」
「………」
それはデートのお誘いですか、と茶化せば彼女は案の定顔を真っ赤にして面白い反応をしてくれた。その様子を見てケタケタ笑っている銀時だったが、これが彼なりの照れ隠しの方法なのだと知るのは、まだ先の話だった。
決行は今夜。
歌舞伎町を闊歩する眠れる獅子謁見作戦を開始!
次回へ続く!!!
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