奇天烈文化祭
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最終幕~世界の全ては敵意と悪意で溢れているが決して己を見失うな~
第二幕までのあらすじ。おばあちゃんに会いに行くために森の中を歩いていた赤ずきんが、突如としてレベル79のGOLILAと出くわしてしまう。襲いかかってくるGOLILAに為す術なく震えていた赤ずきんは、おばあちゃんの家に行くのは諦め、ここは母の居る家まで引き返そうかと考えた時、最終幕で登場する筈だった王子に出会う。江戸で一番の歌舞伎役者になる為に修行中だった王子は、赤ずきんを襲うGOLILAの手首を切り落とそうとする。しかし心優しき赤ずきんに「それは流石に可愛そうだ」と止められた所、第三者の担任という役職の人間が現れGOLILAをあっという間に蹴り飛ばし赤ずきんを守ったその後、世界を支配する魔王・お妙が照明の演出するスポットライトの下に降臨され、男顔負けの正拳突きでとどめをいれた。
かくして赤ずきんの身は皆によって守られ、彼女はまたおばあちゃんの家を目指すのであった。
「……凄い無理やりな話になってる、凄い展開になってる」
第二幕でだいぶストーリーねじ曲げられたんで、これぐらいの変更は許容範囲です。あ、早く台詞言って下さい。
「(山崎君がこの短時間で凄いレベルアップしてる……!!)お…おばあちゃんの家までもう少しだわ」
薄暗い森もようやく抜けそうな頃、おばあちゃんの家ではとんでもない事が起きていました。
場面は展開して、ここはおばあちゃんのお家。ベッドで横になっている人こそ、赤ずきんのおばあちゃんです。
「せめて人をチョイスしろよ!!!」
まだ突っ込む元気があるんですか服部先生。エリザベスはれっきとした人です、なんなら会場に肯定の拍手を頂きましょうか?
「そんなペンギンお化けがおばあちゃんな訳ねぇだろ!!」
「るせーなー、エリザベスは人なんだよ、中にちゃんとオッサンが入ってる」
我らが銀八の言う通りです。
「オッサンが入ってちゃ尚ダメだろ!!!」
人間なんて皆歳取ったらオッサンになるんじゃないんですか?
「なるか!!!!」
厳しいツッコミありがとうございます。さて、話を戻します。
体調を悪くして寝込んでいたおばあちゃん。ごほごほと咳込んでいると、誰かがドアを叩くのが分かりました。
“お客さんかしら”
クリップボードを掲げたおばあちゃんは、不思議に思いながらもベッドから起きてドアを開けてしまいました!すると外から飛び込んできたのは世にも恐ろしい風貌をした狼だったのです!
「すいませんエリザベスさん、話の流れ上貴方も倒さないと駄目な様です」
…そんな慈悲はかけなくて大丈夫ですよー……。
おばあちゃんを先に食べて、後から来る赤ずきんをおばあちゃんに化けた狼が食べてしまう恐怖計画を引っ提げてやって来ました。体の弱いおばあちゃんが狼に勝てる筈なく……って、うぉぉおい!!何で互角に戦いあってんだよ!
「良いぞー!もっとやれー!!」
「そこ!右のわき腹を狙え!」
「脇を締めて打つべし打つべし!!」
観客も煽るな!静かに見てて下さい!!
おばあちゃん頼むから勝つなよ!?絶対に勝たないで下さいよ!!?
“これで終いじゃァァアアアア!!!!!”
「ぐはっ!!」
…!!!!お、怖れてた事が起きちゃったんですけど!おばあちゃん最強伝説作りあげちゃってんですけどあのペンギン!!!
黒子班は取りあえず狼さんを回収して下さい!そこの白いペンギンは絶対に動くなよコルァ、どうしてくれんですかこの流れ。狼が倒されちゃったら話が進まないでしょうに!!!
「トントン。おばあちゃーん、赤ずきんがやって来ましたよー!」
何でこの流れでお前も来るんだよォォオオ!!!
「だって母親役の土方君が行ってこいって言ったんだもん。おばあちゃん赤ずきんです、入りますねー」
ちょっと待ってェエエ!!中は血の惨劇だから!殺人現場跡になってるから赤ずきんは入ってこないでェエエ!!
「ざんね~ん、もう入っちゃいました。おばあちゃんこんにちは、体の具合はどう?」
“少し右目が痛いかしら”
そりゃあんだけドぎつい右ストレートを狼からもらったら痛くもなるわな!
「右目?まあ大変。……あれ、おばあちゃん、そんなに口が尖がってたっけ?」
それホントはおばあちゃんに化けた狼に言う筈だった台詞……!!
“これはね、赤ずきんちゃんを食べる為にこんなに進化したんだよ”
「そんな恐ろしい進化があってたまるか!孫を食う祖母って何だよ!!」
服部先生のツッコミには同感です…!ちょ、取りあえず話を一旦止めましょう。寧ろ赤ずきんとおばあちゃんは無事に会えました、はいハッピーエンドっていうのでも良いですから。……って、あれ?何で照明が徐々に暗く…?何で2人だけにスポットライト……?こんな演出無かったですよね!?そこの2人!俺が舞台裏で、監督に今後の話について早急に話つけてくる間一歩も動かないで下さいよ!分かりましたね!?
「分かった。……おーい、高杉―、どうして私とエリー…じゃなかった、おばあちゃんにだけライトを当てるんだーい……全くもう……どうしますよ服部先生」
「舞台上から俺に振らないで下さい」
「あれ、坂田先生は?」
「ん?…いつの間に居なくなったんだアイツ…」
「……このまま待つのもつらいし、ちょっとだけ話進めちゃおうよおばあちゃん」
“そうだな”
「(男前な言葉を使うおばあちゃんだな……相手が狼で無くなった以上、おばあちゃんに合った台詞を言った方が良いよね……?)おばあちゃんの目、そんなに大きくクリクリしてたっけ?」
“これはね、可愛いお前をよーく見る為に大きくなったんだよ”
「凄い進化を遂げたねおばあちゃん。じゃあ、どうしてそんな白いマント(?)みたいなものをかぶってるの?」
“それはね、可愛いお前を……”
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