奇天烈文化祭
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第二章~過度な接触は自分を滅ぼすと思えそして目標を忘れるな~
えー、第一章のあらすじ、狼と狩人Bが戦って、狼が勝利をおさめました。以上。
「ちょっとー!もっと詳しく説明してよー!」
これ以上の説明は不可能です!って事で、ハイ!赤ずきんの台詞スタート!
「(山崎君段々投げやりになってきたな……)あと少しでお婆ちゃんの家に着くわ、もうひと踏ん張りね!」
先ほどの戦いを忘れた赤ずきんは、薄暗い森の中もぐんぐん進んでいきます。
と、その時、道の先で何かが落ちています。不思議に思った赤ずきんが近付いてみるとそれは大きな喋る鏡でした。
「鏡が喋るか!!」
服部先生ツッコミは控える様に。
世にも奇妙な鏡を見つけた赤ずきんはゆっくりそれに近づいて、そして話しかけてみます。
「わ、鏡っつーかアルミホイルを貼った段ボールに巻かれてる近藤君じゃん。こんにちは」
「こんにちは、やあ、これはこれは赤ずきんちゃんではないですか」
「私の事を知ってるんですね?」
「貴女は早べ……可愛らしくて有名です」
「いま早弁っつったな?あん?」
思わず現実の赤ずきんと混同してしまった鏡がポロリと本音をこぼしてしまいました。まあ事実だから仕方ないよ。だから鏡の事をゲシゲシ蹴らない様にして下さいねー。
「で、鏡さんはどうしてこんな所に?」
「イダッ、イデッ、ちょ、そこ脛だから!」
「私の質問に答えなさい」
「ギャァァアアアア!!!!」
コラ赤ずきん!その拳銃どこから手に入れたの!?お母さんに渡されたのは食べ物だけだよね!?
「さっきの狩人さんがこっそりいれてくれました。きっと役に立つ時がくるって」
赤ずきんが拳銃持ってるなんて聞いた事ねーよ!とりあえず額から銃口をおろして!!
これ赤ずきんでも何でもねーよ!無力なゴリラを赤い頭巾をかぶった女が拳銃で脅してるだけの図だよ!!
「で、鏡さんはこんな所で何をしているの?」
「いや実はだな、俺にはお妙さんという愛しの奥さ…、ぎゃぁああぁ!!!」
「…ちょ、なんか舞台袖からフォーク飛んできたんですけど。鏡さん事切れちゃいましたけど…どーするナレーション」
俺かよ!
鏡が勝手に台詞を変えるから監督の怒りを買うんじゃないですか…!
えっと、台本通りに進めさせてもらいますと、鏡がここに居るのはお妃様の言い付けがあったからです。お妃様は近くにあるお城の方で、この鏡はそのお妃様のサンドバック(主に顔や腹を蹴る等)の役割を果たしていましたが、最近では顔を見るのにも嫌気が差したので鏡に言ったのです。
「なんて言われたの?」
「森の奥深くに行って、目を閉じて一生を過ごしなさいと言われたな」
「それ軽く死ね発言だよね。森に行って一生帰ってくんなって事だよね」
「いいやそれは違う!お妙さんはきっと俺に森林浴に出かけて良いと言ってくれたに違いない!!」
「また頭にフォーク刺さったよ?うわ、今度はナイフが飛んできてるよ?ねえそれで良いの!?」
鏡の一方的な愛を捨てたお妃様。それでも想い続ける鏡の心意気に感動した赤ずきんは、
「感動なんかしてないよ寧ろドン引き」
……哀れな鏡を引き連れておばあちゃんの家に向かう事にしました。
「だって1人で森の中に居てたら心細いもんね」
必殺赤ずきんスマイルに胸を打たれた鏡は、どうせ捨てられた身なのでタダで死ぬのでなはなく、せめてこの心優しい赤ずきんのSPを務める事にしました。森には危険が沢山。生きている価値のないゴリラが赤ずきんの役に立てるのなら、きっとお妃も満足してくれる事でしょう。
「私のピンチの時には助けにきてね」
「う、うん……何かナレーションに凄い酷い事言われた様な気がするけど……」
「気のせいよ」
赤ずきんスマイルに無理やり納得させられるも、鏡は渋い顔を……って近藤さん勘違いしないで下さいね?俺は台本通り読んでるだけですから。さっきの言葉は俺の本心じゃありあませんから。
「嘘だー!リハではそんな台詞無かったぞ!」
急きょ監督から新しい台本が渡されまして。って言うかストーリーがねじ曲げられてんのは今に始まった訳じゃないですよ!あんた等のせいでだいぶ俺も参っちゃってんですからね!?
「おやおや、ナレーションが混乱してどうするんだね」
お前が混乱させてんだろうが赤ずきん!
「落ち着きたまえナレーション。取り合えず行きましょう鏡さん。お腹をすかせたお婆ちゃんが待っているわ」
「何その我が子みたいな言い方。しかもお婆ちゃんに届けるパンを全部食べた本人が何言ってんの?」
「まあまあ。ホラ、行こう」
渋る鏡を引き連れて意気揚々と歩きだした赤ずきんは……って言うか赤ずきんさーん、手は離した方が良いと思うんですけどー…。
いや、その「え?何で?」みたいな顔されても……舞台袖から暴君監督の鋭い睨みを感じませんか…?ちょ、もう背中が視線だけで傷みを感じてるんですけど……早く離した方が良いって赤ずきん!じゃないと鏡が…近藤さんが死んでしまう!
「え!?もう長く生きられないの!?」
「そんな設定だったっけ?」
ギャー!!赤ずきん落ち着けー!!今すぐその手を離しなさい!良い子だから泣きそうな顔で近藤さんの顔を見つめない!両手で手を握ってやらない!誤解を与える様な言い方をした俺が悪かったから!
た、担任の銀八先生は!?どこ!?あ、居た居た!先生も会場が引くぐらいの暴君監督の真っ黒オーラ感じてますよね!?早く赤ずきんを離させてやって下さい!
「何で先生の登場?それより近藤君の方が大変だよ!余命1時間!」
「誰もそんな事言ってないけど!?ハルはそんなに俺を殺したいの!?」
「コラ赤ずきん!良い子だから今すぐそのゴリラから離れなさい!」
「だって先生!もう死んじゃうんだよ!?」
「俺死ななきゃいけないのォォオ!?」
「うわーん!死んじゃ嫌だよー!」
ギャァアアア!!!間違った知識を与えたこの台本が悪かったからすぐに手を離してェェエ!!!
先生!!!先生マジヘルプ!!!!
「てんめぇこのクソゴリラァ!!!今すぐハルから手を離すアル!!汚れたらどう責任取るつもりネ!!!」
「俺が握ってる訳じゃないんですけどォォオオ!?」
赤ずきん!今の舞台袖からの狩人Aの声が聞こえたよね!?皆さんお怒りだからすぐにその手を離す様に!
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