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ブリーフィングを終え、自室に戻ろうと廊下を歩いていた私を呼び止める声。
次のレイシフトに向けて各方面が忙しくしている中、がらんとした廊下は一つ一つの音がよく響く。
聞こえた方向を向いてみれば、そこにはいつもの無表情で立っているライダーがいた。
「真澄さん」
碓氷真澄。カルデアで召喚された英霊第二号にして、立花いづみ所長の助手を務めている。召喚された当初からいづみ所長の傍を離れず、また所長以外の指示は全く聞かない。私がカルデアに来る前から存在した英霊で、唯一レイシフトを共にしたことがないサーヴァントだ。
「今回は、特別」
言い聞かせるような、短い言葉。
今までのことを考えてみれば疑問なんて浮かぶわけもなかった。
「分かっています。所長のご指示だから、でしょう」
「所長から、お前を全力で守れって言われた」
管制室でのブリーフィングでも随分不満そうだったが、より一層渋い顔をしていた。余程所長の傍を離れるのが嫌なのだろう。それでもレイシフトに同行してくれるのは、所長からの厳命があったから。
「……死ぬなよ」
人間は、小さいミスで死ぬんだから。
生前戦場を駆け抜けた彼の言葉は、十分重かった。
「……分かっています」
肝に銘じるように、深く頷いた。
次のレイシフトに向けて各方面が忙しくしている中、がらんとした廊下は一つ一つの音がよく響く。
聞こえた方向を向いてみれば、そこにはいつもの無表情で立っているライダーがいた。
「真澄さん」
碓氷真澄。カルデアで召喚された英霊第二号にして、立花いづみ所長の助手を務めている。召喚された当初からいづみ所長の傍を離れず、また所長以外の指示は全く聞かない。私がカルデアに来る前から存在した英霊で、唯一レイシフトを共にしたことがないサーヴァントだ。
「今回は、特別」
言い聞かせるような、短い言葉。
今までのことを考えてみれば疑問なんて浮かぶわけもなかった。
「分かっています。所長のご指示だから、でしょう」
「所長から、お前を全力で守れって言われた」
管制室でのブリーフィングでも随分不満そうだったが、より一層渋い顔をしていた。余程所長の傍を離れるのが嫌なのだろう。それでもレイシフトに同行してくれるのは、所長からの厳命があったから。
「……死ぬなよ」
人間は、小さいミスで死ぬんだから。
生前戦場を駆け抜けた彼の言葉は、十分重かった。
「……分かっています」
肝に銘じるように、深く頷いた。