『哀の王と光の英雄』 ディストピア×エクシード

−−−−−−エクシードSide

本当の私を知ってから私は度々ロイパラに来てアルフレッドやソウルセイバーやアーリーに会いに来ている
だけどこの日は違って気分がてら外を回っていたらやたらと髪が長くて私より背が高く…軍服を着た青年が見えた。
気になりもう少し近づいてみるとよく見てみるとアルフレッドがG4になった時になる姿に似ていた…
でもイヴィルセイバーくんみたいにホーリーセイバー時の冠を付けていない
私は近づき青年に話しかけたすると青年は振り向き驚いた表情をしていて…
慌ててその青年の表情を見ると何処か哀しそうな表情をしていて

泣いているようだった…………。

ずっとその青年を見ているとボソッと私に青年が呟いた…

『エクシード…』

声も、その身なりも全て我が唯一無二の友アルフレッドそのものだった
切なそうに私を見たまま目の下が赤く痕が付いた…
君は…泣けないのかい?
私がそう言うと目を逸らし黙ってしまった
しまったな………私は暫く考えた結果彼を自室で居させてあげようと考えた。
アルフレッドに似てきっと彼も不器用だから私が見てあげないと…
そして今、彼と自室に居る。

『さぁ、座っ…』

中に入るなり彼は頭を下げて1番素朴な椅子を取り座った
ビックリした…今日初めて来る彼が何故その椅子がある場所を知っていたのか…

『…?いつもこの椅子で座っているだろう?何が可笑しい?』

『いや、君は客人なんだからコチラの立派なソファに座れば良いのに…と…』

『…ハハハッ、そうだな。
いや、この椅子で十分だ…あり…ッ……』

苦笑しながら気さくに話していた青年が感謝の言葉を言いかけた瞬間頭を抱えて苦しみだした
な、何か制御でもかけられているのか?

『…ッ…ハッ…………す、すまない…取り乱した
王である我が不甲斐ない。』

『だ、大丈夫なら良いけど…』

私が心配していると青年はまた切なそうに私を見たあと笑って何かを諦めた表情をして黙ってしまった…

『そう言えば…君はアルフレッドだろうけど、何アルフレッドなんだい?』

『…名前、聞きたいのか?』

『嫌なら大丈夫だよ?無理にとは………』

『ディストピア…………アルフレッド・ディストピアだ。』

ディストピア…反理想郷…?!
あぁ…理想が叶わなかった世界のアルフレッドなんだね…
だからあんな哀しそうな表情だったのか
私はやっと青年の表情の意味が分かり安心した。

2/4ページ
スキ