『想い出の中の君はあまりにも不器用で…』

『プッ…ふははっ!』

何気ない日に急にダークが笑い出した
特に大笑いするようなことも無く居たつもりだが…

『?どうしたんだ?ダーク?』

『いや…過去のアルフレッドを思い出していたんだ…色んな事があったからな…』

過去…思い出したくないな…。
覚えている限りでは、アーリー達の為に悪者を演じてダークに身体を投げつけられたり
久々に会ったのに会話中に寝てしまったり…

『…。』
(記憶が消せるなら消したい…)

『"我はお前が思うほど良い奴では無いからな!!"とか言っていたなー』

腹を抱えながら爆笑するダーク…
あぁーは、恥ずかしすぎるっ!
いっそのこと騎士王になって逃げようか…

『あっ…そう言えば、あの時の酒ってどの酒なんだ?』

『…あのお酒は我と…いや、小生とペルルの想い出の酒で…』

【アルフレッドは王になる前はアークセイバーさんの真似をしていて一人称が 小生 でした!代表になり口調や一人称は昔の方になるので新しいアルフレッドを宜しくです!!】

小生はそう言うと冷蔵庫から1つの酒を出した。
紫と水色が混ざったキレイな酒でまるで彼女をモチーフにしたような感じだ。

『へーコレがあの時の…』

『毎月必ず一本だけペルルから送られてくるんだ…そのお酒を飲むといい感じに…ッ…ダーク⁉』

想い出の酒を語っているとダークがニヤリッと小生を見て笑いジリジリと近づいた…

『き、今日は…そんな日じゃないから…な?』

『ふーん…俺にはあの時遠慮なく飲ませたくせにか?』

ジト目で小生を睨みつけるダーク…
ウッ…あの時のことを責められては何も言え…

『ッ…ンッ!!』

『確か…あの時は一本と…』

つかさず必死にダークの手を払おうと小生は暴れた
だが、ダークの力は強くて口の中に勢いよく酒が入る…
まぁ…一本では酔わないんだだから大丈夫だがな。

『…って、だけじゃぁアルフレッドは酔わないからな?
冷蔵庫にある酒を飲ませてー』

ダークはそう言うと小生から離れて酒を取りに行った…
今だ!!と思った小生は倒れかけていた身体を起こし立とうとした…

『させねぇよ!』

ガバッと前から押し倒される形で馬乗りになったダークに言われる…
ふ、振り払えない…。

『ダ、ダーク…小生は十分に酔っ…ん゛ん゛ん゛っ!?』

『って無いって分かるから追加だ。』
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