『ダークッ…』

泣きそうになり目を閉じダークの服の一部を握りながら震えていた。

『大丈夫だ、大丈夫だからな…』

優しい声色は我を安心させてくれて…

『母さん…アルフレッドは一応病気じゃないんだな？』

『病気じゃ無いわ…ダークくん、コレからもアルフレッドを宜しくね。』

『…はい。』

こうして我とダークは部屋へ戻った。
ソファに座り考えているといつの間にか髪が元に戻っているのに気付いた…

『やはり、この髪は我の気持ちで伸びたりするんだな…』

『みたいだな？ま、どちらでも俺はアルフレッドは好きだから気にしてはいないがな。』

『ー!!』

ナチュラルに愛を呟くダークに対して我は茹で蛸状態で顔が真っ赤になるくらい恥ずかしがっていた…。

『あっ…また、髪が…伸びた。』

『ダ、ダークの馬鹿ッ…』

どんな姿でもダークは我を愛してくれている…
こんな…何も無い…我を…。　

『…わ、我も…ダークが…ッ…す、好きだ…』

顔を両手で隠しながら小声でダークに伝えた。

『…ありがとう、俺も愛してる。』

耳元で囁かれ嬉しくて涙を流しながら喜んだ…
こんなにも幸せを感じるなんて…。　

『ダーク…』

『ん？どうした？』

『…もしかしたら、オースが産まれるかもしれない
ダークはお父さんに…』

『ッ…家族が増えるんだな？』

子が産まれるかもしれないと我は伝えた…
ここ最近何故か温かな気持ちになり、お腹をさする事が多かったのだ。
ダークは嬉しそうに笑いながら我と笑い合った…