『記憶の中の面影』

我はずっと前からダーク、お前が好きだった。
いつまでも届かない恋心を抱きしめたまま我は一体何処に向うのだろう…


ロスト
『…今日もダークはロイパラへ来客として来るだろうからちゃんと待っていないとな!』

我の名前はアルフレッド・影失(ロスト)・サンクチュアリ。
名前が長いと?うむ…なら、ロストと呼んでくれ。
実は我は闇の住人ではない。
言わば影の存在だ
どういう意味かと言うと我は闇を持たぬ存在だからだ。
アルフレッドには闇が無いかららしい…
後…何故我がダークをこんなに好きで好きで堪らないかと言うと実はアルフレッド自体が今まで抑え込んでいた感情が全て我に注がれた為らしい。
そして我はアルフレッドが残した罪と後悔で出来た存在である。

ロスト
『そろそろだな?』

我が楽しみに待っていると門を通り過ぎて中に入るダークを見つけた。
待っていたぞ!ダーク!
スタタタッと小走りをしながらダークの元へ向かう。

ロスト
『待っていたぞ!ダーク!』

覚醒ダーク
『…いや、何でいつも待ちぶせして待っているんだ?』

ロスト
『アルフレッドにダークのスケジュールを見せてもらって…』

覚醒ダーク
『…止めろ。1歩間違えたら犯罪だぞ?!』

スタスタと我の前を通り過ぎて目も合わさずに歩いていくダーク…
どうやら我はアルフレッドでは無いからいけ好かないらしい…
だが、我は負けたくない!アルフレッドが叶わなかった後悔をダークと乗り越え…
そう思った瞬間ダークが勢いよく後ろを向いた。

覚醒ダーク
『ロストサンクチュアリっ!お前はアルフレッドじゃない!だから、嫌いだと言った…』

ロスト
『…ッ…』

いつもなら笑えた罵声も何だか今日は受け流す事が出来ずに我は涙を流してしまった。

覚醒ダーク
『す、すまな…』

ロスト
『ハハッ…何でも無いんだ!別にお前が気にする事では無い…』

今日は何だか可笑しくて…

ロスト
『止めてしまい悪かった。アルフレッドの元へ行って…』

覚醒ダーク
『…アルフレッド!』

ロスト
『ッ…ヒッ…?』

ビクッ!として思わずアルフレッドと呼ばれただけで反応していまい焦りを隠せなくなった。

覚醒ダーク
『様子が可笑しいと思っていたんだ。やはり影だからアルフレッドの名残りは残っていたんだな。』

ギュッとダークは我の手を握りながら真剣な表情をして、真っ直ぐな瞳で我を見ていた…

ロスト
『えっ…と…だな?ダーク…』

覚醒ダーク
『アルフレッドでは無いが、アルフレッドの面影をお前は受け継いだが何処を間違ったのか分からないが自分らしさが出てしまい俺に嫌われた…いや?わざと嫌われるようにしている?』
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