『勿忘草が咲く頃に……………』闇エクシード×アルフレッドギルト

『あぁ…本当に…良いのかい?小生が………こんな小生が君の側に立っても!!』

無邪気に喜ぶギルトに彼を…アルフレッドを重ねた…
アルフレッド…もし君とこうして仲良く出来ていたらきっとこのギルトのように君は喜んでくれていたかな?
愛おしい人を見るような表情で私がギルトを見ていると
ギルトが手を繋いだまま歩き出した…

『そうと決まればちゃんとディストピアに伝えないとね?
彼は君を愛してるから心配しているだろうしね?』

ギルトにディストピアの名前を出され焦りが今更出てきた
大声で叫びながらギルトをお姫様抱っこし慌ててロイパラに帰宅する。

『エ、エクシード?お、おかえり…そんなに急いで………
ってギルトと会ったのか?』

部屋に帰るとラフな姿をしたメガネをかけて椅子に座り本を読んでいるディストピアが居た。

『た、ただいま…ってギルトを知っていたのかい?』

『つい先程グレー様から連絡があってな?それよりどうしたんだ?』

私はギルトを降ろして事の経緯を話した
するとディストピアは少しだけ苦笑した後私達を優しい表情で見つめながらギルトを此処にたまに連れてくる事を許してもらえた。

『彼もアルフレッドだからな?我がエクシードに引き寄せられたように彼もまたエクシードに引き寄せられたんだな?』

『小生は彼との約束を守っていただけなんだよ?
でも、会えたのは嬉しかった…コレからは隣に居ていいんだな?エクシード…』

『……………少し妬けるのだが。』

ギュッと両手を包むように手を握られて笑みが溢れた瞬間後ろからディストピアに抱きしめられた…………
苦笑しながら彼等に対応する自分自身が幸せな気持ちになっているのが分かった。

『妬かないの妬かないの…ギルトはあくまで私達の息子みたいな感じなのだからね!!ほら、よく見ると何もかもが君にそっくり…』

『兄弟を息子にするのか?』

『おや?駄目なのかい?』

『…配偶者の位置は我なら問題はない。』

少し安心したのかディストピアはスッと離れて椅子に座った…
悩んでいるディストピアが可愛くて更に私は笑みが溢れた。




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