『誰のモノでもない君を私は愛する』闇エクシード✕アルフレッド

『エクシード…。』

『ディストピア…君は私を捨てないでっ!君だけはっ…』

ドアを閉めて泣いていたらディストピアの声がした
彼の声に似ていてまだ涙が止まらなかったがディストピアに抱きついて泣き崩れる…

『あぁ…捨てない、お前が何度でも哀しみに落ちるなら我も一緒だ。
我慢しないで泣きなさい…涙を流せる事は素晴らしい事だ…』

彼も声が震えていた
そうか彼は泣けないんだった…
優しく私を撫でる手を握りしめ抱きしめ返した…
アルフレッドに出来なかったことを彼にすればいい。

『どんな私でも好きで居てくれてありがとう…
私の哀しみが分かるのはもう、君しか…………』

『やっと笑ってくれたな?あぁ…我の哀しみも分かってくれて救い出してくれるのは…エクシード、お前だけだ。』

アルフレッドには味わえなかった安らぎと愛おしさが彼には芽生えた
あぁ…アルフレッド…どうして君じゃなかったんだろうね…
きっと過去に囚われた者同士だから分かるのだろうと自己解決を心の中でした。

『ありがとう、ディストピア…少し元気になった…ディストピア?』

『まだなっていない…哀しみが周りに見える
安心するまでは離さない。』

ギューッと抱きしめて慰めてくれるディストピアが最初に出会ったディストピアを思い出して笑ってしまった…

『またかい?私を離さないように抱きしめたまま眠るの………』

『…そうだな、疲れたから我とゆっくり眠ろう
大丈夫だ明日になればいつもの…当たり前の日常だ…』

『…そうだね、また明日……………』

ふと気持ちが軽くなり意識が薄れていく
あぁ…明日というのが存在するなら今は目を閉じて
ゆっくり眠るのも悪くないね…
ディストピアの居心地の良い声を聞きながら私は目を閉じた。


−−−君を追いかけてずっと進めないけど
私にはあの日の君が一番好きで今も止まったままなんだ
いつか進める日が来たら一緒にその時は…

END
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