言葉の要らない約束〜信じた未来は強い光となる〜

『それで…お願いをしたいのですが…』

『分かっている、小生にそのブラスター・ジョーカーを止めに行ってくれという事だな?』

『はい…お願い出来ますか?』
(表情が変わったな?そうか、この表情が王アルフレッドの名残りか?)

不安そうな表情をしながら小生に頼むセラスを見て覚悟を決めて了承の返事を返した
きっとセラスは他者に迷惑をかけたくなかったのだろう
だが、どうしても人に助けて欲しくて小生に頼んできたのだから応えてあげたかった…
自身の手で片方の腕を握りながら胸元に当てて不安そうな表情で震えてまで勇気を振り絞って言ってきたんだ
小生が断ったらもう頼る人が居ないだろうからな?

『…ダメですか?』
(データだとアルフレッドという人は頼まれ事をされると
断れない性格と書いてあったからな!!押しきればいけるだろう?)

『分かった、小生が代わりに行こう!!』

『ありがとうございます!!無事にご帰還なさった時は私に報告お願いします!では、私はコレにて失礼しますね!』

安心した表情にセラスが変わり小生も安心した
頭を下げて去るセラスを見届けた後、先程渡されていた資料を見返しジョーカーの出現場所に向かった。


−−−−−−−−−−−−

『地図に書いてあったのは…ここら辺だな?』

『…誰だい?私の居場所を荒らす者は?』

周りをキョロキョロしながらその場所を探す
正直言うと半信半疑で本当なら居て欲しくなかったんだ
ふと声がし、後ろを振り向くと軍服みたいな服装でエクシードよりも髪が足首まで伸びていて髪色が暗い緑に近い水色の彼に似た青年が居た…
小生の知っているジョーカーはもう少し貴族らしい服装だった筈?
何故こんな…

『…おや?その声と姿は我が唯一無二の友アルフレッドじゃ無いか?どうしたんだい?』
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