『真夏の海で君と…………』グレー(セラス)×アルフレッド

『それに…今は………………』

ふとディストピアが真っ直ぐ前を向いた
ディストピアが見た場所を同じように見ると優しく笑うエクシードが見えた。

『彼が居てくれる、グレー様…我はもう大丈夫ですから。』

アルフレッドからディストピアに変わる
優しく笑いながら居るエクシードと一緒に彼の後ろから…

『グ…グレー…?大丈夫か?』

ひょこっと申し訳ないような表情をしながらアルフレッドが現れた
自分の事より俺を心配するなんて…優しいな。

『あぁ…大丈夫だ、ありがとう…心配してくれて。』

俺より少しだけ背が低い頭を撫でる…あぁ…好きだな…
アルフレッドは慣れていないのか困ったような嬉しいような表情をして照れていた。

『良かった…グレーが笑っていてくれ。』

アルフレッドの優しさにまた涙が流れそうだった
温かいな…本当に温かい。 

『笑ってるじゃねぇかよ…バカ………』

『ハハハッ…そうだな?笑ってくれているな…』

互いに笑い合ってただ黙って見つめ合った
俺も…前へ進むか…………

『な、なぁ…アルフレッド…………。』

『どうした?グレー?』

ギュッとアルフレッドの手を握りしめて真っ直ぐに見つめた
き、緊張がすげぇんだけど………
波の音がキレイに鳴り響く中で優しく笑うアルフレッドに俺は………

『やっとアルフレッドにこの気持ちを伝える日が来た…』

少し目を開けてビックリした表情したアルフレッドを見ながら俺は続ける。

『待っていてくれてありがとう………俺……………
"アルフレッド…愛してる…"
あー!俺にしては似合わねぇ事を………!!!!!!!』

『…待っていたぞ、グレー…小生こそ………
あっ…その………愛してる。』

パァッと周りが更に輝き夜の海が鮮やかに見えた
そうか………コレが嬉しいという幸せな感情か。

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